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些細な気配りで結果が180度変わる

#写真は夢食堂のリーフレットです

とにかく夢食堂サミット2021には参加して欲しいです。(11月18日です)

こんにちは。ひろあきです。

「飲食店✖️子ども食堂」のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。

今日は、「ちょっとした工夫で結果は180度変わる」というお話をしようかなと思います。


一枚200円で心意気の循環をはかる


何日か前のことですが、夢食堂の代表ノブさんと、二人でミーティングをしていたときに、ノブさんが興味深いことを話していたので、シェアしますね。

その会話をお伝えする前に、より話の本質を理解しやすくするために予備知識として、僕たちが運営している夢食堂のスキームを共有させてください。

僕たち夢食堂では、「夢チケット」という仕組みを用いて子ども達にご飯を届けています。

この夢チケットというのは、いわば食事券のことなのですが、夢食堂の店舗に足を運ぶと一枚200円で交換することができます。(あえて「販売」や「購入」という言葉は使っていません)

交換された夢チケットは、そのまま店内のボードに貼って頂くのですが、すると子どもはそのお店に行けば、店内に貼られた夢チケットを剥がしてご飯と交換することができるわけですね。

200円でご飯を提供しなきゃ行けませんから、飲食店側の利益になることはほとんどありません。従って、夢チケットの為に200円を支払ったお客さんの「心意気」がそのまま子ども達のご飯となって届いていく仕組みです。


同じ仕組みだから受け入れられるとは、限らない


話を戻しますが、ノブさんが先日の打ち合わせ中、

「うちと同じような仕組みでやっててもうまく行ってないところって結構あるんだよね」

と切り出しました。

ノブさんにしてはちょっと珍しい切り出し方だったので若干驚きました。

確かに、今のところ夢食堂には40名近くのオーナーさんが参加していて、お店の数で言うと50ヶ所に相当します。地域によって差はありますが、軌道に乗っているところはほぼ毎日、子どもが訪れて夢チケットの循環が回っています。

ほんの半年前に発足したプロジェクトの割には広がり方が尋常じゃない気もしますね。(大嶋さんの影響力えぐい)

この夢チケットの仕組みは、別にノブさんが考案したものでもなければ、唯一無二ものでもありません。

似たようなことや、ほとんど同じようなことを独自に行なっている飲食店さんは意外と探せばあります。(あるみたいです)


お店の外に夢チケットを貼るか、中に貼るか


ところが、ノブさんによるとどこも同じように成果が出ているわけではないとのこと。一つ事例を紹介してくれました。

「例えばさ、ある店舗では、お客さんが買った一枚200円の食事券を5枚綴りでお店の外に掲示してたのね。要は、子どもはそれを一枚ちぎってお店の中に入ってご飯を食べるんだけど、これどう思う?」

ちなみに、あなたはどう思いますか?(笑)

僕はそれを聞いた段階では、なんとなく微妙な気持ちになったのですが、明確になぜ微妙だと思ったのかが分からず、ちょっとモヤモヤしました。

「えっと……なんかビミョーっすね」

そのまま伝えました。(言葉を選んだ方がいいと後から反省しました)

ノブさんからの返答はというと、

「子どもの立場になってみれば想像できると思うんだけど、お店の外でチケットをちぎってなんて自分だったらやりたくないなぁ。恵んでもらってるのを周りにさらしているような気分になっちゃうから。結構、子どもはそういう所敏感だよね。恥をかきたくないし、弱いところはみせたくないし。」


いかにユーザーに寄り添った設計にするか


なーるほど!確かに!

と思いました。

夢食堂では、できるだけ子ども達が安心して利用できるように、チケットの掲示を店内にしてもらったり、貧困家庭に限らず子どもは全員受け入れていたり、あまり来てくれた子どもやその保護者に詮索をしないようにしたりと、できるだけ配慮するようにノブさんはいつもオーナーさんに伝えています。

そういう姿を隣で見ていながら、僕は無頓着に過ごしていたので反省しないとですね。

夢チケットの掲示場所をお店の外にするか中にするか、これだけの違いでも利用者の立場からすれば全く違います。

よりたくさんの人に知ってもらいたい、利用してもらいたい、という思いでが強いと、ついついお店の外で目立つようにしてしまう気持ちもすごく分かります。多分僕だったらそうしちゃうと思います。

細かいところで利用者への気配りを働かせ、それをしっかりとオーナーさんに浸透させる働きをするのも、夢食堂本部の役割ですね。

また改めて、ノブさんの思慮深さと大きさに気付かされた会話でした。


【追伸】

■夢食堂ではいつでもご寄付をお待ちしております。
寄付額は100円から選んで下さい。
頂いたお金は夢食堂の運営費として、子ども達の笑顔を1ミリでも増やすために使用させて頂きます。
たまにお金の使い道についても発信しているので気になる方はそちらもチェックしてみてください。



■11.18には『夢食堂サミット2021』が行われます。
夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いを感動のプレゼンにして発表します。
さらに、豪華ゲストを呼んで大嶋啓介さんが対談を行い、『子どもの未来を考える』をテーマにディスカッションをしていきます。
無料で参加することができるオンラインイベントです。
感動の嵐間違いなしのイベントになりますので、是非遊びに来てください。
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