自然と共に生きる福井・越前海岸フィールドワーク|チームの最適化|
世界中のほとんどの方が身近にある食事。
その食に関わる仕事とは誰もを幸せにできる力があるわけで、自分の想いを込めやすい仕事だと思っています。
そして、一生懸命になることに夢中になれる空気感のチームからいいクリエイティブや結果が作られます。
そうは言っても、夢中になれるものってなんだろう…何がやりたんだ?と私自身もたくさん迷っては進んできました。
一生懸命に夢中になっていることってなんだっけ…。
一生懸命を忘れたくない方に贈ります。
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まえがき
FOODSTORYPROJECTのフィールドワーク(現地での体験学習)として福井県・越前海岸に合宿に行ってきました。これまでにも年間で全国30回ほどの畑や生産地の訪問を続けてきた中で今回の合宿は特別なものでした。
わずかな時間ではありましたが、この時間を通して東京の打ち合わせで何度も想いを伝えるよりも、何十倍もの意味があったこと。
なぜならメンバー1人1人が自分で体験したことを踏まえ、考えて「やりたい」ことや感動したことを受けてFOODSTORYが根っこで大事にしている部分に気付いてくれたから。
オーガニック
サスティナブル
サーキュラーエコノミー
コミュニティ
そんな話を体感していない状態で言われても
はて。どんなもんやろ。というわけで。
コミュニティや組織作りで悩んでいる人がいたらその答えはローカルコミュニティにあるかもしれません。
目次
福井 越前海岸フィールドトリップ
第1話 コミュニティを最適化させるフィールドワークのルール
第2話 志野製塩所に学ぶ6つのエン
第3話 えりさんの部屋を作るように育てる畑
第4話 食卓でつながる新しい出会い
第5話 ●●ひとすじ 50年
第6話 森で暮らし趣味に生きる
第7話 コミュニティも自然も生きている
今回訪れた場所
福井県越前町。
「越前がに」で有名な日本海に沿った町です。
私たちが伺った越前海岸沿いは海を前に後ろに振り返るとすぐに山がある、海も山にも恵まれた土地はそのひとつひとつが”集落”という単位で呼ばれており、町の人の情報が何よりも早くて強い情報源、そんな場所です。
福井県越前町は、北陸3県のひとつ、福井県の嶺北地方西部に位置する人口約2万3千人の町です。
平成17年に、旧朝日町・旧宮崎村・旧越前町・旧織田町の4町村が合併し、新生”越前町”として誕生いたしました。(えちぜん観光ナビより)
※越前についてのナビはこちらフィールドワークのルール
今回のフィールドワークをするにあたり私が決めていたルールがあります。
①仕事の話ばかりしない
私自身朝起きてから寝る直前まで仕事のことで頭がいっぱいになりがち。
あれこれと、メンバーにも伝えたいと思いつつも東京でできることはやらないと決めて頭の中を空っぽにしてメンバーの話を聞くと決めました。
せっかく楽しむ場所に来たのに仕事の話ばかりされても、つまらないじゃないですか。
②自分の話ばかりしない
ここにきた目的は、メンバーの交流と現地の方との交流を通して、みんなに感じて考えてもらう時間を作るため。
自分の話は聞かれたときにだけする、あとは聞き役に徹する。
せっかく楽しむ場所に来たのに我の話ばかりされても、つまらないじゃないですか(2回目)
③何でも食べて、全力で楽しむ!それを分かち合う
普段とは違う景色や話の中で、驚きや発見はたくさんあります。
それも自分が全力で楽しんでこそ感じるもの。
頭で考えることより、
「お、美味しい…!!!」
「うわあああ、すごい」
そう感じた時の方が人の心は動くもんです。
たくさん食べて、楽しむに限ります。
④それぞれに役割を
今回の事前準備、現地でのアポイント、記録写真の撮影、行先までの案内
どれもこれまで自分自身がやっていましたが、その全てをメンバーに任せることにしました。
地図を読むのが得意だったり、苦手だったり
天ぷらを揚げるのが得意だったり
撮影が上手だったり
この人はこんな人。と決めつけるよりも任せてみると意外な特技を見つけることができたりします。
⑤現地の方への配慮を忘れない
現地の方も忙しい中でわざわざ手を止めて時間を作ってくれています。
自分たちが楽しむだけでなく、現地の方達への配慮も忘れないように。
今はコロナの状況でもあるので事前にその辺りはよくよく確認してから伺いましょう。
これまでもFOODSTORYでは食材のストーリーを知るために何度も畑に行っていましたが5人というこの人数で行くのは初めて。
地域コミュニティーの中で食と外のヒトをつなぐ体験をたくさんさせていただきました。
その変化の中で感じたことを各地を訪ねた中で学んだことと共にお伝えしていきます。
おいしいを見つける・伝える・届ける
FOOD STORY PROJECT
大庭竹 梨沙