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ボードゲーム『カタン』のルールを分かり安く解説!


カタンとは?

1995年ドイツ年間ゲーム大賞受賞、他数多のゲーム賞を受賞している作品です。
未だ「カタンを超えるゲームは存在しない」と言われるくらい20年以上もボドゲ会の王者として君臨しているゲームそれがカタンです。
今日はそのカタンのルールについて分かりやすく解説していきます。
プレイ時間:75分 ベスト人数4人

①準備

ここではカタンの準備について説明しておきます。準備ができた方は②からご覧下さい。

カタン島を作ろう

1.カタン島を作ろう

まずは枠を組み立て、地形タイルを配置します。慣れてきたら地形タイルはランダムでやる方が面白いですが、最初のゲームでは説明書に記載通りに並べます。
地形タイルが並べ終わったら数字チップをABC順に反時計回りに並べます。
日本選手権ルールではダイスを振り振った出目の頂点をAの起点とします。
こちらも最初のゲームでは説明書に記載通りに並べましょう。なぜか説明書の記載のものは反時計回りでなく、時計回りです。恐らく制作側のミスだと思いますが、問題なくゲームできますのでご安心下さい。
島を作り終えたら盗賊を砂漠に置いて島は完成です。

初期配置をしよう

2.初期配置をしよう

こちらも最初のゲームでは説明書通りの配置で準備をし、初期資源を獲得します。
ゲームに慣れてきたら初期配置は自分で行います。
ダイスを振って順番を決めたら1番手のプレイヤーから順に開拓地とそれに隣接した街道を1本ひきます。4番手まで1件目の開拓地+街道の建設を終えたら、2件目の開拓地+街道を今度は4番手から建設していきます。
初期配置はカタンをプレイする上でとても重要ですので慣れるまでは経験者の方にやってもらった方が良いでしょう。
また、初期配置で2件目に配置した開拓地の周囲の資源が最初の手札となります。
例えば赤のプレイヤーは2件目に6鉄・3木・12・羊の場所に開拓地を置いたので初期手札は鉄・木・羊となります。
手札は非公開情報ですので手札に持ち相手プレイヤーには見えないようになります。
最後中央にあるのは砂漠です。そこに盗賊を配置して初期配置は完了です。

カード構成

3.カード構成

盤面ができたらゲーム盤脇に資源カードと発展カードを配置します。
資源カードは5種類が19枚ずつ、発展カードは25枚あります。
発展カードはよくシャッフルして裏向きの山にしております。

その他の準備

4.その他

最大騎士力・最長交易路の称号カードは脇に、建設コスト表サマリーは各自手元に置いて下さい。
また、

②目的

カタンの目的は10点先取です。
無人島を開拓し、いずれかのプレイヤーが10点まで到達したら勝利というゲームです。

③手番アクション

1.資源産出フェイズ(ダイスロール)

手番プレイヤーはダイスを2個同時に振ります。その出目に対応する資源を産出します。
出目の土地に隣接する開拓地or都市を持つ全プレイヤーが対応する資源を受け取ります。
上の画像の時、例えば6が出たら赤と橙のプレイヤーは鉄を、青のプレイヤーは木を1枚受け取ります。
開拓地を建てている分だけ資源がとれるので新たに開拓地を作っていたらその分の資源も増えていきます。

2-1.交渉・建設フェイズ(建設について)

資源の産出を終えたら手番プレイヤーは手札で何ができるかを考えます。上の建設コスト表(①準備3.その他の欄)を参照して下さい。対応する資源を場に支払うことで建設が可能です。
手札さえあれば1ターンに何度でも建設可能です。街道を一気に5本引くなども可能ということです。
えてして手番プレイヤーは手持ち手札では何もできない状況に陥ることがありますが、それを解消してくれる手段が2つ用意されていますので後ほど紹介します。

※何を建設できるかは建設コスト表にも記載はありますが、以下にもう少し詳しく書いておきます。
・街道(道):木と土で建設します。街道は自分の開拓地又は街道に接して建設可能です。六角形の辺に配置をします。最初に街道の長さが5本以上になったプレイヤーは最長交易路の称号を得ます。この称号は可動式のポイントで6本以上のプレイヤーが長さを捲ったら移動します。この最長の概念は一筆書きで繋がっているものであり、間に自分の開拓地があってもカウントされます。
・開拓地(家):木、土、麦、羊で建設します。六角形の頂点に建設が可能で、自分の街道に隣接していることが条件です。また開拓地は隣接して建設することはできません。自分の開拓地も相手の開拓地も隣同士にはなってはいけません。なので街道は少なくとも2本以上繋がっていないと新しい開拓地を建てることはできません。
・都市(街):麦2枚、鉄3枚で建設します。都市は開拓地のグレードアップであり、建設したら自分の開拓地と都市を入れ替えます。以降隣接する資源は2枚ずつ取れるようになります。
・発展(チャンスカード):麦、羊、鉄で建設します。伏せてある発展カードを1枚自分の手元に伏せておきます。発展カードの内容の詳細に関しては後述します。

2-2.交渉・建設フェイズ(貿易について)

資源が偏ってしまった場合でも4:1貿易という能力をデフォルトで持っています。自分のターンなら同じ資源4枚を好きな資源1枚と交換することができるのです。例えば麦が4枚、羊が4枚あればそれらを木と土に貿易して街道を引くことが可能です。
また、カタン島の海岸には特殊な貿易港があります。

