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④失敗から学ぶこと

FXを始めたら、勉強を頑張れば少しずつ資産が増えていくというのは幻想です。
実際は、最初は全く結果がでないどころか投資資金は投資した分だけ全部溶けていきます。

時給制の労働などは働けば働くほど収入が増えます。 それに慣れていると、最初のマイナスが耐えられなくなることがよくあります。
投資に関しては、時間をかければかけるほど資産が増えるわけではありません。 複利計算でもあるようにあるときから急激に資産が増えるようになります。


失敗の原因

失敗について考えると落ち込んでしまうから、できるだけ早く忘れたい……という人もいるかもしれません。
しかし、次のチャレンジで成功をつかむには、失敗を直視するべきです。
失敗の原因を特定することで、今後の失敗を防ぐ方法をスムーズかつ的確に策定することが可能になります。
同じような失敗を繰り返していては、成功が遠ざかるばかりですよね。
失敗の原因がわかれば、成功の要因に気づくことも可能になるのです。

自分の弱点
失敗の原因を分析することは、自分の弱点を知ることにもつながるそう。
たとえば、分析の結果、「報連相の不足が原因で失敗することが多い」とわかれば、「自分は積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢が足りない」と気づけるでしょう。「コミュニケーションの量を増やそう/質を変えよう」と、自分の弱みの改善につながるはず。
自分の長所を意識することは大切ですが、弱点も把握しておくべきです。
弱点を改善することで、成功がよりいっそう近づくでしょう。

割りきりの気持ち
失敗には対策できるものとできないものがあるそう。
たとえば、用事に向かう途中で事件や事故を目撃し、警察や消防に通報していたら、遅刻してしまったとします。
この遅刻は「失敗」かもしれませんが、通報せず立ち去ることはすべきではないため、対策を講じるのはほぼ不可能でしょう。
このような場合は、「諦めが肝心」と割りきることも必要だそう。
失敗の原因を分析したうえで、対策できないことは諦め、対策できることに集中しましょう。
もちろん、対策できるはずのことを諦めてはいけません。
失敗の原因を詳細に分析したうえで、どうやったら予防できたかをできるだけ突き詰めて考えるのです。
すぐに「仕方のないことだった」と諦めず、これから紹介する方法を実践し、失敗から学ぶことで成功への切符をつかんでください。


羽生善治:心を落ち着けて失敗に向き合う
失敗を認め、失敗と素直に向き合うのは、誰にとっても難しいもの。自分が傷つくことや人から非難されることを恐れて、失敗から学ぶどころか隠したいと思いますよね。どうすれば失敗と向き合えるのでしょうか?
苦難を乗り越え数々の偉業を達成してきた将棋棋士・羽生善治氏でさえ、失敗に向き合うことは、意識的にやらなければうまくいかないと語っています。大切なのは、失敗後にミスを重ねて傷を深くせず、ばん回できない状況にしないことなのだそう。失敗直後は動揺しており、冷静さや客観性、中立的な視点を失っているため、ミスを重ねやすいので、一息つくことが大事なのだとか。
失敗してしまったら、焦りは禁物。まずは、お茶を飲んだり、おやつを食べたり、外の景色を眺めたりなど、休憩を挟んで気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょう? 冷静な気持ちを取り戻し、失敗から学ぶ心の準備が整ったら、状況改善のため何ができるか、集中して考えましょう。

ビル・ゲイツ:失敗の原因を探る
失敗から学ぶには、失敗の原因を分析することも大切です。失敗の原因を突き止められれば、適切な対策方法がわかります。マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏も、著書『思考スピードの経営 デジタル経営教本』(日本経済新聞社、1999年)のなかで、失敗したら落ち込んでいる場合ではなく、いちはやく失敗の原因を探ることが大事であると、繰り返し強調しています。

畑村洋太郎氏の「失敗原因の分類」を参考にしつつ、失敗の種類ごとに原因と対策をまとめました。失敗の原因を探る参考にしてみてください。
1. 無知
原因:本人の不勉強。
対策:失敗の予防策や既存の解決法を勉強する。
2. 不注意
原因:体調不良や過労による、注意力の欠如。
対策:体調不良時は、重大事故につながりかねない作業を中止する。
3. 手順の不順守
原因:決められたルールを守らなかった。
対策:作業手順をマニュアル化し、遵守を徹底する。
4. 誤判断
原因:状況を正しく理解していなかった。判断の基準や、決断プロセスを誤った。
対策:さまざまな状況を想定し、シミュレーションする。
5. 調査・検討の不足
原因:知識・情報が不足していた。十分な検討を行なわなかった。
対策:失敗が深刻化しないよう、対処方法を事前に考えておく。
6. 未知
原因:誰も知らない原因不明の現象に遭遇した。
対策:未知の失敗をむやみに避けず、新たな創造への貴重な糧としてとらえる。
詳しく知りたい場合、失敗の構造や失敗原因を図式化した、畑村氏の「失敗まんだら」をご覧ください。


