【書いてみた】短編|OCTPATH and JerryFish Frenzy ~Fromザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

キュルキュル⋯ザー、ジジッ⋯ザー、ザー
【ハーイ、みなさま、こんにちは⋯ご機嫌いかが?】

『お姉ちゃま、ねぇねぇ。』
「なぁに?どうしたの?」
『お姉ちゃま、いつものして。おでこくっつけるおまじない、して。』
「⋯どうかした?何か不安があるの?」
『⋯』
「⋯ほら、いらっしゃい。」
『⋯!えへへっ!』
「初めての人間の姿は、慣れない?」
『ううん!わたし、マスターの為に踊れるこの姿とっても好き!楽しいとか、嬉しいとかちゃんと言えるこの人間の姿が好き!お姉ちゃまと一緒に踊れるこの姿が好き!』
「貴方がこんなに、表情豊かだとは思わなかったわ。人間の姿は初めてだから、知らなかった世界が沢山一気に見えてくるのね。」
『⋯このパーティが終わったら、わたし達また、元の姿に戻っちゃうのかな⋯』
「それは⋯私にも分からない。」
『あの、パーティを仕切ってる“どくたー”って⋯マスターやわたしたちに、ひどいことしない?』
「私たちのマスターは海の賢者と呼ばれている程、とても賢いお方よ。何かお考えがあってこのパーティに協力されていると思うの。」
『⋯うん。』
「心配ないわよ、いつも通りに可愛らしく。」
『⋯ねぇ、お姉ちゃま。』
「なぁに?」
「私もいつか、お姉ちゃまみたいにキレイになれる?」
『⋯それは貴方次第よ。でも⋯』
「でも?⋯お姉ちゃま、その手の傷」

【皆さま、大変長らくお待たせ致しました。これより、最高に⋯】

「⋯さ、始まるわよ。マスターから頂いた魔法の言葉を。」
『はいっ!⋯お姉様は海の様に深い愛情と美しさを。』
「貴方は夜空と海を照らす月の様に愛らしい安らぎを。」
「『そして』」

「『愚かな人間達のエネルギーを、マスターに。』」

【ハロウィーンパーティーの幕開けだ!アッハッハッハッハッ⋯】




キャー!かわいい!
あのクラゲの子たちかわいい!
オクトパスのお姉さん美人!優雅!
きゃあーこっち向い、キャー!かわいいいい!

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