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1億杯の捨てられるご飯と、230万人の子ども達

いつのまにかプロ野球のキャンプが始まっていました。時間が遅いようで早く、また早いでようで遅く流れています。

おはようございます。

全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。

今日は「1億杯の捨てられるご飯と、230万人の子ども達」というテーマで記事を書きます。夢食堂プロジェクトがきっと実現可能であると信じている根拠の一つにもなっていることです。


夢食堂プロジェクト


最初に改めて我々の活動について触れさせていただきたいです。

夢食堂プロジェクトは、「夢チケットの仕組みを全国の飲食店さんに普及させる活動」です。

日々のご飯で困る子どもがいなくなるように、ということで活動しています。

夢チケットをご存知ない方もおられるかもしれませんが、これは一枚200円で交換できるマグネットカードです。200円ごとに一枚が、店内のボードに掲示されるようになります。子どもはお店に来れば、掲示された夢チケットを剥がして一食分の食事と交換することができます。

僕たちは、夢チケットの仕組みを日本中の「当たり前」にしていきたいと思っていて、10年後には全国で20,000ヶ所、夢チケットを導入しているお店がある状態を目指しています。

20,000ヶ所というとかなり大きな目標だと思います。そのために今年は、1,500店舗にするのを目標にしています。

これだけ急速に広めていきたいと思っているのも、そうでなければ日本における子どもの貧困問題をはじめとする、社会課題がより深刻になってしまうように感じるからです。

今では7人に1人の子どもが相対的貧困家庭で生活していると言われていますが、こればコロナ前のデータです。コロナが世界中で流行した2020年以降のデータは、まだ発表されていません。

こうした状況を受けて、いち早く動き出していく必要をノブさんが感じたからこそプロジェクトはスタートし、今があります。


膨大な食品ロス


よくノブさんが人に伝えているデータなのですが、世界中で食品ロスの問題が深刻になっています。

多分に漏れることなく、日本においてもこの問題はかなり大きいです。

昨年に農林水産省が公表した、2019年における日本の食品廃棄量(フードロス)は、570万トンでした。「570万トン」と言われても、数字が大きすぎて実感がわかりませんよね。

これは、日本の国民全員が毎日茶碗一杯分のご飯を捨てていると、1年経った時にこのくらいの食品ロスが発生することになります。

つまり、日本ではご飯1億杯分以上の食事が、毎日毎日捨てられているのです!

消費者庁によれば、これは世界中にいる飢餓で苦しむ人々に向けた食料援助(2020年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。

貧困によって5歳の誕生日を迎えることなく亡くなってしまう子どもの数は、全世界で560万人と言われています。つまり、毎5.6秒に一人の命が、世界のどこかで貧困によって失われていることになります。

日本では毎日捨てられている1億杯のご飯ですが、本当は誰かの命を繋ぎ止めることができたご飯だったのかもしれませんね。


2%のご飯を子どもに


少し話は逸れてしまいましたが、改めて夢食堂に立ち返ってみると、日本で貧困家庭に暮らしている子どもの数(15歳以下として)は、200-250万人だと思われます。

つまり、ご飯1億杯分の食事が毎日捨てられている我が国において、そのうち2%~2.5%をうまく回せば、少なくとも貧困家庭で暮らす子ども全員に、毎日ご飯を届けることができるわけです。

2%足らずであれば、国民の努力によってなんとかなりそうな気がしませんかね。

一人一人の意識の力だけに頼ってしまうと、なかなか難しいかもしれませんが、そういう仕組みを導入することができれば、きっとうまくいく。

ノブさんはそのようにいつも話してくれます。

日本で貧困家庭に生活していても、餓死する人は非常に少ないですが、一方で貧困でなくともさまざまな社会問題が子どもを取り巻いているのも事実です。

地域とつながる機会を持ちながら、最低限子どもが食事では困らないようにすることは、大きな意味があるはずですし、何よりも毎日棄てられている食事の2%~2.5%を回すことで、毎日のご飯は確実に保証することができます。

きっとできるはず。

決して夢ではないはずなのです。

できると信じて取り組んでまいります。

今日はここまでです。
ありがとうございました〜!

では、また。



【追伸】

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夢食堂プロジェクトの運営費として使用させて頂きます。
たまにお金の使い道についても発信しています。


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