鬼さんこちら、私のほうへ。

節分のたびに念じてきたことです。

(先に…前回の題名の心のコリというワード、電車の広告で見てしまいました…真似したわけではなく、本当に偶然に誤変換からきたやつなんです。…なんの弁明だろ？)

毎年毎年、お正月の陽気が過ぎて節分の準備がはじまると(主に商戦として

鬼は外、福は内　の声に

外へ追いやられた鬼はどこへゆくのだろう

なんて気にかかって、私のところへ逃げていおいで、と思ってきました。

これは大好きな漫画に登場する九鬼子先生の受け売り？です。

(高橋葉介さんの学校会談という漫画です。)

クキコ先生が鬼は外される鬼の逃げ場となって彼らを吸い込む回があるのです。

漫画の話ばかりでアレですが、私は地獄先生ぬ～べ～も大好きで

鵺野先生の鬼の手に、武器とかアイテムとしてだけではなく、苦悩や厄介や共存しなければならないものという部分が盛り込まれていて

”鬼“(この記号あってるのか？)という存在というか意識というかに親近感がありました。

鬼という言葉の示すものを、私はいくらでも持っていると思っていたからです。

鬼は外　に、同情以上の、自分に豆を打ちつけられるような痛みを覚えてきました。

(これと同じかも知れませんが、「痛いの痛いの飛んでいけ」も子供の頃から苦手でした。その痛みはどこにいくのだろう、誰かが受け取ってしまうのでは？、私からいなくなってもどこかに存在するなら解決にならないのでは…と考えてしまう子供だったので)

鬼はどこへ行くのでしょうか。また戻ってきたらどうするのでしょうか。

仮に私そのものが鬼かも知れないのに、追い出したら私はどうなるんだろう。

鬼だけでなくなんでも…除外すること、排出することに、いつも抵抗があります。

(うんこはするし、内圧上がって痛い化膿部分を穿刺排膿したりもします。伸びた髪は切るし、爪も切ります。)

東洋医学には(唐突だなおい)病の原因とされるものがあります。

そのうちの一つに外邪というものがあって、字の通り外からくる原因なのですが

この外邪に当たるものは本来は六気という自然の中にふつうにあるものなのです。

(感染症というのもあるのだけど、とりあえず六気の話をします)

例えば暑さとか寒さとか。季節で当たり前にあるもの。

これが六気のほうが旺盛になって(冬になると寒さが厳しくなるとか、自然のなかで言えばそういう感じ。人工的なら過剰な空調とか)、かつ自分の体がそれに応じられない時(弱っているとか、摂理に合わせた生活ができないとか)

六気は悪さをしでかす存在になってしまうのです。

重要なのは後者の自分の体が応じられない時というやつです。

自分の体が応じているうちは、病にならないんですよね。

誰しもいつでも調子が良いわけではないし、コンディションを整えられる環境にあるわけではないので、病になることを悪しと決めつけることはできないのですが(自己管理ができてないんでしょ、なんて私には言えませんね…自分もそうだし、それにもう十分つらい思いをしている人に解決策にならない寄り添いもしない言葉は向けられないです。今後は気をつけようねは厳しく言うこともあるけど)

つまり自分次第で共存できるというか一緒にいられるというか、そこにある、私もここにいる”ができるわけなんです。

(自分ひとりでは整えられない時！自分を気に掛ける余裕もない時！！わたくしめをお使いください！！！(ほんとうはそういう時は鍼灸師がいるよなんて言ってみたかったけど同業の方から一緒にすんなやって思われるのが怖くて言えない。同業者の反応に怯えてるとこある))

で、話は鬼に戻るわけですが(！？)

鬼もそうなんじゃないかなーと。

私の心持ち、心構えがととのっていれば、鬼も一緒にいられるんじゃないかなって。

と書きつつ、今年は(というか昨年もなかなか)スタートから不運や落ち込むことが多くて、「ごめん、ごめん、今年は逃げ場になれない…」と鬼の受け入れを閉ざし(何を言ってるんだ)、さらには近所の神社で豆まきがあるというので出かけてきました。人生はじめて。

鬼への罪悪感を持ちながらこれで少しでも前向きになれたらなんて考えていましたが(信仰している宗教はとくにないです。たぶん。食べ物を粗末にすることは許せないけど)、豆まきでは「福は内」の声しかなく。

なんかほっとしました。そうだ、福は内はいいじゃん。鬼も福もみんな一緒にいたらいいじゃん。なんて

よおしみんな入ってこい、私の強欲はきっとなおらない！そんな感じです。

まとまってないのにここまで綴るのにずいぶん時間がかかってしまった。。

おかげで節分にはあげられませんでしたねえ

※この記事はちょびっと東洋医学のことに触れているので、はちしきにも分類しておきます。が、基本的にいつもの垂れ流しです。すみません