弱いインフルエンサー
映画やドラマを見ていると、
主演の住む部屋がめちゃくちゃ広い
ということがよくあります。
この若さで、
都内でこの広さの部屋はないだろう・・・
的な感じです。
僕も昔、舞台美術を少したしなんでいたんですが
あれは撮影の画角や
役者の舞台であるため
実際の広さと違ってしまうわけですね。
スポーツ漫画で、ピッチャーからのボールがキャッチャー届くのがめちゃくちゃ長いシーンと似てるかもしれないです(^_^;)
ストーリーやスクリーンの為の部屋というわけです。
また、住宅会社や設計事務所が
広告等に載せるために
オーナーさんの同意のもと、リビング等の
写真をカメラマンを入れて撮る時があります。
この時に、これももちろん同意を得て
画角に収まるようにソファーを動かしたり
するんですが、広角レンズで撮りますから
その写真映りは非常に良いです。
ただ、現場に立ち会うと
非常に歪んだインテリアの配置だったりします(^^;;
住宅とスクリーンの関係でいうと
最近ではさらに
SNS映えする住宅
といった具合のワードが目に付くようになってきました。
子供の頃から見てきた建築業界。
業界全体が良くも悪くも
なんとなく古臭いなー とは思っていました笑
そこへきてSNS映えのキャッチーさです!
直訳すれば、
写真映りのよい家。と言ったところでしょうか。
オーナーさんへは、
デザイン力がある
というメッセージになっているみたいですね。
でも、いくつかあるそういった触れ込みを
見ていても、基本的にはそこまで。
ウチはデザインに力を入れているよ!
という事を伝えたいが為の
多くのコピーライティングの中のひとつ
という範疇から出ていないように見えます。
無理に使ってない?笑
違ったらすみません・・・
でもまあせっかくなので
写真映えとは違う意味を持つ
SNS映えする住宅。という側面からひとつ。
全世界で月間アクティブユーザー数10億人を超えるインスタグラムで話をすると、
インスタグラムは若年層を中心に
利用者を伸ばしており
日本国内での月間アクティブユーザー数だけでも
2000万人を超える。
SNSは、
誰もがライフスタイルを発信できる時代になった今、
色々な人が、多方面に少しずつ影響を与えるような
ツールとなりました。
以前一度だけですが、オーナーから
ハーゲンダッツのCMのような家に住みたい
というリクエストを受けた事があります。
※YouTubeのリンク貼ろうと思いましたが
オフィシャルでは無さそうなので
やめときます・・・。
柴咲コウさんが出演されている暖炉のある部屋です。
また、某アパレルの米国にある路面店のような
イメージやパリのプラダのようなイメージと
リクエストを受けた事もあります。
これらのイメージはみんな大きなブランディングを持った
発信力のある強いインフルエンサーです。
このような、発信力のある
冒頭で話したような映画やドラマ、
ハーゲンダッツのCMとまではいかないですが、
インスタを見た人が
このキッチンにしたいとか
こんな外観にしてみたいとか
弱いインフルエンサー・弱い影響力ですが、
SNSはそういう影響を与えたりする
可能性を秘めています。
まあ、可能性というか、もうすでに普及して
少しずつお互いに影響を与え合ってるという事ですね。
住宅におけるSNSには
そういう広がりを期待したいですね。