素人がデジタルで漫画を描いてみる(13):Sketchドロー
前回の記事
今回のお話はどのカテゴリーで書くか迷いました。Sketchドローの話なのでスケドロくらぶなのか、ピクスケにテスト画像を投稿したのでコメンタリーnoteなのか。まあ結局漫画制作の話なのでここにしました。
今回はGIMPとSketchドローの組み合わせについてのお話です。なので他のツールをお使いの方にはまったく役に立ちません。
私は漫画制作にGIMPを使っているのですが、自宅で自分のPCの前に座っているときしか作業ができません。なので外にいるときにも作業ができないだろうか?というのはずっと考えていました。
私はケチンボなので、クリスタとかアイビスを使うというのは選択肢にありませんでした。
スマホでのお絵かきではSketchドロー(ピクスケアプリのお絵かき機能)をずっと使ってきました。これで漫画制作の一部を担えないのか?というのも考えてきました。でも無理そうだったので諦めていたのです。
でも、最近になってできそうな可能性が見えました。
要になるのは以下のことです
Googleドライブで原稿データを共有する
Sketchドローでの透過PNGの出力・投稿を伴わないデータの抜き出し
実際にやってみます。
今描いている漫画は、最初は同じ登場人物での別のお話を描くつもりでした。なので手元にその別の漫画の下書きデータがいくつかあります。今回はこれを使います。
これをまずGIMPで透過PNGにエクスポートして、Googleドライブ経由でスマホに持っていき、Sketchドローのスケッチブックにインポートします。あらかじめ原稿サイズのスケッチブックを作っておいて画像取り込みしないと透過部分が不透明になってしまいます。共有した画像を指定して「画像から描く」をするのはだめなのです。
この下書きの上にレイヤーを重ねて、指描きで線画を描きます。
線画が描けたら、線画を複製して上側のレイヤーの重ね合わせフィルタを「乗算」にしてからデータを透過PNGで抜き出します。こうしないと指で描いた線は色が薄くなってしまうからです。透過PNGで出力するには背景レイヤーを非表示にして投稿画面を開きます。それから行きと同じくGoogleドライブ経由でGIMPに戻します。
あとはGIMPでコマ割りして、セリフとかカキモジを入れて仕上げると…。
喜び勇んでのテストなんで、いつもに増して雑な仕上げですが、ここでの注目する点は「Sketchドローで描いた線画をほぼそのまま使っている」ということです。ベタトーンが塗り漏れしないようにつながっていない線を直したり余計な線は消しましたが、ほんとそのままです。
一連の流れをみると「なんで線画だけわざわざSketchドローで描くの?」と思ってしまうんですが、この工程のときは外出中にスマホしか持っていない状況を想定しています。GIMPが使える状態ならそれはGIMPで描いてしまいます。
この手法は実は以前にやったことがあるのですが、その時はSketchドローから透明PNGで出力する方法がわからなかったので、GIMPで白い部分を透明化する必要がありました。また、指描きの線がどうしても薄くなってしまうので適切に色調整する必要もあったのです。
指描きに慣れてしまった今、Sketchドローで絶対できない作業は、写植とコマ割り、パスを使った作画くらいだと思います。ベタトーンもある程度はSketchドローだけでできてしまいそうな気はします。
ちょうど今描いている話はほぼ線入れが終わってしまったので実戦投入はもう少し先になりそうです。さきほど冒頭3ページでもう記事を作ってしまい、背水の陣をしいてしまいました(笑)
ほどほどに頑張ります。
読んでいただいてありがとうございました。