見出し画像

私が副業で10年近く稼げなかった10の理由

副業をはじめた人の約9割5分が思うようにかせげない――ネット上では、いまだにこの話がまことしやかに語られています。私自身、ebay輸入を通じてたくさんの方とお会いしましたが、その割合は体感的にも間違っていないように思います。むしろ、もっと高いかもしれないくらいです。

実は、私も副業をはじめてからかなり長いあいだ、まさにその9割5分のうちの一人でした。ebay輸入をスタートしてから、かせげるようになるまでに、10年近い時間がかかってしまったんですよね。

「そもそも10年間、いったい何をやっていたんだ?」と言われても仕方ないですが、それほど時間がかかってしまった大きな理由としては、私が“副業でかせげない属性”をこれでもかというほど持ち合わせていたからだと思います。今振り返ると、かせげない属性の見本市みたいな状態でした。

そんな私でも、今ではそれなりに副業でかせげるようになりました。なぜそうなれたかというと、過去に自分が持っていたかせげない属性を一つ一つ潰していったからにほかなりません。そして、その過程で強く学んだのが「何でもいいからたくさん行動すると、意外なところから突破口が見つかるし、不安をなくすには行動しかない」という事です。

今回は、そんな私の“現代版”の視点で、過去に「かせげない人」ど真ん中だったころの自分にツッコミを入れつつ、10の理由を挙げていきます。もし今、「なかなか副業でかせげなくて消耗している」という方がいれば、ぜひ参考にしてみてください。私と同じ轍を踏まなくて済むかもしれません。


①全く行動しない

まずは、これです。副業の情報をやたらと集めたり、本や教材を買ったりしても、「うーん、このやり方は自分に合っているかな」とか「もっといい方法があるかも」といろいろ考えすぎてしまい、一向に動き出さない。これは昔の私そのままの姿です。

とにかく行動しないと、良い結果も悪い結果も得られません。良い結果が出ればそれを伸ばしていけばいいし、悪い結果が出てもそれを学びに変えればいい。実際、私がブレイクスルーを起こせたのは、「とりあえず仕入れてみるか」と腹をくくって数を増やしたときでした。仕入れを倍に増やしたら、なぜかそれまで売れなかったアイテムがポツポツと動き出して、気づけば売上がドカンと上がったことがあるんですよね。

何もしないと学びすら得られないので、まずは行動を起こすことが大事だと痛感しています。


②完璧主義すぎる

これは行動しないことと密接につながっていました。ちょっとでも自分の理想と違うと、「ああ、もうダメだ」「この世の終わりだ」みたいに極端に落ち込んでしまう。完璧に準備しないと動き出せないというやつです。

最近、心理学の用語で「もうどうにでもなれ効果」というものを知りました。まさにそれで、一度プランが崩れると、「もう全部ダメだ」とヤケを起こしてしまうんですよね。

でも、いま思えば「完璧主義はかせぐうえで最悪の敵」だと思います。副業って、特に最初のうちは失敗してなんぼです。完璧じゃなくても、まずやってみる。Done is better than perfect. と言われるように、完了させて得られるフィードバックこそが、その後の伸びにつながります。


③真剣みがなく、趣味の延長戦

副業をやるということは、自分でビジネスをするということ。つまり、お客さんに価値を提供し、その対価としてお金をいただく行為です。にもかかわらず、当時の私は学生ノリの延長のように“おちゃらけて”やっていました。

ebay輸入でいう「真剣み」って、結局は「ちゃんとリサーチする、仕入れる、出品する、そして売る」という当たり前の流れを丁寧にやることです。趣味感覚でやっていると、どうしても行動量が少なくなりますし、計画的に仕入れ資金を組み立てることもできません。

一方で、真剣みを持って行動を重ねると、何かしらのきっかけが転がってくるものです。私も「そろそろ真面目にやらないといよいよ後がない」と思ったタイミングで、仕入れの幅を広げたら、おもしろいように利益が出始めた経験があります。


④人として失礼

これはネット上でも地味に痛い目に遭いやすいところだなと感じています。メールで名前を名乗らなかったり、相手に対していきなり「ちょっと絡んでみたくて~」なんて失礼な聞き方をしてしまう。過去の私はまさにそれをやらかしてました。

副業で成果を出して情報発信している人というのは、いわば自分のビジネスをしっかり運営しているわけです。そんな社長相手に、礼儀を欠くような言動を取れば、当然相手から嫌われますし、なにも得られません。むしろ遠回りになるだけです。

礼儀正しい人は、それだけで「何かしてあげたい」と思ってもらえる可能性が高いんですよね。私自身、かせげるようになってからは本当に実感しています。礼儀を重んじる方には可能な範囲でお力になりたいですし、情報も積極的に教えたくなります。


⑤自分の損失を極端に嫌がる

ビジネスをする以上、利益だけでなく損失も自分で負わないといけません。しかし、私の場合、昔は少しでも損をしそうになると逃げ腰だったんです。スクールや教材に参加するときに「かせげなかったらどうしてくれますか?」なんて失礼なことを聞いたり、返金保証をやたらと確認したり。いま考えると情けない姿でした。

お客さんへの対応でも、返品リクエストが来ると「自分の利益が削られるから嫌だ」と思ったりして、ごまかしに走ったこともありました。短期的には得したように見えても、長期的には信用を失って損をする。これは何度も痛い目に遭ってきたので、いまは絶対にしないように心がけています。

特にebay輸入は仕入れが必要になりますから、一定のリスク(=損失の可能性)を背負わないと成長できません。仕入れを怖がって全然行動しなければ、いつまで経っても売上も利益も伸びません。


