水産DXストーリー #8 新物流拠点における倉庫DX
こんにちは! フーディソン エンジニアチームのtaka(@terumapy)です。
フーディソンが新物流拠点「フーディソン東京大田FFC」での運用を開始してから1年が過ぎました。今回は特にこの拠点で進められているDXの取り組みについて紹介できればと思います。
新拠点の特徴
新物流拠点は東京都大田区東海の「プロロジスパーク東京大田」にあります。この拠点を使いはじめたことにより、出荷量・商品保管量が大幅に増え、より多くの商品をお客様へお届けすることができるようになりました。
施設内では社内ネットワークにアクセスできる高速度のWi-Fiも通しており、これまでフーディソンが進めてきたDXの取り組みをより加速できる環境が整っています。
新物流拠点での倉庫DX
倉庫マップのシステム化
拠点内は広く、多種多様な商品があるため、商品がどこにあるのかを把握することは簡単ではありませんでした。そこで、スマートフォンからアクセスできる倉庫マップをシステム化して活用しています。デバイス上で倉庫の地図が表示され、搭載された検索機能も活用しながら各棚にどの商品があるのかを簡単に把握することができます。
データは自社で構築した在庫管理システムとリンクしており、リアルタイムに保管場所や在庫数が反映される仕組みになっています。これにより入出庫業務の効率が大きく改善しました。
商品の取り間違い防止に向けた仕組み化
水産物をはじめとした業務用食品の特徴は、商品が多様であるという点にあります。規格の微妙な違いにより取扱い方が変わるため、似ている商品の中から誤りなく出庫してお客様にお届けしなければならないという難しさがあります。取り扱う商品点数が増えたことも背景に、倉庫管理における商品の取り間違いを防ぐ仕組みを高度化する必要がありました。
そこで、商品の特徴から類似品かどうかを判定できる仕組みを作り、紛らわしい場所に商品が配置されないようにしました。商品の取り間違いを防ぐ仕組み作りは、これまで続けられてきたまだ発展段階のものであり、今後は倉庫の保管密度をより上げつつ入出庫を効率化するような拡張プロジェクトの推進が予定されています。
まとめ
商品が多様でありその判別も簡単ではない水産物をはじめとした食品のロジスティクス業務には、高い熟練度を要します。そのため、ビジネスをスケールさせるために必要な仕組み化が進めにくいという課題がありました。新物流拠点の活用と一連のDXの取り組みは、この課題を解決できる一つの道筋をつけたものだと考えています。活用しきれていないデータや仕組みがまだまだあるので、これからさらに改善を加速していきたいですね。
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