【野球少年2人が異例の兄弟創業?】【目指すはカレー界のハーゲンダッツ】(♯1)
一昨日のお昼ご飯、何食べたか覚えていますか!?
誰だって美味しいものが食べたい。好きな人と食事がしたい。好きな場所でご飯が食べたい。こだわりのある料理を口にしたい。そんなこと頭でわかっていながらいつの間にか日々の食事が作業と化していることありますよね。
一昨日のお昼ご飯、何食べたか覚えていますか!?大半の人が覚えていない、パッと思いつかないのではないでしょうか
まさしくそれは食が作業化されている証拠です……。
しかし例えば、一昨年に大切な人(家族・友人・恋人)とした食事を昨日のことのようにはっきりと覚えていることはありませんか?会話、出来事、料理、レストランに着くまでの時間や空間など、鮮明に覚えていることがあると思います。
要するに同じ食事でも記憶に残る食事、残らない食事何が違うのでしょうか?僕たちは突き詰めて考えてみました。
そしてたどり着いた結論は、食には二種類あるということ。
1つが生理的欲求、つまり動物的本能として身体が求める食事(餌)です。もう一つが、人間の特権である時間・空間を楽しみ、心に彩を与える食事です。
現代の日本ではコンビニや飲食店、技術の発展により、食事に不便を感じる機会が少なくなりました。その反動として、食事は作業と化し、餌とも言えるレベルまで価値が低下。そんな危機的な状況に真っ正面から向き合い、食の価値を最大化し、エモい食体験を創造するべく僕たちは兄弟で起業しました。僕たちはクラフトカレーでご褒美となる食事体験を創ります。コンセプトはカレー界のハーゲンダッツ。
これは、野球少年2人の異例の挑戦の物語です。
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【Section1】【兄弟起業編 初めて共存した、2人の世界観。 兄弟での再出発】
【角田憲吾(つのだ・けんご)】1995年生まれ。千葉県野田市出身。野球部。大学時代オーストラリアに留学、20か国の渡航をし、本場のソウルフードを食べ続けた。そこで各国での食事価値の違いに衝撃を受ける。その後、一部上場IT企業の営業、ITベンチャー企業(株式会社ネモフィラ)経営企画室(新規事業立ち上げ、資金調達、人事評価制度の刷新に従事)を経て、2020年7月に株式会社フードコーナーを起業し、代表取締役社長に就任。
【角田光史(つのだ・こうじ)】1993年生まれ。千葉県野田市出身。野球部。学生時代にアメリカを中心に数十カ国への留学、渡航を経験。様々な文化と触れ合う中で、"人生 の在り方(生き方)”、“組織の在り方”、“食体験”のギャップに強い関心を持つ。帰国後も被災地ボ ランティアなどへ積極的に参加し、多様な視点・価値観を取り入れることに重きをおいている。
大学卒業後、メディアスタートアップ企業、商社、スタートアップPMの経経験を経て、Seven Rich Accounting 人材事業部の事業部長を務める。(同時にFoodCorner代表取締役)
- Masa
今日はお二人とも宜しく御願い致します!
- Koji/Kengo
はい!こちらこそ宜しく御願い致します!
- Masa
早速なんだけど、本当の兄弟なの?(笑)
- Koji/Kengo
さすがに(笑)だって似てません?僕らあんまり似てると思いませんけどよく言われますよ。
- Masa
いやだって……。
似てるケド。
兄弟で起業とかなかなかないし……。
まあいっか、じゃあ起業のきっかけから教えてもらえる!?
- Kengo
もちろんです!実は起業自体は小さいころからずっと考えていました。父が食品会社の経営者で、平日休日、昼夜問わず仕事に励む背中をみて育ったので、それが大人の働く姿のデフォルトでした(笑)
- Masa
なるほどね、今回“食”という領域で起業したのもお父さんの影響なの?
