あかり

好きな事ごちゃごちゃ投稿したり書いたりしますฅ^•ﻌ•^ฅ

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最近の記事

【書いてみた】コモンビート短編|オトナピーターパン

「⋯何だと!?この野蛮人!!」 心の底から腹立たしく、その腹から声が出て相手を怒鳴りつけた。 “腸が煮えくり返る”とは、この事だったんだと知った様な気がした。 僕はみんなを守りたい⋯ だから今ここで、俺は大人になる。 「僕はオトナになんてならないよ。」 そう言ってみんなと過ごした、楽しくてかけがえのない日々。 あの華やかなステージ。 大人になってしまったら、この気持ちを忘れてしまうから。 ずっと子どもでいたかった。 大人になんて、なりたくなかった。 そ

    • 【書いてみた】短編|コトノハの訳し方~Good Bye編~

      今日もセカイにコトバが溢れる。 同じ言葉でも、コトバが枝分かれし 人によって、意味が違ってくるらしい。 そんな言葉達を、僕は少しずつ集める。 [Good Bye]を、アナタのコトバで訳すと? ほら、ほら、集まって溢れ出てきた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー “さて次のニュース!何ともおめでたいニュースが入ったきましたよ~大人気女優の〇〇さんが電撃入籍!という事で~各情報局にFAXが届いたという⋯” 「⋯」 【思い出だけで生きていけそう】

      • 【書いてみた】短編|コトノハの訳し方~I Love You編~

        今日もセカイにコトバが溢れる。 同じ言葉でも、コトバが枝分かれし 人によって、意味が違ってくるらしい。 そんな言葉達を、ワタシは少しずつ集める。 [I Love You]を、アナタのコトバで訳すと? ほら、ほら、集まって溢れ出てきた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「明日退院していいそうだ。」 『すみませんでした、ご迷惑おかけして⋯』 「⋯別に迷惑じゃない。仕事だって料理だって掃除だって、ちゃんと一人で出来てる。」 『⋯』 「でも、その」 『⋯

        • 【書いてみた】短編|OCTPATH and JerryFish Frenzy ~Fromザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          キュルキュル⋯ザー、ジジッ⋯ザー、ザー 【ハーイ、みなさま、こんにちは⋯ご機嫌いかが?】 『お姉ちゃま、ねぇねぇ。』 「なぁに?どうしたの?」 『お姉ちゃま、いつものして。おでこくっつけるおまじない、して。』 「⋯どうかした?何か不安があるの?」 『⋯』 「⋯ほら、いらっしゃい。」 『⋯!えへへっ!』 「初めての人間の姿は、慣れない?」 『ううん!わたし、マスターの為に踊れるこの姿とっても好き!楽しいとか、嬉しいとかちゃんと言えるこの人間の姿が好き!お姉ちゃまと一緒に踊れ

        【書いてみた】コモンビート短編|オトナピーターパン

        • 【書いてみた】短編|コトノハの訳し方~Good Bye編~

        • 【書いてみた】短編|コトノハの訳し方~I Love You編~

        • 【書いてみた】短編|OCTPATH and JerryFish Frenzy ~Fromザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          【書いてみた】短編|GIRLS Frenzy!~From ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          「きゃあー!ガストーン!」 「ガストン今日も素敵!」 「ガストン最高!何もかも完璧なガストン!」 「あっ!あそこ!ベルのかっこしてる!」 「なんですって!?」 「あっちには私たちと同じドレス着てる子達がいる!」 「あー!あっちにはドレスアップしたベル!」 「ちょっと私、言ってくる!」 「何しに来たのよ!ガストンはわ・た・し・の!ガストンなんだからね!」 「ちょっとあなた!ガストンに色目使う気?ぜぇったい渡さないんだから!」 「ねーぇ?私ガストンと結婚出来るかしら?出来るわ

          【書いてみた】短編|GIRLS Frenzy!~From ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          【書いてみた】短編|CROW Frenzy!~From ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          【どうもありがとう!また、この魅力あふれた最高にエキサイティングでフレンジーなパーティーにいつでも起こし下さい!お待ちしていますよ⋯】 ⋯ ⋯ ⋯ 「⋯あー⋯今日も終わった。」 「今日もアタシ達の姿を見て心奪われる、哀れな人間を沢山感じたわ。」 「アタシ達も当然美しかったけど、でもそれ以上にマスターも美しかったわね⋯」 「あぁ、せっかく人間の姿をしているのだから、一度観客席からマスターを見てみたい。」 「舞ってる時はマスターの事、しっかり見れないもんな。」 「この羽も⋯慣れれ

