見出し画像

泥まみれの輝きを表現する

『夢食堂サミット2021』まで残り5日です!
https://dokiwakulife.com/summit2021/

最近、「ノブさん」と「ひろくん」がごっちゃになって、「ノブくん」とか「ひろさん」と言い間違える人が謎に急上昇しています。

おはようございます。ひろあきです。

今日も、全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。

今日は、「夢食堂の雑誌を作りたい」というテーマで、記事を書きます。


超個人的な夢と、プロジェクトの成長


雑誌に限らず、単行本や絵本も含めてなんらかの出版物を出したいと着想したのは、より多くの人に夢食堂を知ってもらうためのアイディアを考えていた時でした。

出版物ではなくても、例えばドキュメンタリー映画を制作するとか、プロモーションビデオを制作するとか、より多くの人たちに知ってもらうための施策は、他にもありそうです。

出版物を出すことに特に魅力を感じているのは、「読み書きが好き」という自分の嗜好性と、「いつか本を出してみたい」という昔からの夢という、かなり個人的なところに理由があります。

自分がもしも、映像制作のノウハウを持ち合わせた人間であれば、もしかしたらムービーを作ろうと思ったかもしれません。


「創造」か「共感」か


「創造」か「共感」か、という議論を聞いたことはありますでしょうか?

雑誌を作って持続的に出版していきたいというなら、「売れるもの」を作って黒字を出さないと、難しいですよね。そう考えると、人々から「共感」を得られるものを作ることが大切だとは思いませんか?

「夢食堂を広めたい」という思いから雑誌作りを着想した僕ですから、尚のこと「共感(=世間からの賛同)」を集めたいと考えるのが、一般的だと思います。

ですが、ここには落とし穴があるようです。

クリエイティブなお仕事において、よく命題に上がるのが、この章の冒頭にあげた「創造」か「共感」か、という問題です。

すなわち、クリエイターの思いや人生をかけて、魂のこもった制作をしていく「創造」と、市場に受け入れやすく人から賛同もされやすい「共感」のどちらを取るか、という所で大きな分かれ道があると言います。

クリエイターとしては「創造」を求めたいし、ビジネスパーソンとしては「共感」を求めたいところでしょうか。

ただ、最近の潮流を見ていると、結果的に世間から大きな反響を得ているのは、「創造」を徹底的に突き詰めた作品であるように感じられます。

『えんとつ町のプペル』しかり、『雑誌 サウナランド』しかり、武田双雲さんの作品しかりです。


泥まみれのかがやき


僕としても、やはり「創造」を追い求めたい気持ちがあります。

なぜなら、「泥まみれの輝き」という、自分の中で突き詰めたいテーマがあるからです。

僕ね、泥まみれが昔から好きなんですよ。自分が泥にまみれるのも、誰かが泥まみれになってるのを見るのも、好きです。

また、「泥まみれ」に対する変なこだわりや美徳、価値観が自分の中にあります。「泥まみれ=素晴らしい」ではなくて、好きな泥まみれと嫌いな泥まみれがあるんです。

例えば、甲子園で一塁ベースを駆け抜ける高校球児を見ていると、「本気でセーフになりたい」という思いがヘッドスライディング滲み出ている選手もいれば、「ヘッドスライディングをしたらかっこよく見られる」といった下心が垣間見える選手も見受けられます。

「心を打つヘッドスライディング」をしている選手はむしろ少ないように感じるのですが、昔からそういう部分にはなぜかこだわりがあるのです。(周りから「お前は偏屈なやつだな」と鼻で笑われます)

ここの好き嫌いは結構極端で、前者には自分の全言語を引っ張り出して賞賛の嵐を送りますが、後者のことは無視をするようにしています。

僕には、この「泥まみれの輝き」を思い切り表現したいという、ただただ個人的な思いがあって、雑誌を作りたいと思っています。

夢食堂のオーナーさんが、これを発していたからです。僕は胸を打たれました。

言葉が悪いのは許して頂きたいのですが、夢食堂のオーナーさんが「泥まみれ」になって輝いている姿が、僕にはたまらなくかっこいい。それは、人々に勇気と希望の光をもたらすものだと感じています。


狙っても「共感」は集まらない


おそらくですが、それは「共感」を求めるよりも苦しい選択で、血と汗と涙にまみれた修羅の道になると思います。

それでも、天才編集者と言われる幻冬舎の箕輪厚介さんによると、

「徹底的に自分が持つ個人的な思いの解像度を高めたものが、結果的にはたくさんの共感を集められるよ」

とのことです。狙って「共感」を集めにいった作品は、当たり障りのないものになって、誰の心にも引っかからないものになってしまうのだとか。

すごく分かりやすいですよね。

そんなこんなで、今日は自分の構想のタネとなっている部分をアウトプットする回になりました。

「出版物を作る」という、一見すると自分には無理そうな夢を、あえて宣言します。『夢食堂』の人間なら、みずから夢をつかみ取るプロセスも見せないと。

もし、読んでみての率直な感想を聞かせて頂けたら、嬉しいです。辛辣なご意見を待っています。

では、また。


【追伸】

■夢食堂ではいつでもご寄付をお待ちしております。
寄付額は100円から選んで下さい。
頂いたお金は夢食堂の運営費として、子ども達の笑顔を1ミリでも増やすために使用させて頂きます。
たまにお金の使い道についても発信しているので気になる方はそちらもチェックしてみてください。



■11.18には『夢食堂サミット2021』が行われます。
夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いをプレゼンにして発表します。
さらに、豪華ゲストを呼んで大嶋啓介さんが対談を行い、『子どもの未来を考える』をテーマにディスカッションをしていきます。
無料で参加することができるオンラインイベントです。
是非遊びに来てください。
イベント申込ページ:


夢食堂HP:


全国の夢食堂一覧:


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?