スティーブ・ジョブズ:失敗は成功へのプロセスだと考える
失敗から学ぶには、失敗を成功へのプロセスだと考え、チャレンジを続けることも大切です。アップル社の共同設立者スティーブ・ジョブズ氏は、「終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやりとげているかが大事なんだ」という名言を残しています。成功のために失敗から学ぶという四字熟語「試行錯誤」で台頭した成功者の一人ですよね。
ジョブズ氏は、「Apple Store」を全世界に進出させる前、倉庫内に実物大の店舗を作ってみたのだそう。でき上がった店舗は、顧客のニーズとまるで合わない代物となり、大失敗だったとのこと。
しかし、ジョブズ氏は諦めませんでした。顧客のニーズに応えようとアイデアを練り直し、試行錯誤を続けた結果、販売・体験・技術サポートを兼ね備えた、新しいコンセプトの店舗をオープン。「Apple Store」の世界的な展開につながったのです。
ジョブズ氏の例が示すように、成功する人には、失敗を成功へのプロセスと考える傾向があります。心理学者ジェイソン・モーザー氏らが2010年に行なった実験では、被験者のマインドセット(思考傾向)によって、失敗への受け止め方が異なることがわかりました。
* 固定型マインドセット:知性や才能は変えられないと考える。失敗に着目しない。
* 成長型マインドセット:知能も才能も努力で伸びると考える。失敗に目を向ける。
失敗への着目度が高い人ほど、失敗後の課題に正解しやすかったそうです。失敗とは、成功に必要な知識を体感・実感するためのプロセスなのですね。


松下幸之助さんの言葉
1 失敗したところでやめてしまうから失敗になる。
  成功するところまで続ければ、それは成功になる。

2 失敗の原因を素直に認識し、
  「これは非常にいい体験だった。尊い教訓になった」
  というところまで心を開く人は、後日進歩し成長する人だと思います。

3 失敗することを恐れるよりも真剣でないことを恐れたい。
  誠実に、謙虚に、熱心にやることである。

松下幸之助さんは、「失敗」とは、取り組み始めた物事を中途半端にやめてしまうから、諦めてしまうから、結局、結論として「失敗」してしまったということになる。時には、苦しく、辛いこともあるだろうが、あるいは、時間がかかるかもしれないが、自分が目指す目標、目的まで諦めず、取り組み続ければ「失敗」という概念は存在しないのだと述べています。つまり、何度「失敗」しても、「失敗」はすべて成功への過程の「よい経験」になるということです。まさにこの言葉は、シンプルであり、かつ当たり前のことを述べています。でも奥深い一言です。ただ、それは分かっているけれど、「失敗」は「よい経験」として、その考えを貫き通した生き方をすることは、実は難しいことです。なぜなら、私を含め、多くに人がそうだろうと思うのですが、人は「失敗すること」への恐れを少なからず持っているからです。とりわけ、「失敗」したことを指摘されることは、とても辛いことです。でも、多くの偉人、先人の言葉(名言)にみられるように、やはり、「失敗」を恐れている者には、進歩も成長も、そして成功もありません。だからこそ、「失敗」は「成功」の基として、松下幸之助さんのこの言葉を肝に銘じた生き方を試みる必要があるようです。本校の子供たちには、「失敗」を恐れず、またその「失敗」を糧とした、前向きな生き方をして欲しいと願うとともに、機会を得てはこのことを語りかけています。

成功の必須条件

「なにかをするのなら、それで一番になれ。それが無理ならほかに誰もしていないことをせよ」という格言に従って生きているのだという。ほかに誰も同じことをしていないのであれば、そのことに関しては一番になれる可能性があるからである。
たとえばある学生は「固定的な」マインドセットの持ち主で、自分は頭が悪いと信じ、それを自分にはどうすることもできないと思い込んでいた。そういう学生にとって知性とは生まれつきのものなので、失敗は自分の運命だと考えてしまう。よい結果など出るはずがないとわかっているのに、なぜ努力する必要があるのかと考えてしまうのだ。

一方、成長のマインドセットを持った学生のものの見方はまったく異なる。努力をすれば、自分を成長させることができると信じているからだ。いまの成績がどうであれ、しっかり勉強をすれば結果につながると考えているのである。

考え方が前向きだと創造性も知性も高まり、エネルギーも増すだろう。そのため、なにをしても成功する可能性が大きくなる。未来が明るい「フューチャー・プルーフ」な人は、自分の幸福感をコントロールできるということだ。

だが、マインドセットを変えれば、そういう周囲の否定的な声をすべて鎮めることができる。成長のマインドセットを持てば、否定的な考えを持つことはなく、つねに可能性を探す思考になる。「やってみたけどダメだった」で終わるのではなく、「ほかに方法はないか」と考えるようになるのだ。障害に出会えばそれをチャンスとみなす。
いいかえれば、「未来は自分の力で変えられる」と信じることが大切なのだ

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