【野球少年2人が異例の兄弟創業?】【目指すはカレー界のハーゲンダッツ】(♯2)
それではSection2へ!
Section2では【事業選択編 アイデンティティとの対峙、そして唯一無二との出会い】と題し、事業内容がD2C事業でGoするまでを公開します!
■Section1【兄弟起業編 兄弟起業という僕らのユートピア】
https://note.com/foodcorner2020/n/nd0e591ac0e78
【事業選択編 アイデンティティとの対峙、そして唯一無二との出会い】
【角田憲吾(つのだ・けんご)】1995年生まれ。千葉県野田市出身。野球部。大学時代オーストラリアに留学、20か国の渡航をし、本場のソウルフードを食べ続けた。そこで各国での食事価値の違いに衝撃を受ける。その後、一部上場IT企業の営業、ITベンチャー企業(株式会社ネモフィラ)経営企画室(新規事業立ち上げ、資金調達、人事評価制度の刷新に従事)を経て、2020年7月に株式会社フードコーナーを起業し、代表取締役社長に就任。
【角田光史(つのだ・こうじ)】1993年生まれ。千葉県野田市出身。野球部。学生時代にアメリカを中心に数十カ国への留学、渡航を経験。様々な文化と触れ合う中で、"人生 の在り方(生き方)”、“組織の在り方”、“食体験”のギャップに強い関心を持つ。帰国後も被災地ボ ランティアなどへ積極的に参加し、多様な視点・価値観を取り入れることに重きをおいている。
大学卒業後、メディアスタートアップ企業、商社、スタートアップPMの経経験を経て、Seven Rich Accounting 人材事業部の事業部長を務める。(同時にFoodCorner代表取締役)
- Masa
紆余曲折あってやっとスタートに立つことができたんだね。
そんでもって、そこからD2Cって流れか。
- Kengo
いえ、実はD2Cを考えてましたが、初めの事業は“食”の中でも飲食店にフォーカスしたものでした。
僕たちが抱いていた違和感として、”彼氏、彼女と記念日の食事をする人” と ”友達とワイワイ酒飲みたい人” この2者は明らかに目的が異なるにも関わらず、予約は食べログやぐるなびといった同じ媒体を利用するのはおかしいという点でした。そこで僕たちは目的が違えば、食事に求めるものは変わってくる。つまり、食事の価値を最大化するためにはその二者は切り分けて考えなければいけないと考えました。
- Masa
そもそも”友達とワイワイお酒を飲みたい人”は食事体験の最大化を求めていないということか。
- Kengo
そうなんです。僕たちも深く話し合ったからこそ気づけた点でした。そもそもビジネス的に考えても、目的の違ったお客さんを狙う戦略なんてありえませんし。利用者が増えすぎておかしな状態になっていたことは間違いないです。
- Masa
なるほどね。それで目的の違った二者が同じサービスを使っているから、その目的に沿ったサービスを提供しないと食事の価値は最大化できないと考えたわけだ。
- Kengo
その通りです。そこで食事体験をより大事にする前者にフォーカスを当てて考え、僕たちが導き出した答えが、エモい食事体験のための三箇条でした。
1. 事前に食の情報をインプットする
2.日常から離れた特別を感じる
3.大切な人と食事をする
つまり、“自分のために準備してくれた背景や食材の情報、調理方法を知り”、“いつもと雰囲気の異なる場所で、おしゃれをして食事をする特別を感じ” そこから生まれる”大切な人とのコミュニケーション”により心癒されることがエモい食事体験を生み出すということです。
食するメニュー、場所、人、一つでも違えば全く異なる体験になる。だからこそ食事には様々な予定不調和的な楽しみが存在する。そしてその予定不調和から発生する要素の一つ一つが繋がることで、その瞬間、瞬間の食事の価値が最大化されると思うんですよね。
- Masa
深いね……。深い!ここまで食事について考えてるとは……。
あ、それがMissionにも掲げている“心奮わすエモい食事体験の生産”につながるのか。
- Kengo
そうです!
なので、先ずは飲食店で特別な食事体験ができればいいなという想いで、特別な食事体験コンシェルジュのようなビジネスを展開したいなと思って話を詰めていました。
- Masa
はいはいはい。
イメージはできるけど具体的にはどんなことするの?
- Kengo
これは今後具体化していく可能性あるので、ちょっと話せないかもしれないです(笑)
- Koji
それな(笑)
- Kengo
意外といい線いってると思うんですよね!
- Masa
じゃあローンチを楽しみにしてるかな!
- Kengo
ありがとうございます。
- Masa
でもなんで後回しというか、優先順位低くなっちゃったの?
- Koji
まあビジネスとして成立するまでに時間がかかりそうだったというビジネスライクな一面と、一番にやりたいと思えることができたというWant toの一面、両方が影響してますね!
- Masa
それがクラフトカレーのD2Cだったと?
- Kengo
そういうことです!
それこそ、今一度僕らしかできないことってなんだっけ!?って考えた時に、自分たちの資産をじっくり見つめなおして見ました。少しづつ、けど確実に、はっきりと見えてきたんです。僕たちしかもっていない資産を。
- Koji
そうね、もうここしかなかったよね。
それが父の会社で生産可能なカレーでした。父の会社は食品会社だったので工場を千葉県と茨城県にもっていました。そこには特殊な生産ラインや設備、優れた技術力など50年以上続く中小企業ならではの資産が数々存在しました。
- Masa
なるほど、面白いね!先代が築いた資産を活用したビジネス展開なわけか!
- Kengo
です!先代が築いた資産に、僕たち兄弟が持つ資産(デジタルネイティブ)をマージしていければ面白いなと。
- Koji
じいちゃんが会社を作り、父さんが会社の質を高め、僕らがそれを世の中に証明する。こんなイメージですね。
- Masa
ふむ。
本当面白いな。
そしてここからD2C事業か〜。
- Kengo
でもここから問題がたくさん発生しました。
正直D2C自体を諦めなくてはというところまで追い込まれましたね……。
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