- Kengo
そうですね!元々学生の頃からずっと起業したくて、ビジネスアイディアを思いついては書き留めて、考えて、人に話して、みたいなことをずっとやっていました。趣味みたいなもんです。たぶん今まで考えたビジネスアイデアは1000以上はありますね。(笑)当時はざっくり自分の身の回りの問題をITで解決するサービスで起業したくて、アパレル×ITや野球×ITとか考えてましたよ(笑)
でも、「何をしている時が一番楽しいっけ?」とか、「何したいんだっけ?」とか「どう在りたい、なりたいんだっけ?」とか兄と話している時に気づいたんです。自分のアイデンティティを活かして、自分にしかできないことをしたいって。
- Koji
たしかに、その話結構してたよね!
僕も今所属しているSeven Rich Accountingで合宿に行く機会がありました。そこでは自分の過去と向き合い、価値観を見つけ、また向き合い、その価値観に沿った事業を作っていこうという内容でした(ざっくり)。まあその日を境に、憲吾とよく話すようになりましたね。価値観に沿った事業ってなんだっけとか。
そんなこんなで、何日も何日も思考と会話を重ね、さっき憲吾が言った“自分らにしかできないことしたいね”に行き着いたんですよね。これは結構原体験とも一貫性があり、納得感ありました。
- Kengo
ね!兄貴も僕もずっと野球をやってきたんですけど、自分しかできないポジション、役割の時って桁違いのエネルギーが沸いてた。これは野球以外も同様のことが言えたよね!
- Koji
間違いない。そう考えた時に僕にしかない経験、そしてそれをもって僕にしかできないことってなんだっけ?と自問自答し続けたんです。そのときに見えたのが“父が食品会社の経営者”ということ。どんな形でもいい。系譜を継ぐことが使命だと感じました。これは兄弟共通だね!
- Kengo
うんうん!ITで起業したいとか思ってたけど、そこで一旦立ち止まって考えたなあ。
- Koji
そうね、実際小さい頃から形相変えて仕事をする姿とか、食への向き合い方とかを目の前で見てきたからこそ、父の会社への想い、食への想いを同じ粒度で引き継ぐことができるのは息子の俺らしかいないと思ったよね。
- Masa
なるほどねえ。最初から食品じゃなかったんだね。
てか2人仲良いよね(笑)兄弟で価値観とかビジネスとか話すってすごいな!僕の家ではありえない話だわ。
- Koji
でも普通そんなものなのかなと思います。自分たちは特別かもしれないとも思っています!だからこそ兄弟でやるってことも前向きに考えられたし、なんなら即決でしたね!
- Kengo
考えてないでしょ(笑)反射でOKだったじゃん(笑)
- Koji
まあね(笑)
- Masa
で!?そこからはすぐに行動したんだ?
- Kengo
いや、そうでもないんです。もちろん毎日、どんなときも、事業については考えていて、知り合いの社長に話しては壁打ちしてもらったりもしてました。とはいえネモフィラの仕事もあったし、なんならネモフィラはベンチャーなので忙しすぎて行動に移すのは少しずつって感じでしたね。
- Koji
僕も同じく、それどころじゃありませんでした(笑)やるとは言ったけど、何もしませんでしたね。まあ憲吾と不定期で議論はしてましたけど、その程度。
- Masa
そうなんだ。2人の今の熱量からは察することができないな(苦笑)
そこからどうやって進めていったの?なんかポシャってもおかしくない流れだよね。
- Koji
まあ、憲吾が覚悟決めて取り組んでるの見てやるしかないと思いましたね。あいつも対して時間ないのに時間作って事業のこと考えてました。その背中から確固たる覚悟を感じましたね。昔からやると決めたことへのエネルギー量は桁違いでしたからね。それ見せられて僕が折れました。折れたというか覚悟を決めたという表現が正しいかな。
- Masa
なるほどね!大事だよね、そういう姿勢から信頼とか信用って生まれるもんね。
- Koji
本当にそうだと思います。見返りを一切求めない努力が人を動かすと学びました。もしそれがなければ今ないと思いますからね(笑)
- Masa
いいですね!
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