羊港

例えばこれは羊の専門港です。この桟橋に開拓地を建てたプレイヤーは直ちに羊2枚を好きな資源1枚に貿易が可能となります。これはゲーム中ずっと有している能力となる為、専門の資源がたくさんとれる場合にはとても効果的です。

2-3.交渉・建設フェイズ(交渉について)

資源が偏ってしまった場合のもう1つの解消方法は交渉です。カタンはこの交渉が自由に行える唯一のボードゲームといっても過言ではありません。そしてこの交渉の上手い下手が実力差がかなり出る部分でもあります。
自分の欲しい資源と相手の欲しい資源を自分のターンなら何回でも交渉することが可能です。交渉のレートも1枚:2枚など自由に行えます。できないのは、単純に手札を渡すことと、同じ資源の絡んだ交渉です。麦2枚:木1枚・麦1枚などの同じ資源の絡んだ交渉は不可能です。それ以外は自由に行えます。
※ルールによって制約がある場合もあります。

3.発展カードの使用

手番プレイヤーは自分のターンなら発展カードを1枚使用することができます。但し現在引いたカードをすぐに使用することは不可能です。
また発展カードはダイスを振る前にも使用可能ですが、性質上「騎士」以外のカードを先に使うメリットはありません。

4.ターンエンド

手番1〜3を終えたらターンエンドとなります。手番2に関しての順序はありませんので、建設した後に交渉し、再度建設した後貿易するといった行動も可能です。
全ての行動が終え、これ以上何もできなくなった(したくなくなった)ら「ターンエンド」と宣言して下さい。これで手番は終了となり、次の手番プレイヤーへと進みます。これらを繰り返して先に10点になったプレイヤーの勝利です。

④盗賊に関して

上記③−1資源産出フェイズに関しての特記事項です。ダイスを振って7の目が出た時は盗賊が現れます。

盗賊

最初は砂漠にいる盗賊ですが7が出たら盗賊は移動し、手札を奪いにきます。

1.バーストの確認

まず全てのプレイヤーの手札をチェックします。8枚以上資源カードを持っているプレイヤーは全員手札を半分にして下さい。9枚など奇数枚数の場合の端数は切り捨てです。(4枚捨てて5枚残し)捨てる資源はプレイヤー自身が選べますがせっかくの資源を半分に減らさなきゃいけないこの行為はとても痛いです。
7が出る確率は1/6なので確率を見て手札を管理する事をオススメします。

2.盗賊を他の土地に移動させる

7を出したプレイヤーは盗賊を他の土地に移動させ数字チップの上に置きます。盗賊がその土地を占有している限り数字チップは埋まっているのでそこから本来産出されるはずの資源は一切産出されません。盗賊が居続ける限り資源が産出されないのはとっても邪魔です。対象プレイヤーはいち早く盗賊を退治したいこととなるでしょう。退治する方法は、もう一度7を出すか、後述する騎士カードの使用です。
盗賊は必ず移動させなければならないので元の土地のままが良いという事はできません

3.隣接するプレイヤーから1枚資源を奪う

盗賊を移動させたプレイヤーはさらにその土地に隣接する開拓地を持つプレイヤー1名から資源をババ抜きの要領でランダムに抜き取ります。
この1〜3までの処理が7が振られた時の処理方法です。

⑤発展カードに関して

発展カードは25枚あります。以下がカード構成です。
・騎士(14枚):このカードを表にして公開すると盗賊を他の土地に移動させることができます。その後7が出た時と同様隣接する開拓地を持つプレイヤーから1枚資源を奪い取ります。7が出た時のバーストは起きません。自分の開拓地がある土地に盗賊がいる場合は積極的に退治していきましょう。
また、最初に騎士カードを3枚使用したプレイヤーは最大騎士力の称号を得ます。この称号も最長交易路同様に可動式のポイントなので騎士の枚数を捲った場合は移動していきます。
・ポイント(5枚):このカードは使用という概念がありません。持っているだけで隠れて1ポイント上がるカードです。ゲーム中はずっと伏せられている為見た目上は7点でも実はポイントが2枚あり9点であと1点とれば上がり!という事が起きます。カタンの目的である10点はこのポイントカードも含めた点数であるため、しっかり得点を把握しましょう。現在9点で発展カードを引いてそれがポイントだった場合は即上がり宣言も可能です。
・街道建設(2枚):このカードを使用すると直ちに無料で街道が2本引けます。この2本は繋げてひかなくても大丈夫です。
・発見(2枚):このカードを使用すると直ちに好きな資源が2枚もらえます。
・独占(2枚):このカードを使用した時プレイヤーは1枚資源を宣言します。他のプレイヤーが持つその資源が全て自分の元に集まってくるカードです。一気に鉄が10枚入ってきたりするカタンにおいての最強カードです。

以上5種25枚のカードが発展カードです。おさらいですが手番プレイヤーは1ターンに1枚の発展カードを使用することができますが同ターンに引いたカードを即使用することは不可能です。発展カードを1枚引いてもともと持っていた伏せカードを使用することは可能です。
使用した発展カードは全てそのプレイヤーの手元に公開しておいて下さい。
発展カードが枯れた場合に発展カードを引くことは不可能です。

⑥まとめ

以上がカタンのルールとなります。他にも細かいルールがあったりするのでもし気になる事があればコメントはDMを下さいませ!
YouTubeでも動画で紹介していますし、東京・池袋にあるボードゲームカフェでは実際にカタンを遊んだりレクチャーすることもできますので是非お近くの方はご来店下さいませ!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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