無農薬・無肥料の田んぼで生き物探し!~私たちの食と暮らしが見えてきた~
こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトの あや(♀)です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています。
先日、コープ自然派さんが主催するイベント「親子で楽しもう!~紀の川市の田んぼで小さな生き物探しをしよう2023~」に家族で参加してきました。
紀の川市「かたやま農園」さんの田んぼで小さな生き物探し
イベント当日は、自然農法を精力的に行われていることで有名な「かたやま農園」さん(紀の川市)の黒米の田んぼにお邪魔しました。
網やバケツを持って、早速生き物を探します!
今までこのような機会がなかったにもかかわらず、怖がることなく生き物探しをする息子の様子に親もびっくり。
久しぶりにカエルを間近で見る私はドキドキ……大人になるにつれていつの間にか苦手意識が芽生えていましたが(笑)、だんだんと子どものころの感覚が戻ってきました。
7月の後半だったため、残念ながらカブトエビやホウネンエビの姿はもう見当たりませんでした。
しかし、小さなヌマガエルやタニシ、カワニナやトンボがなどが生息していました!
人にも環境にもやさしい農業とは?
かたやま農園さんの田んぼは、農薬や除草剤を使用していないため、ところどころ田んぼの中に雑草も生えていました。
しかも無肥料で、なおかつトラクターで耕すのも年1回だそうです!
農業のことをほとんど知らない私は、当初「なぜこのような環境でお米が育つのだろうか?」と思いました。
実は、環境に負荷がかからない農法を続ければ続けるほど、土壌や周辺環境が豊かになるため、良質な作物が獲れるそうです。
生き物を捕まえた後は、室内にて観察会を行いました。
海南市の「わんぱく公園」園長でもあり、NPO法人「自然回復を試みる会・ビオトープ孟子」に所属する有本智先生に、生き物のことや育て方を教えていただきました。
先生曰く、「同じ環境を繰り返す場所が、生き物にとって1番生息しやすい」。
このようにおっしゃっていたことが印象的で、今回観察できたドジョウやガムシ、イトトンボなどは、生き物にやさしい田んぼだからこそ見られるとのことでした。
イベントに参加させていただいたおかげで、自然環境が生き物に与える影響を実感できました。
〈参考〉
・かたやま農園Facebook、かたやま農園Instagram
・瀬戸内まいふぁーむ【自然農法チャンネル】
【超重要】無農薬・無肥料・不耕起でお米ができるのはなぜ?これをみれば全てが分かる!!
私たちにできることとは?消費者の選択が日本の農業を少しずつ変える
有機農法や自然農法で作られた作物は、一般的な方法(慣行農法)で作られたものくらべると害虫がつきやいため、労力がある割に収穫量も少なく、作物の形がきれいに整っていない場合もあります。
しかし安全なのはもちろん、作物本来の美味しさを感じながら栄養素を摂取できる点がメリットだといえます。
私は最近、農薬が環境や人に与える影響について興味を持つようになり、これまでの農業の歴史や市場の流通、農家さんの生活などさまざまな理由から、有機農法や自然農法の生産は限られていることを知りました。
農水省の見解からも、農薬を使っているものがダメだということではないのですが、消費者である私たちが有機農産物を選んだり、このような問題に関心を持ったりすることで、少しずつ状況を変えられるそうです。
正直にいうと、すべての野菜や果物を有機農産物で購入するのは、物理的にも経済的にも、我が家では難しいと感じています。
しかし、今後もこのような情報に触れつつ、できる範囲で身体や環境にやさしい食べ物を選んでいきたいと思います。
〈参考〉
農林水産省HP:「農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組(Q&A)(2016.11月改定)」
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
和歌山 食と暮らしプロジェクト
主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
運営:NPO法人わかやま環境ネットワーク
NPO法人ホッピング
担当:土岐
【かたやま農園さん関する記事はこちらもお読みください】
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