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ヘルシンキに思いを馳せる かもめ食堂と益田ミリさんの本とオホーツクのまち

 映画かもめ食堂をはじめて見ました。舞台であるフィンランドのヘルシンキはもう20年以上前の学生時代に行ったことがあるのですが、また行きたくなりました。ヘルシンキのことを久しぶりに思い出したきっかけとなった益田ミリさんの本と、そもそも北欧に興味を持つ理由となる自分の出身地、オホーツクのまちの話です。

映画「かもめ食堂」

 映画「かもめ食堂」は、群ようこさんの小説を原作とする2006年3月公開の日本映画。話題となった映画だったので、タイトルは聞いたことがありましたが、私は基本的に映画はほとんど見ないので、見たことありませんでした。
 うちの夫は映画好きのアーカイブ好きで、過去にテレビで放映された映画をかなりの数、録りためてあるので、持ってる?と聞くとだいたいの映画のブルーレイディスクが出てきます笑。今回もそんな夫のコレクションの中から視聴。
 感想、やっぱりヘルシンキの街がいい。ヨーロッパの街並みはどこも素敵ですが、ヘルシンキのあのほどよく都会で、でも人の数がそれほど多くはない落ち着いた雰囲気、そして北の地方特有のピリッとした空気感の中に身を置きたい。あんなところで暮らせるなんて、サチコさんたちが羨ましい!と思いました。

益田ミリさん「ちょっとそこまで旅してみよう」

 久しぶりにヘルシンキを思い出し、かもめ食堂を見てみよう、と思ったきっかけは、益田ミリさんの本でした。
 小4の娘が半年ほど前から益田ミリさんの本にハマっていて、少しずつ文庫本を買いためています。そんな中にあった一冊、「ちょっとそこまで旅してみよう」(幻冬舎文庫)にヘルシンキを訪れた話がありました。巻頭に写真も載っていて、昔行ったときの思い出が一気によみがえったのです。
 初めての海外一人旅、当時はまだ学生でお金もなく、不安いっぱいの中、街を歩き回ったのを覚えています。青空に白くそびえる大聖堂の迫力、カラフルなマーケットのワクワク感、テンペリアウキオ教会の静寂。
 この本の中で、かもめ食堂についても触れられてたので、映像であの風景を見てみようと思ったのです。そんなきっかけをくれた娘も一緒に映画を鑑賞し、いつか一緒にヘルシンキ行ってみたいね、とも話しました。

オホーツクのまち

 学生の頃、北欧に興味を持ち、行ってみたいと思ったきっかけは、やはり自分の育った場所の影響が大きいと思っています。
 私は北海道の北東、オホーツク海沿岸のとあるまちで育ちました。日本のはしっこ、北海道の中でもはしっこの、冬になると流氷で海が埋め尽くされるようなところです。
 当然、寒いです。冬は−20℃くらいまで下がります。夏も当時は30℃を超える日が年に数日あるくらい。その空気感を身体が覚えているのか、北の地方に惹かれるのです。北欧旅行に行ったとき、ヘルシンキ(フィンランド)だけではなく、ストックホルム(スウェーデン)とコペンハーゲン(デンマーク)にも行きました。どこも素敵でしたが、ヘルシンキが1番人が少なくて、広々していて、スカッとしていて好み。

 旅行が好きなのは、そんな北海道の田舎に住んでいて、もっといろんな場所を見てみたい!と思っていたからなのに、興味を持つ場所、好きになる場所はそんな自分の原点だった、あのまちに繋がっているんだな、と思うと矛盾しているような、当然のような。

 いつか子育てがひと段落したら、またヘルシンキに行こう!そのためにも先立つものを、と思うからこそ、今日も仕事をがんばることができるのです。

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