なぜ夢食堂に没頭するのか(後編②)〜すべての人が挑戦できる未来に向けて〜
スイカバーを円形になるまで繋げて、「スイカの輪切りバー」を作ってみたいです。
こんにちは。かとうひろあきです。
全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。
今日は、前回に引き続き、前々回の続きをお話しします。ひろあきのブログとして初めての「前編・後編」がある記事にしようと思ったら、書いてるうちに歯止めが効かなくなり、「前編・後編①・後編②」の記事になりました。
先に投稿しちゃったもんだから「上・中・下」みたいなちょうど良い3部作にするにもできず。後から編集すればいいんでしょうけど、読者の皆様もいるわけで、後付け感がバレるのもアレだったので、これでお許しを。
今日は絶対に終わらせます!
#3度目の正直
『夢食堂サミット2021』もよろしくです。
なぜ夢食堂に没頭するのか(前編・後編①)
前回までの流れを軽ーくおさらいして、今日の話にうつります。
私ひろあきにとっての、「夢食堂に対するモチベーションの源泉」みたいなテーマで書き進めていまして、自分の中で大きなものが、
・シンプルにかっこいい
・事業の可能性にワクワクする
・自分の原体験に基づいた個人的な思い
の3つあったんですね。
「シンプルにかっこいい」は前編で、「事業の可能性にワクワクする」は後編①で説明しています。
本当なら、自分のやる気の源を語ろうと思ったら、数千字程度で終われるはずもなく、ノート10冊分くらい書ける内容のはずなんですが、自分の中では省きに省いてまとめております。
ということで、今日は「自分の原体験に基づいた個人的な思い」についてお伝えします。
子どもの夢を応援する事業
夢食堂は、単に子どもにご飯を与えるだけの取り組みだとは思っていません。毎日お腹を空かせた子ども達が、未来に希望を持てるように、夢に向かって進んでいけるように、という思いがあります。
マズローの欲求五段階説は有名ですが、日頃食事もままならない生活をしていると、なかなか自己実現に向かうことが難しくなってしまうと思うんですね。
#たかがマズローされどマズロー
『夢食堂』という名前には、「子どもが夢に向かって羽ばたけるように」という思いも込められています。
僕たち本部があえて「子ども食堂」という言葉を使っていないのも、「子どもの貧困を解決したい」だけでなく、「子どもの夢を応援したい」という思いが強いからです。
人生は初めから決まっているのか?
僕は少年時代を、野球に捧げていました。野球が人生のすべてだと思っていたくらいです。
大学に入ってからは野球人生を諦めましたが、その後も英語学習に励んだり、1年以上海外で仕事をしながら生活させてもらったり、「やり抜く力」の研究に心血を注いだりと、あらゆる挑戦をさせていただきました。
失敗しようが成功しようが、「挑戦」した先には、それまで見たことのなかった景色が、いつも広がっています。その景色は、いつも美しい。
やり切った先には、やり切った人にしか分からない世界が広がっている。まだ序の口の人生ではありますが、少年時代から常々、そのことを実感しています。
「どんなに努力しても、結果は最初から決まっている」というのが、近年の科学が導き出した答えのようです。
僕も学生時代は「やり抜く力」を中心に、いわゆる「成功の心理学」の研究に没頭していたので、その辺りのエビデンスはたくさん見てきました。
例えば、
・性格は半分以上「遺伝子」で決まる
・人生の成功は「親の年収」で決まる
・頭の良さは「遺伝子」で決まる
・天才と呼ばれる人たちの脳は常人とは違うケースが多い
といった研究はたくさんあるし、それを実証するデータや論文もたくさん見てきました。
逆に、「やり抜く力」や「ポジティブ思考」といった要因が「成功」や「自己実現」にもたらす影響は、驚くほどに限られている、という事実には愕然としました。
日本でも……
じゃぁ、「努力すれば夢は叶う」「人間の可能性は無限大」といった美しい物語は、ウソなのでしょうか?
情報の民主化によって、こういったデータが徐々に世間にも浸透しつつあり、それに絶望し始めている若者も多いといいます。
そう考えると不穏な空気が漂いますが、事実を見れば、これまでは「努力しても夢は叶わない」が通用していた世界だったことを認めた方が賢明なのかもしれません。
現に、日本における貧困問題と照らし合わせても、同様の結果が導き出せそうです。「親の貧困」が「子どもの貧困」につながり、貧困は子どもの学力や社会的スキル、そして身体の発達に大きく影響を及ぼします。
学力やコミュニケーション能力に差がつき、さらに身体の発達でも遅れをとった子どもに待ち受けるのは、自己肯定感の低下や、自己期待の低下です。
すなわち、自信や夢を持てなくなり、可能性を信じられなくなるということです。
あくまで、「そういう傾向が如実にある」という話で、例外はありますよ。ただ、社会全体で言うとそういう現状が、この日本で今起きています。
これも、「親の年収が人生の成功を決める」という残酷な結論の裏付けとなっている事実です。
すべての人が挑戦できる世界へ
話が長くなってしまい申し訳ないのですが、僕はそういう世の中じゃ嫌だ!!と思ってます。
挑戦する権利、夢を追いかける権利くらい、みんなが持っていていいじゃないか。。努力した人が報われる世界、努力次第でいくらでも人生を切り拓くことができる世界の方がいいじゃないか。。
世の中の現状がそうなってないのなら、自分たちの手で変革を起こし、理想の社会をつくっていこうと努力していきたい。
僕は、夢食堂には「すべての人が挑戦できる世界」をつくるための可能性が秘められていると思っています。
まずはお腹を満たすところから、地域の愛情のなかで子どもが育ち、たとえ経済的な困難を抱えた暮らしをしていたとしても、子どもが夢と可能性を信じて育てる社会に、夢食堂が大きく貢献できると思っています。
この想いは、僕の個人的な社会への疑問や憤りから生まれていますが、夢食堂に取り組む上で大きな活力となっています。
また長くなって止まらなくなりそうです。
ここで今日は切ります!!
ありがとうございました〜!
【追伸】
■夢食堂ではいつでもご寄付をお待ちしております。
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■11.18には『夢食堂サミット2021』が行われます。
夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いをプレゼンにして発表します。
さらに、豪華ゲストを呼んで大嶋啓介さんが対談を行い、『子どもの未来を考える』をテーマにディスカッションをしていきます。
無料で参加することができるオンラインイベントです。
是非遊びに来てください。
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