地方と食 ~風景もいいけど、美味しいが大切~
旅をすると、そこにある珍しいもの、それは景色、人、モノ、食、それらを背景にした文化であったり、アクティビティなど、その土地でしか経験できない事が価値である。
日本全国どこに行っても、イオンがあったり、コンビニがあったり、するわけだが、そこには一定のサービス基準を満たした知っているものがある安心感がある一方で、旅の醍醐味をそぐ一面もあるわけだ。これはコインの裏表の関係なので仕方ない。
きょう(4月24日)、岩手県紫波町のオガール代表の岡崎さんのVoicyを聞いていて、「ローカルは食だ」(多分そんな言い回し。正確ではないかも)と喝破されていて、「そうか、そうだよな」と改めて気が付いたのでやんばるでの食について、思っているところをメモしてみる。
琉球料理というカテゴリー
ちゅらさんというNHKの朝の番組依頼だろうか、沖縄ブームがあって、日本全国どこにでも県庁所在地ぐらいの都市には、沖縄料理(居酒屋)がある。と言われる。
アジア、エスニック料理の一カテゴリーにしてもいいぐらい、ゴーヤやチャンプルーも一般化し普通名詞化している。
沖縄料理と琉球料理の使い分けは、我々が生活しているうえでは、特にはないと思うが、第二次世界大戦前から食べられていた料理は琉球料理で、戦後アメリカ文化の影響等を受けて今や大衆化している料理が沖縄料理とザックリと。例えば後者は、ポーク卵やタコライスなどがあげられる。
昔の王様が食べていた宮中料理的なものもあるが、一般に庶民が食べていた家庭料理も含めて琉球料理を観光客が食べられる店がないなぁと、いつも思っている。
そこ出来たら、勝ちじゃん(価値じゃん)と思うわけだが、料理人のみなさんなかなか商売として難しいのだろうか。ブランディングの問題かな。
居酒屋はあれど・・
名護の店でも、居酒屋に入れば沖縄メニューが載っているし、沖縄料理の店もあるにはある。しかし、ここでしか食べられれないもの、食材や料理方法など、今一つぱっとしない。
説明をつけて、食事一つひとつにストーリーを感じさせてくれる店もあるにはあるのだが、世界観というかもうちょっと全体のトーンがそろっていない気がする。私のセンスがないのだろうが。
昔話になるが、チャンプル類でも、部が肉料理でも、「え?こんな家で母親が作るような料理でお金取れるの?」と思ったものだ。ポーク卵おにぎり、スパム料理も、未だにしっくりは来ない。魅せ方だろうか、流れだろうか。
やんばる、ぽい料理
沖縄は離島も含め、本島も南北に100キロは離れているので、言葉もそうだが食についてもあるばらつきはある。つまり特色はある。共通部分もたくさんあるのはもちろん。
やんばるならではの料理はあるかと、考えてみると・・。私が全部知っているわけでもないし、詳しく調べたわけでもないが、思いつくままに。
ハイケイ料理
モーイ豆腐
チーイリチャー
ピトゥ料理
ニガナ料理
豚、魚、貝類、野草などを食材にして、その場所でしかないものもあるのだが、料理に名前がついているというよりも食材。これを機にもっと研究していかねばと書きながら思っている。
ハイケイは廃鶏と書いたりするように、いわゆるママ鶏で、養鶏場で卵を産まなくなった鶏を調理して食べる文化がある。一般に硬いので、パパイヤなどと一緒に煮込んで(酵素で柔らかくなるらしい)、そのあとBBQ的に食べる。
モーイは、海藻で和名でイバラノリ。煮詰めて固めて食べるので、豆腐のような形になるからか、モーイ豆腐と呼んでいる。ツナ缶使ったり、ポークいれたり、グリーンピーズ入れたり、家庭の味がある。私の祖母もよく作っっていた。
チーイリチャーは金武町の店でよく食べた。豚の血をニラなどと炒めて食べるわけだが、これにホッとソースをかけたりw。
美味いんだなこれが。
https://www.visitkintown.jp/sp/post/1075
ニガナはやんばるだけではないかも。ンジャナバーなんて言ったりしてたが、豆腐とあえたりする。
もっと他にもあるだろうから、自分の足元を掘っていく作業が足りてないなと反省中である。将来的には、データベースにするかきちんと伝承していくためにも生産と加工、調理の部分までやるビジネスを考えてみたいものだ。
ちょっとジャンクでB級グルメぽくなってしまいそうだが、もうちょっと丁寧に探して、健康で高級なテイストに持って行きたいものだ。
やんばる時節
この時期は中潮・大潮のとき、潮がよくひくので、潮干狩りにピッタリ。
旧暦3月3日はハマウイ(浜下り)なんて行事もある。
ここ数日は雨と曇りで、梅雨入りかと覆わせるほどの湿度が高く、どんよりな空が続いています。
水不足なので、恵みの雨ということで。