③2021.3.13 土曜日
お世話係くんにとって一番厄介なのが化粧品関係のお店だろう。いったん女性系のお店に入ると私は彼のことなど眼中になく、中国製や海外の化粧品関係の商品をワクワクした気持ちでみて回る。私の横で彼はじっと耐えるしかない。熱心に商品を見ていると店員さんが必ず私に声をかけてくる。私は中国語がわからないから無視してるが、その度に私の後ろで彼の優しい響きの中国語が聞こえてくる。多分「見てるだけです」と言ってくれてるんだと思う。そして私が商品に興味を示すと、店員さんとの間で商品の説明や質問が始まり彼の語学力が大活躍をしてくれる。私が買おうとしたら「えっ…」と一瞬驚いた表情をするが、彼は化粧品の相場をよく知らないから、いつもの「高いです」とは言わない。でも値段が高いなぁ、無駄なものにお金を使ってるなぁ、と思っているはずだ。
つづく…