【ノーチロリアン】
福岡空港の搭乗口前には福岡銘菓の店が並びます。
その中で目を引いたのが黒いサインに白い文字で「NO TIROLIAN」とプリントした缶が積んであるコーナーでした。千鳥饅頭のブランド「チロリアン」と福岡のコーヒーショップのコラボ商品です。老舗と新進気鋭のコーヒー店の組合せに惹かれました。味は竹炭を練り込んだ生地にコーヒークリーム、苦味が感じられて、いつものチロリアンとは違って面白いと思いました。限定品らしいので見かけたら買ってみてください。
NO COFFEEの代表的なドリンクである、ブラックラテをイメージしてクッキー生地に竹炭パウダーを混ぜてブラックにし、コーヒークリームは何度も試作を重ね、ホワイトなのにしっかりとコーヒー味がするというチロリアン初の試みです。
千鳥饅頭総本舗プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000051738.html
チロリアンサイト
https://tirolian.com/oem/nocoffee.html
NO COFFEEサイト
https://www.nocoffee.jp/items/88553653
さて、チロリアンを製造する千鳥饅頭総本舗。
創業は寛永七年(西暦1630年)に佐賀で創業した老舗菓子舗です。炭都飯塚で繁盛し福岡市を中心に展開しています。カステラ生地で白餡を包んだ千鳥饅頭とロールクッキーにクリームを詰めたチロリアンがメインです。チロリアンは1962年に発売開始、開発、繁盛させた女性社長の息子4人がそれぞれ事業を引き継ぎ、総本舗、本家、宗家、総本家と分れ、商標権について裁判も起きています。こちらは甘い話ではすまないようです。
「チロリアン」訴訟、総本舗と本家が和解…本家が商品名を「ヨーデルン」に変更へ
読売新聞2023/01/17
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230116-OYT1T50234/
株式会社千鳥饅頭総本舗
https://www.chidoriya.co.jp/
株式会社千鳥屋宗家
https://www.chidoriya.jp/
株式会社千鳥屋本家
https://www.chidoriya.net/
千鳥屋総本家
廃業
【プロフィール】
上田和久
kazz@studiowork.jp
スタジオワーク合同会社 代表
1959年熊本県生まれ、京都、福岡で暮らし、都城の単身生活を終え福岡に戻っています。
国際HACCP同盟認定リードインストラクター、JHTC認定リードインストラクター
上田和久 facebookは
https://www.facebook.com/kazz.ueda
経歴と仕事分野
厨房設備施工会社、電機メーカーで冷蔵設備の設計施工営業を担当後、食品メーカーへ転職し、品質保証の仕事を経て、2016年コンサルタントとして独立。
主に、HACCPの認証取得が目的ではない、あるいは安全安心な食品を提供することを目的にした企業に対して、HACCPに基づいた衛生管理の取り組みを支援している。
具体的には、食品工場に対し、これまでの計画施工から現場運営まで経験を生かした新築・増改築についての助言を行う他、製造現場に対して、クレーム対応、異物混入の原因の究明と対策、再発防止の仕組み作りの提案を行っている。
食品工場の抱える問題やこれからますます厳しくなる要求への対応、それらを一緒に解決していくことを使命とし、精力的に活動している。