【第4回】負債の正体を知ることが第一歩!
資産について 4日目 お金を減らす「隠れた敵」
はじめに
「負債」と聞くと、何となくネガティブな印象を持つかもしれません。
しかし、多くの人は、実際には負債と知らずにそれを抱え、 気づかないうちに自分のお金を減らしています。
ここでは、自家用車や高利のローンなど、典型的な負債の例を挙げ、 その仕組みと影響について詳しく説明します。
そして、負債を避け、経済的自由に近づくための具体的な方法を 解説します。
負債とは何か?
負債とは、あなたのポケットからお金を奪い、
定期的な出費を増やすものを指します。
これに対して、資産はあなたのポケットにお金を運んでくれるものです。
この違いを理解することが、健全なお金の管理の第一歩です。
負債には、見えやすいもの(例えばローンや借金)と、
見えにくいもの(維持費や利息など)があり、
その影響は予想以上に大きいことがあります。
負債の具体例と影響
1. 自家用車 — 資産ではなく負債
概要
自家用車は多くの人にとって便利な道具ですが、実際には負債の一つです。
購入時の費用だけでなく、維持費や減価償却により、 ポケットからお金を奪い続けます。
お金を減らす仕組み
購入費用:車を購入するためにローンを組むと、 利息分の支払いが追加されます。
減価償却:車の価値は時間とともに減少します。 購入時の価格で売却することはほぼ不可能です。
維持費:燃料費、保険料、税金、修理代などが定期的に発生します。
具体例
300万円の車をローンで購入し、5年間で利息を含めて350万円支払う。 さらに毎月2万円の維持費が発生する場合、実質の負担は大きくなります。
2. 高利のローン — お金を吸い取る罠
概要
クレジットカードのリボ払い、消費者金融の高利ローンなどは、 負債の中でも特に注意が必要です。
利息が高いため、元金を減らす前に支払いが膨らむ危険性があります。
お金を減らす仕組み
利息の負担:金利が15~20%のローンを利用すると、 毎月の支払いが利息に吸い取られ、元金がなかなか減りません。
借金の連鎖:支払いが追いつかないと、新たな借り入れで補填する 負のスパイラルに陥るリスクがあります。
具体例
100万円を年利18%で借りると、1年間で利息だけで18万円が 発生します。この負担が元金を減らす妨げとなります。
負債を抱えるリスク
負債を抱えると、次のようなリスクに直面します:
毎月のキャッシュフローが悪化する
負債の返済により、自由に使えるお金が減り、 資産を増やす余裕がなくなります。経済的なストレスが増える
支払いに追われる生活は、精神的な負担を増加させます。投資や貯蓄の機会を失う
負債の返済が優先されるため、将来のための資産形成が後回しに なります。
負債を減らすための具体的なステップ
1. 現在の負債を可視化する
まずは、現在抱えている負債をリストアップします。
ローンの種類、残高、金利、毎月の支払い額を明確にしましょう。
2. 高利の負債から返済する
利息の高い負債から優先的に返済します。
これにより、全体の返済負担を減らすことができます。
3. 負債を新たに増やさない
高価なものを購入する際には、ローンではなく現金を使う。
クレジットカードのリボ払いやキャッシングを避ける。
4. 資産にお金を振り向ける
負債を返済した後は、その分を資産購入や投資に充て、 将来の収益源を作りましょう。
負債を避けるための考え方
1. 欲しいものと必要なものを区別する
欲しいもの(高級車、ブランド品)は、生活に必ずしも必要では ありません。
必要なもの(生活必需品や教育)は優先順位が高い支出です。
2. 本当に価値のあるものにお金を使う
お金を使うときは、「この支出が将来の自分にとって価値を生むか」を 考えましょう。
3. 資産を優先する生活習慣を持つ
負債を避けるだけでなく、資産を増やす行動を同時に行うことで、 経済的自由が近づきます。
まとめ
自家用車や高利のローンは便利に見える一方で、長期的にはあなたのポケットからお金を奪い続ける負債です。
これらの負債を最小限に抑え、その分を資産形成に回すことで、 経済的な自由を手に入れる基盤を作ることができます。