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後退的就活日誌

最近、就活を始めた。
とはいえ、特になりたい職業や職種というものは定まっていない。
近年、就活が前倒しになっており、早めに取り掛からないと手遅れになるということを教員に脅されているため、日々興味も無い就活サイトを眺めている。

私は小説の題材になりそうな人気のない道で営んでいる本屋さんとか変わった人がやってくるカフェとかそういった所で働きたいとは思っているものの、説明会を開いているような企業にそのような店(企業)は存在しない。
そんな自堕落な就活を始めてから、SNSを用いて面白そうな店を調べている。

最近面白そうだと感じた企業は文喫という六本木の書店だ。
その書店ではなんと入場料が取られるらしい。
ただでさえ本を読む人が減少気味な現在、入場料が発生することでより書店に入るハードルが上がってしまうのではないか…? なんてことを思ったけど、書店 カフェ(飲食可) 飲み放題の珈琲 煎茶がある環境は本を読むのが好きな人にとっては居心地の良さそうな空間だな、と思った。

本を好きな人のための空間。 新たな産業消費者を迎え入れるのではなく、既に消費者として参入している人向けの店というのは面白いと思う。
というのも、私が参加している企業説明会に出ている企業の多くは興味ない人に対して、弊社の商品を興味を持ってもらうことに力を入れてますというようなことを仰っていた(少なくとも私はそのような印象を持った)ので、自分が就職する企業として、このような企業のイメージは持ち合わせていなかったのだ。そのため、目新しく感じた。

とはいえ、私は朝に弱いので実家から出ようとは考えていない。仮に実家から出ることになるとしても人の多い六本木にはいかないだろう。私は誰かが同居していなければ毎日昼起きになる人間だ。夜では無いだけマシだと自負している。
夜職に就くという手もあるが、私の人間関係の大半以上が昼に活動しているため、夜職に就くということはそのまま社会的に孤立することを示している。
いや、休日の昼間に会えばええやんと思う方もいるのかもしれないが、休日になったら私は布団から動かないのだ。これは小学生時代から変わらないので私自身に改善する気力がもはや存在しない。そもそも、夜職に就けたとして普段夜に働いてる人間が休日に昼間から活動するなんてハードルが上がっているじゃないか。  
よって、私は文喫に就職することを勝手に諦めた。(そもそも従業員を募集しているのかも知らない)

さて、ここまで愚痴を述べたところで私が就活に対して前衛的では無いことがひしひしと伝わったことだろう。 いや、そもそも働きたいという気持ちがないのだから前衛的どころが後退的である。
『働きたくねぇなぁ』 と寝る前に呟いて寝るのが日課だし。

きっとこのまま何となく幾つか面接を受けて、貰った内定の中で環境が一番マシだったからというだけで興味のない企業に入社して、転職する気力もないまま還暦を迎えるのであろうということを考えると、どうにもこの先に明るい未来が待っているというイメージが見えない。

明るい未来の為に無職となるか、社会人という世間体を得るために労働ロボットとなるか。 
どうなる私の未来!!


それでは、この辺で。

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