感染症は外邪だよ
ツイッターにて、定期予防接種のことについてだらだらと呟いたので、それの貼り付け。
と、東洋医学での病因の考え方のことをおまけです。
ツイッター呟きは最後に。
病気、体調不良にももちろん原因があり、東洋医学では大きく三つに分けています。
一つは内因。
字の通り内側からの原因で、内側というのは本人のこと。
人はいろんな感情を持っていますが、その感情が行き過ぎたものだと病因になるのです。
(感情に限らず、行き過ぎたものはあまりいいことをもたらしませんね……
もう一つは外因。
これは自然のなかにあるものが邪気へと変わってしまい、病を引き起こします。
暑いとか寒いとか、そういったものが強くなり過ぎたり、受け止める人側の対応する力が落ちていると悪さをしてきます。
最後に、不内外因。
内因でも外因でもないもので、生きて活動している中で生じるものです。
例えば食事の偏りであったり、過労であったり。
(やっぱりここでも過ぎることはよくないわけです。
さて、予防接種で感染の予防、あるいは重症化を防ぐ病気は、この三つの中で“外因”に含まれます。(タイトルの通り
外因というと、六気と呼ばれる「風・寒・暑・湿・燥・火」が邪気に変わって六淫(悪さをするようになると呼び方が変わります)となってしまったものが示されることが多いのですが、インフルエンザや耳下腺炎など、感染性や流行性をもつ疫癘(えきれい)(感染症のこと)も外因にあたるんですね。
空気を通して、口に入れるものを介して、接触によって……なんらかの方法で体の中に入ってくるウイルスや細菌は、予防方法や治療手段のなかった時代に脅威であったのだろうなと思います。
現代でだって、その病気が壊滅しているわけではないですから、人間社会にとっては安全や種の存続を維持するのに戦っていく相手ですね。
天然痘のように一度のワクチン接種で生涯の発病が抑えられ、全員がきちんと接種していくことで根絶される感染症ばかりであればいいのですが、今のところそうではありません。
定期予防接種に指定されているものを受けることの大切さが、親御さんや保護者のかたにご理解いただけるといいなと思います。
ツリー形式で書きましたが
内容のコピペを。
ちょっと前にツイッターでよく目にしていた狂犬病ワクチンについても同じことを思ったのだけど、子供の予防接種について、親御さんや保護者の不安を確かでない話で煽ったり、接種をやめさせようとする人に憤りを感じる
予防接種は二つの意味があると思う。一つは本人を守るため、もう一つは社会を守るため。前者については、もう親御さんがそう判断するなら…としか言えなくなる。でも私はお子さんのことを思って一応「なぜ予防接種をするのか?」とかそういう話はする。しなかった場合にこういう後悔があるという経験も
予防接種の意義が書かれています。
私は噛み砕いて書きましたが同じことです。http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/yobousesshu.html
健康被害者救済制度などについても。
定期予防接種は時期がくると接種票と共に効果やリスク、こういった内容の書面も届くので、まずはよく読んで欲しいです。
社会的な意義について、「なぜ我が子がリスクを負ってまでしなければならないのか。ほぼない病気なのだから、昔は感染して免疫をつけるのが当たり前だったのだから、必要はない」という話もよくききます。まず、なぜ現在はほぼない病気なのか、それはほとんどの人が予防接種を受けているからです。
感染症として流行しないから守られているのです。ならばうちの子以外がすればいい、うちはしない。そこまで身勝手が言えるなら、なんとも言えません…。昔と今では考え方も医学的にわかっていることも違います。予防接種は感染を防ぐだけでなく、重症化を予防します。
たとえば水疱瘡は2014年に定期接種指定されましたが、過去10年と比べて患者数は減少しています。https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H28/13-3.pdf
定期接種化してからの水疱瘡についての推移などが書かれています。
社会的な意義については、お母さんのほうは妊娠の経験があるのでわかるはずです。妊娠が判明し風疹抗体を調べる際、どうか抗体がありますようにと願ったことはありませんか。妊娠中に風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/429-crs-intro.html
それ以外でも、妊娠中の女性は免疫力が低くなることに加え、大切な我が子を身籠っていることから、自分が感染症になったらどうしようと不安を感じていたことは一度はあるはずです。
先天性風疹症候群についてはちょこちょこメディアでも取り上げられていましたね。
https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/400/150812.html
自分のお子さんを守ること、そして大切なお子さんが存在する社会を守ること、どちらも念頭に入れた上で、疑問や不安があれば医師に尋ねてください。どうしても心配なら、色んな医師の意見をきいてまわってもいいと思います。(ただし接種できる期間が限定されるので、それにはご注意を)が!素人の話を
鵜呑みにするのはやめてください。「うちは予防接種しなくても大丈夫だった」「うちの親が『お前には受けさせなくても大丈夫だった』と言っていた」「予防接種はよくないってママ友が言っていた」そんな運の良い、社会が守ってくれた例で、お子さんを危険に晒さないで欲しいと切に願います。
保護者のかただけでなく、周りの大人も知っていて欲しいです。
わかりやすく書かれています。
http://www.know-vpd.jp/index.php
↑お子さんがいるかたはもちろん、定期接種指定前の世代であった方や予防接種に疑問を持たれている方にも読んでいただけたらいいなと思います。わかりやすいので!