日曜日なんでふんわりと ~社会共通資本の備忘録~
子育ても一段落の今は、週末はわりと自分時間が取れるようになった。といってもこの時期は、年度末の納期に向けてやることたくさんなので、仕事しているのだが。
住んでいる身の回りで当たり前に感じていることが、とてもありがたいことで、先輩方にそして、いま生きていられることに感謝し、それらを活用し楽しく暮らしていかないといけないな、というメモ。
いつものように、木下さんのVoicyを聞いて、社会的共通資本という考え方に触れ、なるほどなと思った。下記の書籍からの知見ということであったので、ポチった。
実際は、kindleUnlimited で読めるし、Audibleでも聞ける。ありがたや。
やんばるでの、下記の3つの資本についてメモし、活用しつつ、利用できるリソース活用の対価として地域へどう還元していくかを考えてみる。
自然環境
社会インフラ
制度資本
自然環境
田舎なので、海・山・川、空間非常に恵まれていると思う。車で10分以内ぐらいいくと大体は海岸線に出られるし、山原の場合、同じく30分も走れば緑のある所に行ける。あまりに当たり前すぎてありがたさが薄いのだが、改めて自然が身近にあることに感謝である。
一昔前に比べれば、自然との付き合い方も、自然そのものの存在も変わってきているが、ストレスは少ないかな。
年齢が上がるとともに、草花や生き物に心癒されるというか、愛着が増してきているように感じる。家人は最近はガーデンングが趣味になり、今でもギラギラした所業施設も好きだが、山歩きやアウトドアのアクティビティに興味が出てきている。
社会インフラ
道路、上下水道、通信環境などの社会基盤はほんとによくなっている。1972年に沖縄が本土復帰してから、遅れていた社会基盤整備が進み、今は逆に公共工事やりすぎだろっというぐらいだ。
よく言われるのは港湾整備なんかで、やんばるの小さな集落の漁港なんて、県外の離島の拠点港湾並みかそれ以上の場所も多々ある。漁師は数えるぐらいだけど・・なんてことも。
沖縄と鹿児島を結ぶ定期航路があるが、奄美大島の島づたいに旅すると、与論、沖永良部、徳之島、奄美大島、ほんとに港湾整備の違いは驚く。
他にもたくさんあるが、沖縄はこれだけ急激に社会基盤整備を進めてきて、その反動もあるが、かなり恵まれている状況だ。
まだまだという意見もあるのだが、ポジショントークも含まれているので、今後は戦略的に整備するところをしぼっていく必要があると思う。
ここでは、社会基盤整備に感謝し、活用したうえで、どうリターンとして返していくかを考えていかないといけない。
制度資本
教育、医療、金融、文化など社会制度として機能している仕組みを資本としてとらえてみると、確かに我々は先人の築き上げてきた歴史や制度の延長線上で社会生活を営んでいる。
ここでは地域社会というコミュニティが資本として機能する例として、災害時の援助活動や相互扶助の面が一番わかりやすい。日頃の隣近所のお付き合いがあればこそ、困ったときにはお互い様となるし、すぐにリターンを求めるのでなく、恩送り的な発想でギブできることが、コミュニティの共通認識になる。
日常を生きていると便利になってきているし、生活も豊かになってきているので、困りごとは少ない。自由な制約を受けない社会である一方、緩やかな関係があれば、より社会生活を豊かにするものである。
若いうちは、なかなか感覚として共有できないのが現代社会だが、教育の中でも伝えていけるといいと思う。あとはシステムとしては、旧来のコミュニティシステムのルールでは時代に合わなくなってきている部分は、見直して新しい価値観や守るべきものと変えるものをしっかりと当事者で作っていけたらいい。
都会から田舎へ移住したり、またはセカンドハウス的に地方で生活していくことはとてもいいことなので、適度なところで地域と交わったらいいと思う。
制度資本の上にある歴史文化や自然環境もコミュニティの中で計書されている部分もたくさんあるので、いいとこどりよりも、協働部分はどんどんやって、共同幻想をのりこえ、新しい制度資本を作っていくために、GIVEも。
やんばる時節
今朝、自宅から事務所までのウォーキング中にある家の庭先から歩道側に咲いていた。たぶんヒスイカズラ。独特の色と形状。
こうやって季節感や周囲の環境に気が付けるのも、社会的共通資本として感謝し、これをなんらかのストーリにできたら、ジブン株式会社のめしのタネにできるのかもしれないと、考えた。