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大人のご飯はどうする?

「シェアしないでください」といってない記事に関しては、ものすごくシェアしてもらいたいと思っています。

おはようございます。かとうひろあきです。

全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。

今日は、「子どもに同伴した大人の食事について」というテーマで記事を書きます。議題になることは少ないのですが、ここもテストに出るところなので、赤線引いといて貰えたらと思います。


夢チケットを利用する子どもと、同伴する保護者


先に前提をお伝えすると、お店に貼られた夢チケットを使ってご飯を食べることができるのは、「子どもだけ」です。

大人は夢チケットを剥がしてご飯を食べることはできませんので、ご了承ください。夢食堂を既に実施されている店舗さんも、ここはきちんと守って取り組まれてください。

理由はシンプルで、夢チケットを寄付する支援者は「子どものご飯のために」200円を支払っているからです。まさか自分の200円が大人の食事になるとは想定していないわけですし、自分が寄付した夢チケットが大人のご飯になったと知った時には、そのお店に対する信用は地に落ちてしまいます。

先日も書いたのですが、信用やブランドというのは、支援者との「約束」です。約束を守れなければ信用はなくなり、約束を守り続けることで信用が積み上がっていきます。

くれぐれも、夢チケットを大人の食事には使用しないよう、お願いいたします。


大人の食事はどうする?


では、大人に食事を出してはいけないのか?と言われたら、そんなこともないです。同伴する保護者の方にも、食事を提供していただいて構いません。

グランドメニューから普通にお金を払わなければならない、という制約もないです。言ってしまえば、「子どもと同じ食事」を出していただいても大丈夫です。

ここのポイントは、「支援者から寄付された夢チケットを使わないこと」にあります。

なので、同伴する大人に食事をだす場合には、その人から直接お金をもらって提供するようにしてください。

子どものご飯は、大人が力を合わせて提供するのに対して、大人のご飯は自分のお金を出して食べてもらうようにしています。


大人の食事の金額について


大人に出す食事の金額については、今のところ本部から指定していません。300円で提供していようが100円で提供していようが、こちらから強制的に変更を指示することは、現状ないです。

これについては、「良識の範囲」でそれぞれの店舗さんに決めてもらっています。大切なのは「想像力」で、どんな金額に設定したらどんな反応が返ってくるのか、よくよく考える必要はあります。

200円で提供するのが一番無難だとは思いますので、本部に問い合わせがあった場合には、200円で提供することを推奨しています。

少し、金額ごとのシナリオを描いてみましょうか。


シナリオ①:大人の金額が500円だった場合

大人に500円で食事提供した場合にはどうなるでしょうか。真っ先に想像できるリスクは、バッシングの的になってしまうことです。

夢食堂の利用者は、子どもだけで来る場合もありますが、親や保護者と一緒に来る場合の方が、割合として大きいです。これは、夢食堂をやっていない方にも想像できると思います。

そんな中で、子どもには夢チケット(お客様からの200円)を使って無償で食事提供していながら、大人には同じものを500円で出している、というお店を想像してみてください。

応援したいと思いますでしょうか?
そこでご飯を食べたいと思いますでしょうか?

大人の500円には利益が含まれているだろう、と考えるのが自然だと思います。そうなると、「お腹をすかせた子どもを餌に客寄せをしている」などといった批判につながります。

しかも、その「客寄せ」をしている財源は「お客様からの200円」になっているわけで、不信感を持たれるてもしょうがないかと。


シナリオ②:大人の金額が50円だった場合

今度は、子どもの一食が200円相当なのに対して、大人の金額が50円だった場合を考えてみましょう。

これはこれで、「50円で一食出せるんだったら子どもの分も50円にしろよ」という言い分が出てきそうです。

支援者が夢チケットを寄付するのはなぜかというと、一食を200円で出すなんて大変に決まってるのに、それでも子どものためにやってるお店の姿勢が素晴らしいと思うからでもあります。

「200円じゃ利益など出ないだろう、つまり子どもが来れば来るほど、儲けにならない仕事が増えてしまうのに、それを分かっててこの人たちはやっているんだ。。。だったら、自分の200円を子どものご飯に使ってもらおう」
ということです。
#ここは赤線引いておきましょう

これに対して、大人には50円で同じ食事を出していたら「んん!?」となりそうです。あれ、200円でも儲けてんのかな、みたいな。

すなわち基本的には、大人も子どもも同じ金額で提供するのがいいんじゃないかなと思っています。


夢食堂店舗は互いに影響し合う


これはすっごくすっごく大切なことですが、夢食堂に参加しているお店は、良くも悪くもお互いに影響し合っています。

『夢食堂』の看板を掲げている以上は、自分のお店で行ったことが「夢食堂として」外からは見えるわけで、他の夢食堂店舗さんにも響きます。

逆に他の夢食堂店舗さんが行ったことが、自分のお店にも響いてしまいます。他のお店の取り組みによって、自分のお店のイメージが良くなれば最高ですが、他のお店によって自分のお店の評判が下がったら、たまってものではないですよね。

この視点は本当に大切な部分で、みんなで夢食堂のブランドを守りながら、みんなで夢食堂を社会に受け入れてもらえるように取り組んでいく意識で、本部は運営しています。

だからこそ、「我々の志に共感と理解をしていること」が夢食堂に参加する条件として重要です。

他のお店に影響してしまうと感じたときには、本部からお店にお話をさせてもらう事もあります。まだその気配はありませんが、これから意に沿えないお店には、辞めていただくような事もあるかもしれません。

今日はちょっと長くなってしまいましたね。

読んでくださった皆様、ありがとうございました!

では、また!


【追伸】


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夢食堂プロジェクトの運営費として使用させて頂きます。

たまにお金の使い道についても発信しています。

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