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2021.2.22 月曜日

友人が梅の花の写真をくれた。とても可愛らしくて菅原道真さんの和歌を思い出した。

東風ふかば 匂いおこせよ 梅の花 
主なしとて 春な忘れそ

高校の古典の時間に習って、あれから〇〇十年…梅の季節になると近所の梅をみてはこの和歌を詠んでいた。私らしくないですが。

学生の頃デートで太宰府天満宮に行った時、境内横の梅の木にこの和歌が書かれてあるのをみつけた。古典文法の授業から離れた視点でこの和歌を詠むことができて美しさを感じた。でも疑問が起きた時に教養の無さが露呈される。この和歌だと梅は京都にいないといけない。無理矢理太宰府に置いた感が情緒に欠ける。と彼に言うと「この梅は(太宰府の梅は)飛梅といって、主人恋しさに京都から飛んできたんだ。だから飛梅って言うんだ。」と教えてくれた。なんて素敵な彼なんだろうと梅ヶ枝餅を頬張りながら惚れなおしたことを思い出す。

ずいぶん大人になってから別の彼とも毎年梅をみにいっていた。その時はいつも一人心の中である漢詩を読んでいた。

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同(劉廷芝)

訳は
”毎年同じように花は咲くけれども、この花をみる人は毎年変わっていく”
といった感じだ。私はこれを
”毎年同じように花は咲くけれども、その花を彼と毎年一緒にみることができるだろうか”
と独自に解釈して一人しんみりと思っていた。でも花を見た後は美味しいゴハンに連れてってもらい超ご機嫌になっていた。

今はコロナで市外に出ないように言われてるが、3月末には南京に行きたい。南京には梅の花の公園があるらしい。そして南京ダックも食べたい。私には花と食べ物はセットですね。

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