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千鳥去る河口は川が死ぬところ

俳句生活 11月の兼題「千鳥」

数年前、生と死について考えていた時期があった
その境界はどこ?

生と死の淡い境界

その象徴として、いつも河口があった
川の終着点は海
海の終着点はどこ?

海へ
夜へ
河がほろびる
河口のピストル
         高柳重信

重信のこの句が、わたしの中で
河口と死を結び付けているのかもしれない

生と死の淡い境界で、
どこにも行けないわたしと
どこへでも行ける鳥


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