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素人がデジタルで漫画を描いてみる(7):ラフから線画
前回の記事
前回は生成AIを背景画像制作に使う話でした。
今描いている漫画でも大いに役に立っております。ありがたや~
まあでもほんと漫画描くのって大変です。
めんどくさがり屋の私としてはもうちょっと楽できないの?と日々逃げ道を探しております。
さて、どっかに書いたような気がしますが、私はホントはノートにネームっぽいものを殴り書きしたら終わっちゃいたい人なんです。ざーっと考えた話を思うまま描いていけばいいので、超早いしスッキリ爽快です。これをこのまま公開できたらさぞ気持ちいいでしょうね。
しかし!さすがに!このクオリティの絵を人に見せるか?っていうちっぽけなプライドも無きにしも非ず…なので、しぶしぶ線入れしたりベタ塗ったり写植したり…なんやかんやするわけです。それが時間かかって、めんどくさくて仕方がない。カラーなんか絶対無理ですね!
おいそこのAI
最近ブイブイ言わせてるそこのお前だよ。ちょっとなんとかならないか?
自分の絵のデッサンとかバランスがおかしいのは自分がよく知っている。でもそれが自分の絵の味なので、勝手な創意工夫は加えないで欲しい
単純に線をキレイにしてくれればいい(タダで!)
このニーズを満たすものはこれ!
ほんとコレな!って感じなんですが、残念ながら現在はウェブサービスが動作していないようです…(Service Unavailableと言われる)。ソースコードはGithubで公開されているのでダウンロードして環境作れば使えそうではあるんですが。
はい、めんどくさいんです。本職そっち方面なんですけどね。趣味でそれをやるモチベーションが出ない。GIMPのプラグイン化とかできたらウハウハかもしれませんが、まあ生きていればそのうちやろう。
仕方ないのでMageと遊んでみる
われらがMageにもimage2image(i2i)の機能があるので、ちょっと線画化してくれないかなーとお願いしてみました。生贄は以下のラフ画。
![](https://assets.st-note.com/img/1707274957859-rhCAxzlo9H.png?width=1200)
i2iにはStrengthというパラメータがあって、0~1の値をとり、どのくらいプロンプトの言うことを聞くかを指定できます。1だとプロンプトの言いなりなのでほぼ元絵を無視して創作してくれます。逆に0だと元絵そのままです。
プロンプトは細かく指定した方がいい、ともののサイトに書いてあったので「clean up, female elf jump to avoid enemy attack, female elf run on the wall, female thief surprise」とシーンの状況を説明します。相変わらずの中学生英語。
弱気にStrength=0.2だとこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275382907-LUcPBQPfDM.jpg)
うーん。目線とか変えちゃうのかあ。
カキモジとかフキダシを絵の構成要素と認識してる気がするし、たぶんちゃんと指示しないと罫線は消してくれない。
シーフを笑顔にしてしまうお前は間違っている。
Strength=0.25にちょっとだけ上げてみると…。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275458282-MXtE354ZFj.jpg)
ごめんなさい。元絵が悪いんです。きっと
シーフの表情はこっちのほうがいいけどオバサン化されている。ギャル(死語)だよこのシーフ。
細かく変更されている部分を見ていくと、暗にデッサン狂いとかを指摘されている気がします。やなヤツだなお前。
思い切ってStrength=0.5に上げてみると…。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275480103-qHhOdQ7DPE.jpg)
なんだこれ?見事に創作してくれました。
これはこれでよく描けましたとは思うんですけどね。違うから。
よし分かった。
プロンプトで「キレイにして色塗って」とだけ書いてみます。「clean up and paint」これでわかるだろ。
まずStrength=0.2だと…。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275598498-YBRVNOdeJ2.jpg)
プロンプトに忠実なのか?絵があんまりいじられてないような気がするので、まあわからないでもない結果。でもこれなら自分で線入れした方がキレイ。塗ってって言ったのに塗ってくれてないし。
そこでStrength=0.5に上げてみると…。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275603150-M2e7Ro8mMT.jpg)
壁に当たってしまいました。
ああ!塗れっていったから壁を塗ってるんだ!!
もののサイトには一コマづつ分けて、i2iに投入するのがいいとか書いてあったんですけど、それだったらもう素直に自分で線いれさせていただきます。
AIってほんとに面白いですね。時間があればもっと遊んであげてもいいと思いました。
読んでいただいてありがとうございました。