⑥資金が少ない+浪費癖

ebay輸入のように物販をするビジネスは資金が命です。仕入れができなければ、当然売上も伸びません。それにもかかわらず、昔の私はお金がないのに飲み会やら無駄な買い物やらに散財していました。これでは資金がいつまで経ってもたまりません。

副業をスタートしたばかりの頃は、とにかくお金を回す必要があるので、浪費を極力減らすことが大切だと痛感しています。稼ぎを増やすことも大事ですが、まずは“守り”を固めないと、せっかく売上が上がってもあっという間になくなってしまいます。


⑦信用情報ブラック

これは今思うと本当にアホだったなと思うのですが、学生時代にカードの支払いを3か月遅延してしまい、信用情報ブラックになってしまったことがありました。その額がたったの2000円だったという、笑えない話です。

わずか2000円をケチって、信用をドブに捨てていたわけです。当時は「クレジットカードなんて別に要らなくない?」と思っていましたが、副業をする上でカードはかなり重要なんですよね。仕入れに限度枠が使えたり、ポイントがついたりして、キャッシュフローを良くするためにも便利です。

ブラックになってしまうと、枠の小さなカードしか作れなかったりして、ビジネスを進めるうえで大きなハンデを負うことになります。今はクレジットやローンなどの信用の大切さを身にしみて感じています。


⑧言われたことを言われたようにやろうとする。どうやったらかせげるか、自分の頭で考えない

「○○をやればかせげる!」と聞くと、ただ盲目的にそのままやってしまう。これはアルバイトやサラリーマン的な働き方ならよいかもしれませんが、副業では通用しないと痛感しました。

昔、ヤフオク1円出品のノウハウが流行ったとき、私は何も考えずに闇雲に1円出品をしまくって大損したことがあります。そもそも競り上がらなかったら損をするだけなのに、そこを考慮できていなかったんですよね。

今は「最終的にどうやったら利益につながるのか」を考えながら行動するようになりました。何かで見たノウハウをそのまま信じるのではなくて、自分のビジネスに当てはめて取捨選択し、アレンジして試してみる。そこから得た結果をもとに、次の手を打つ。これを続けていけば、少しずつ利益が積みあがっていくものです。


⑨ノウハウコレクター

かせげていない時期って、「もっと楽にかせげる方法があるはずだ」「この情報を買えば突破口になるかも」と考えて、やたらと情報に課金してしまいがちです。私もまさにそうでした。教材、スクール、セミナーに膨大なお金をつぎ込んで、結果として仕入れ資金がカツカツになる。最悪のパターンですよね。

もちろん、必要な情報が手に入ることもありますが、多くの場合、「まず自分が持っている情報をきちんと消化するだけでも十分」だったりするんです。私が大きく利益を伸ばせたときも、実は目新しい教材を買ったわけではなく、既存のノウハウをもう一度自分なりに落とし込んで、仕入れ額を増やしただけだったりするんですよね。


⑩どんぶり勘定

最後に、きちんと収支の記録をつけないのは本当に良くないです。どんぶり勘定で、「今月はいくら儲かったんだろう? まぁよくわからないけど、なんとなくプラスじゃない?」みたいに曖昧にしていると、自分がビジネスとしてどの段階にいるのかが分かりません。

人間って、ちゃんと「今どこまで行ったのか」が可視化されないとモチベーションが湧きづらいですし、どの部分を改善すればいいのかも見えにくいんですよね。特にebay輸入の場合、仕入れにかかった海外送料や関税など、管理する項目が多いですから、なおさら記録が大事です。


かせげない理由をつぶしていけば、最後はかせげる理由しか残らない

ここまで10の理由を挙げてみましたが、考えれば考えるほど「そりゃかせげないなぁ…」と思ってしまいます。過去の自分を振り返ると、行動量が圧倒的に足りなかったことが一番の問題でした。でも、だからこそ言えるのは、「かせげない理由を一つ一つ消していけば、やがてかせげるようになる」という事です。

とにかく何でもいいから行動を増やすと、不思議なことに売上が伸びていったりします。それまで動かなかった商品が売れたり、人づてに新しい仕入れ先を教えてもらえたり、思いがけないところから情報が舞い込んできたりと、まるで運の流れが変わるように感じます。

人の話を聞くのは大事ですが、鵜呑みにするだけでは自分のビジネスにはなりません。自分の頭で考えて、小さなリスクをとって、でも大きく踏み出してみる。その積み重ねこそが副業でかせげるようになるための唯一の道だと思っています。

新しい一歩を踏み出すのを恐れている方は、ぜひ一度「えいやっ」とやってみてください。完璧じゃなくても構いません。失敗しても、それは大切な経験値になります。何度か失敗するうちに、思わぬところから突破口が生まれて、急に壁を超えるタイミングが来るものです。

過去の私も、ずっと不安は尽きなかったです。でも、「不安をなくす一番の手段」は自分で考えて行動することだと心から感じています。もし、「これ、自分かも…」と思うところがあれば、一つずつでも薄めていく努力をしてみてください。そうすれば、今はまったくかせげていないという人でも、意外なほど短い期間で成果が出始める可能性があります。

人のふり見て我がふりなおせ、ではありませんが、私が見本市のようにかせげない属性を持っていたからこそ、いまこうしてその失敗談を共有できています。副業でかせげずに燻っている方は、かせげない理由のどれかが自分にも当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。すると、自分の課題が見えてきますし、それを一つずつ潰していけば、あなたの未来はきっと開けるはずです。

いいなと思ったら応援しよう!