『寄付金・クラウドファンディングの集め方(佐藤しもん著)』を読んでみた
こんにちは。ひろあきです。
全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。
今日は、社会貢献活動に関心のある方々へ、『寄付金・クラウドファンディングの集め方』という一冊を紹介しようと思います。
非営利団体のファンドレイジングについて、非常に分かりやすく、現実的な手法がまとめられている本です。是非、一人でも多くの慈善活動に取り組む方の手に取ってもらえたらいいなと思います。
非営利団体とお金の問題
このブログでは既に何度か取り上げているのですが、他のあらゆる活動と同じで、社会貢献活動をするのにもお金の問題からは逃げられません。
自分たちのビジョンを実現していくために、必要な資金を調達しなければいけないのは、非営利団体も営利団体も全く同じことです。
非営利組織でやる場合には、その取り組みが純粋に社会のためになっているものであれば、基本的には人からの共感を得て寄付をもらえる機会が多くあります。これは、営利組織にはない良さであるでしょう。
しかし一方で、非営利組織の取り組みでは、あくまで問題解決が目的という観点からか、あまり巨額の資金を得る機会は多くないように思われます。その資金の使い道としても、人件費や広告費などには多く出費するのが難しい現状があります。寄付や協賛といった、いわゆる「他人の金」で運用しているために、そのお金の使い道に制限がかかってしまうのです。
たとえば、子どもの教育支援で寄付したお金であれば、子どもの教材や文房具、教育費などに使ってもらいたいと思うのが支援者の心理だと思います。仮にそれが、本当に必要な出費だとしても、自分のお金が団体職員の新幹線代になるのは嫌な人が多いでしょう。
本来であれば、寄付したお金の使い道はある程度団体側が自由に使えるように見守るような寛大さがあると、より社会問題の解決には進んでいくのですが、やはり人の感情とは誠実に向き合っていかねばなりません。
寄付金・クラウドファンディングの集め方
ちょっと気を抜くと、すぐに話が本題から逸れてしまってごめんなさい。戻しますが、今回紹介する『寄付金・クラウドファンディングの集め方(佐藤しもん著)』という本には、非営利団体における資金調達の仕方が非常にわかりやすく解説されております。
【悪用への注意】という見出しではじまる、本書の冒頭文の一部をご紹介します。
”本書には、一般の方にも容易にまねできる資金調達の方法が書かれている。すなわち、あなたが、この本に書かれていることを実行すれば、かなり高い割合でお金を集めることができるわけだ。——中略——本書を悪用することは絶対にしないでほしい。あなたの良心を信じている。”
これを読んだだけでも、ずいぶんぶっちゃけた話が待っているんだろうなと想像ができますよね。
実際に、ここに書かれていることは、机上の空論ではなく、実例に裏打ちされた非常に効果の高い手法や考え方ばかりです。
夢食堂は、まだまだ資金調達に課題が残っているわけですが、この本に書かれていることを存分に参考にしながら、着実に一歩ずつ進んでいきたいなと思っています。
僕がこの本を読んでみて一番感じたのは、
「この本、売る気は全くないっぽいな」
です。
本の作りや文章からは、あまりこの本を売って多くの人に届けようとか、儲けようとか、そういった狙いが感じられませんでした。
ひたすらに効果のあるやり方やノウハウ、情報が詰まっている印象で、ある意味「必要な人にだけ届いたらいい」というスタンスを感じたわけです。
確かに、すごく具体的で現実的なやり方ばかりだったし、「悪用厳禁」を謳っている本なので、むしろ余計な流通を好ましく思っていないのかもしれません。
気づいたらそれなりに文字量が積み重なってしまったので、今日は一旦ここで区切らせていただきますね。
次回のブログでは、本書に書かれていたノウハウを、全てではないですがエッセンスを紹介していこうと思います。
ありがとうございました〜。
【追伸】
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たまにお金の使い道についても発信しているので気になる方はそちらもチェックしてみてください。
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夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いをプレゼンにして発表します。
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