子どもの貧困の深刻さについて解説します
#写真は北海道札幌市のシハチ鮮魚店さんで実施されている夢食堂のチラシです 。
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こんにちは。ひろあきです。
今回はちょっと重ための内容を話します。
我々夢食堂は、日本における子どもの貧困問題と向き合って活動をしているわけですが、少し子どもの貧困問題を深ぼって解説してみようと思います。
なぜ子どもの貧困が深刻視されるのか?
ニュースや新聞など、あらゆるメディアで取り上げられることが多くなった子どもの貧困問題。自民党総裁選も終わり、新内閣がどのくらいまで子どもの貧困問題に舵を切るのか、一つの注目の的になっていますね。
でも、どうして子どもの貧困ばかりが取り上げられるのでしょうか?
「大人の貧困」は問題じゃないのでしょうか?
ちなみに、大人だって子どもと同じくらいの貧困率ですよ。というか、子どもが貧困なのは親が貧困だからです。大人に焦点を当ててもいいと思ったりもします。
子ども食堂だけじゃなくて、大人食堂を開いたっていいかもしれません。
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なぜ子どもの貧困ばかり問題視されるのか。
もちろんその理由は一つだけではありません。いろいろな要因が相まって今の現状をつくっているのですが、特に大きく特徴付けられるものは何なのでしょうか。
結論から言いましょう。
僕が考えるに、問題は4つあります。
一つは、子どもの貧困は子どもに責任が無いということです。
二つ目は、子どもには貧困を打破する力が無いということ。
三つ目は、子どもの貧困は実態が見えずらい問題であるということ。
四つ目は、子どもの貧困は連鎖するということです。
子どもに責任が無い
世の中、あらゆる問題に自己責任論がついて回りますよね。
いじめ問題でよくある「いじめられた方も悪いんじゃないの?」というやつ。
殺人事件でさえ、「被害者にも非はあったんじゃないか」などと議論されることがありますよね。
これが自己責任論。
貧困問題においても、対象が大人だったら自己責任論に問われることがあります。「稼げないお前が悪い」ということでしょうか。
しかし、子どもの場合はどう考えても責任が無いですよね。
別に好きで貧しい生活をしているわけでもないし、生まれたらそういう状況だったわけです。
そして経済的に貧しいことが原因で、心身の発達や成長において著しく不利な状況で育つことを余儀なくされています。
後に述べますが、それが大人になっても打破できず、貧困の連鎖に繋がっていくのです。
子どもは無力
子どもには、貧困を打破するだけの力がありません。
選挙権を持たない子どもは、政治的に無力です。選挙を通じて政治に子どもの声が反映されることは難しいですから、国民の声国民の声といっても政治家が聞くのは基本的に大人の声です。(選択的夫婦別姓と子どもの貧困どっちが優先なんでしょうか)
職業を持たない子どもは、経済的にも無力です。自分で稼いで経済的困難を克服することは難しいですから、少なくとも中学を卒業するまでは親が頑張らないといけないですね。
地域でのネットワークやコミュニティに所属する機会にも乏しい子どもは、社会的にも無力と言えます。実際には、オンラインサロンや地域の交流会はあるはずで、どこかに助けを求めることはできるのかもしれません。しかし子どもがその情報を自分で掴んで自分で行動して自分で問題を解決するなんて、なかなかハードル高いと思います。
そんなわけで、子どもには何とかして大人が手を差し伸べてあげる必要があるのではないか、これも子どもの貧困が注目される要因の一つと言えそうです。
問題の実態が見えてこない
子どもの貧困は問題が見えづらいものと言われています。道端を歩いていてる子どもを見ても、明らかに貧相な身なりをしている子はあまり見かけません。
なぜでしょうか。
それがいじめの原因になりかねないからです。食費よりも服やランドセルを優先させているのだと聞いたことがあります。
でも実際にはまともにご飯を食べられない生活をしていて、夏休みなど長期休暇が終わると体重を減らして来る子どもがいるんだとか。お弁当はアンパン一個だけで、半分だけお昼に食べて残りは夜のために持ち帰る児童もいるといいます。(実話ね)
子どもは、貧困を必死に隠してすごしています。誰にもバレないように、敏感に過ごしています。だから問題が可視化されてこない。
これまた一つの課題ですね。
貧困は連鎖する。
貧困家庭で育った子どもは、多くの場合経済的不利によって肉体的・精神的に発達が遅れたり、学力で遅れをとったりすることが原因で、進学ができない、ネットワークを築きづらい、仕事に重要なスキルを養えない、などの問題を大人になっても抱えていきます。
その結果、大人になってからも苦しい生活が続き、やがてその下の世代でも同じことを繰り返してしまう、という連鎖が起きるのです。
この貧困の連鎖を断ち切るための取り組みは、真剣に向き合っていく必要がありそうです。
今日はこの辺までにしましょう。
ありがとうございました。
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