この度社長になりました。〜私が10万円で飲食店を始めた話〜
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日本最大級のクラウドキッチンとなったKitchenBASEの直営店舗で、多くのデリバリーブランドを開発した私は、直営店舗だけでなく、KitchenBASEで営業する他の店舗さんの売上も上げられるように奔走していました。
売れるノウハウというものが形となりつつあり、KitchenBASEで独立開業する方とお話する中で、昔から思い描いていた私自身の独立も現実的なイメージが固まってきていました。
独立したきっかけ
私は小さい頃から社長になりたい!自分のお店を持ちたい!と思っていましたし、自分でチャレンジしたい気持ちがずっとありました。そして、飲食の世界に飛び込んでからも、常に自分が独立するイメージを想像しながら勉強していました。
かといって新しくお店を立ち上げるお金もなかったのも事実です、、
しかし、KitchenBASEでゴーストレストランという、低コストで開業できる飲食の業態に4年ほど関わることで、私でもできるかも!という自信がつきました。やりたい想いと、やれることが重なったことで、ついに独立に踏み出すことができたのです。
開業するために必要なもの
飲食店の開業に必要なものは、大きなものでは「動機」「資金」「物件」「スタッフ」「コンセプト」の5つだと思います。
動機は今までの記事でもお話してきた通り、最初からやる気満々でした(笑)
資金・物件・スタッフの問題が全てクリアできる形がゴーストレストランという業態で、それが私のお店のコンセプトになりました。
それだけでなく、作ったブランドを全国に展開して、飲食店がより長く続けられるための、利益をだしていける仕組みを作りたい。そんな会社を立ち上げるイメージが出来てきました。
お金がなくても、スタッフがいなくても
KitchenBASEは、低コストで自分のお店を持てることが一番の強みです。
直営店舗や入居する店舗さんの開業に携わる中で、実際に資金があまりない方でも自分の料理を売ることができていて、とても魅力的な業態であることを実感しました。
また、ゴーストレストランでは客席を持つ必要がなく、ホールスタッフは必要ありません。料理も配達員さんに届けてもらえるので、キッチンに一人のスタッフがいれば成り立ちます。私一人でもお店ができる!というのが、独立する大きな後押しになりました。
デリバリーならではの立地
通常の飲食店は立地が全てと言われることもあるくらいに、通行人の量や露出が売上に影響する業種です。しかし、デリバリーのお客様は配達ができる半径約3km圏内に住んでいたり仕事をされている方です。
路面店は家賃も高くなりますが、費用を抑えたうえで、活用されていない物件を活用できるゴーストレストランの業態なら、私でもすぐにできると思いました。
私が始める新しいビジネス
デリバリーブランドのフランチャイズ
KitchenBASEのお客様の中でも、特に売上の良かった店舗さんは、「NY屋台メシ!!チキンオーバーライス」のような私たちのブランドをフランチャイズで営業してくださった方でした。彼らは私たちのブランドから売れるノウハウを掴んで、更に自身のブランドを開発することで、より多くの売上を出すことに成功していました。
デリバリーブランドのフランチャイズは初期費用もかからず、すぐに追加することができます。KitchenBASEの外の店舗さんにも私のブランドを使っていただくことで、やりたい料理を出しながらも長く続けられるお店になっていってほしいと強く思うようになりました。そして、このフランチャイズ展開を新しい会社の軸にしました。
システムの力
さくちゃん(現取締役佐久間)は、もともとKitchenBASEの立ち上げメンバーのエンジニアでした。とても数字に強く、直営店舗の販売戦略も一緒に考えてくれていました。
私のやりたいと思っていたことにも共感してくれましたし、彼が私の独立を手伝いたいと言ってくれたのはとてもありがたいことでした。今後の飲食業界にはテックの力が欠かせないと思っていましたし、利益率のコントロールが難しくなるデリバリー店舗ではさくちゃんの計算してくれた数字にとても助けられました。
ブランドとシステムが両方揃うことで、ビジネスの土台ができました。
ついに独立へ!
格安で始められる間借り店舗
独立への準備を始めた私は、まず知り合いの店舗さんに協力して頂いて、新しく自分が作ったブランドをテスト販売しました。さくちゃんに数字を見てもらいながら改善を繰り返しつつ、売上を伸ばしていきました。
このブランドを使うことで、開業してもすぐに収益化できることを確信し、物件探しをスタートしました。
物件探しについては、また別の記事で詳しくお話できればと思いますが、その中で出会ったのが今の戸越店のオーナーさんでした。初期費用なしで、ほぼフルタイムで使わせていただける店舗が、デリバリーの需要も高い品川区で見つかったことで、ここでやらない理由はない!となりました。
一番お金を使ったのは・・・
厨房機材はコンベクションオーブンなども含め、すべて使えるものでした。鍋などの器具は、自宅から持ってきたものを活用して安く抑え、調理スタッフも私だけ。ほとんどお金をかけませんでした。
その中でも一番お金を使ったのは、「写真撮影」です。私たちにとって、ブランドは命。それをUber Eats上で見せる上で最も重要なのは写真です。
KitchenBASEのころからお世話になったカメラマンさんに依頼し、コンセプトをしっかり伝えて議論しながらも、シズる写真を撮影して頂きました。
結果として、実際に開業前に使った金額はたったの10万円で済んだのです!
今だ!
デリバリーの市場はコロナ禍で大幅に拡大し、一見すると落ち着いてきてはいましたが、まだまだ伸び続けると私は確信していました。デリバリーブランドのフランチャイズを展開する会社も増えていて、今がタイミングだ!と思いました。
なによりも、お金がなくてもお店を持てるゴーストレストランの形を知って、それで売れるブランドを作れるという実績と自信がついたこと、さくちゃんも手伝ってくれることで数字的にも上手くできるという確信がありました。
そして、私はついに夢を叶える一歩を踏み出し、社長となったのです!
(おわり)
私が社長になるまでのお話はこれで全てになります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
飲食店を開業するには、考えることや準備することがたくさんあります。私はデリバリー専門店という形を選びましたが、イートインのお店でデリバリーブランドも並行して営業することもできます。お金がなくても、人がいなくても、飲食店を持って売れるお店を作ることができるのです!
開業した経緯についてもっと聞きたい!という方や、飲食店を持ってみたい!もっと売りたい!という方もお気軽にご相談いただけると嬉しいです!
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