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こんな本はいかが⑩ 秘境駅に行こう! 牛山隆信
マツコの知らない世界に出てくるような変態…じゃなくてオタクや求道者の方々が好きな人にオススメ。
秘境駅探検をライフワークとする著者のホームページから厳選、加筆された本作は日本全国20の秘境駅への冒険記が描かれている。
交通の要衝である駅への行き来に冒険というのもおかしな話だが、雪をかき分けて死にそうな思いをしたり、ホームまで正攻法ではたどり着けずトンネルを歩く羽目になったり、野犬に襲われそうになったりする。帰りの電車がなければ当然ホームで寝泊まりだ。これを冒険と言わずしてなんと言おうか。
秘境駅探訪に優越感を感じて普通の旅行者のありきたりの行動を疑問に思ったり、かと思えばどうしてこんな苦労を好き好んでしてるのかと自問自答したり、息子さんに好きな秘境駅の名前をつけたりと、オタクならシンパシーを感じることうけあいの行動もとても微笑ましい。
正直、自分は電車好きでもないし交通機関自体あまり乗らないのだが、ツリーハウスの記事でも触れた通り、自分の知らない世界を覗き見れるのはとても楽しい。
続刊も読んだが、この初めの巻が一番まとまっていて読み応えがある気がする。