          【書いてみた】短編|CROW Frenzy!~From ザ・ヴィランズ・ハロウィーン “Into the Frenzy”~

          【書いてみた】短編|ハッシュタグ

          いつメンのあの子やあの人達へ そして、まだ見ぬその子やその人達へ。 文明の機器を使って呼びかける。 今日もウソの中に、ホントを少し入れる。 「今夜22:00から、月1の雑談配信始めるわよ。 アタシに聞いて欲しい話や悩み事、このコメント欄で教えてちょうだい。 待っているわ。 ハッシュタグは⋯」 こんな事を始めたきっかけは 数ヶ月前に偶然知った、配信アプリ。 アプリをタップしたスマホの中の世界は、俺の生活の中に少しだけ色を足した。 歌枠、雑談枠、夜更かし枠⋯

          【書いてみた】短編|ハッシュタグ

          【書いてみた】或る世界|Voorpret(フォアプレット)

          “今年も開催決定!ダンスアンドミュージックフェス!! 今年のテーマは“平和を受け継ぐ歌と踊り”! 世界のダンスや音楽、歌が集結します! ラインナップは以下の通り! タップダンス! サルサダンス! アイリッシュダンス! ポリネシアンダンス! ガンブーツダンス! ブルース! ブラックゴスペルミュージック!⋯” ⋯この後言うであろう当日のラインナップを口ずさみながら、チャンネルを変えるためにチューニングを合わせる。 続けて流れるCMに紛れて、キュルキュルというチューニング音と

          【書いてみた】或る世界|Voorpret(フォアプレット)

          【書いてみた】コモンビート短編|Mångata(モーンガータ)

          「この道⋯懐かしいな。」 用事を済ませた帰り道、気まぐれを起こしていつもと違う道を歩いていた時。 偶然にも、思い出の場所へ足が向かっていた事に気づいた。 戦争が終わって数十年。 気持ちが復興へと確かなものへ一直線な人間は素直に強い。 あの時と街の風景は変わってしまった。 だが、この変化も今は悪くはない。 この道の石畳は、あの時のまま。 こんな風に、変わらないものもある。 ⋯この先の広場で、初めての友達が出来た。 貴族とか関係なく、分け隔てなく普通の友人として

          【書いてみた】コモンビート短編|Mångata(モーンガータ)

          【書いてみた】コモンビート短編|COMMUOVERE(コンムオーベレ)

          『んふっふふ、リエージュワッフルおいっし!さっすが本場はいいでふよね~』 私は四大大陸のうちのひとつ、緑大陸にある最近流行りのおやつを頬張りながら、これも小さな記事にしようかと考えていた。 『はぁ⋯お行儀の悪い⋯』 先輩は同じ店でテイクアウトしたコーヒーに付いているリフトアップリッドの口を上げて、明らかに冷めた目で私を見ている。 聞き捨てならない私は先輩に反撃する。 『おほほはへふは、ふぇんはい⋯もぐ⋯』 だが、頬張ったおやつの旨みはまだ口の中に残り、離してくれなかっ

          【書いてみた】コモンビート短編|COMMUOVERE(コンムオーベレ)

          【書いてみた】コモンビート短編|異聞奇譚~生霊~

          ・未の刻、昼八つ 子ども達の授業が終わり、生徒達は各寺子屋から自宅や道場へ向かう時間。 『せんせぇさようならぁー!』 『ねぇねぇ聞いたぁ⋯?』 『あのウワサほんとかなぁ⋯?』 『まぁた出たって!怖ぁぁい!』 『きゃーっあははっ!あっ待って転ぶころぶぅ!』 ある寺子屋から、噂好きの女子生徒達が黄色い声をあげながら早歩きで門前へ向かっていった。 ほとんどの生徒は帰宅後、夕陽の頃まで自分で選んだ稽古に励む。 一人ひとり、稽古の内容は様々だ。 例えば。 男子が身体を動

          【書いてみた】コモンビート短編|異聞奇譚~生霊~

          【書いてみた】コモンビート短編|鏡花水月

          “この世は、鏡花水月(きょうかすいげつ) 儚くも残酷で美しい、泡沫(うたかた)の様なもの。” 遠い昔、でもまだ両手で数えられる程の昔。 ノンナの膝の上で、ノンノが呟いた独り言を聞いた気がする。 意味もまだ分からない、でも自国と同じ様に触れ始めた他国の言葉だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー― 「“人って、こんなあっけなくいなくなるもんなのか。”」 真っ白な黄大陸の正装服を着て、剣士の証を手に持って横たわるノンノ(じいちゃん)と 同じく真っ白な黄大陸

          【書いてみた】コモンビート短編|鏡花水月

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑥

          『知ってる? 星が死ぬ瞬間は、とてつもなく大きく光るんだって。 それはまるで、桜が最後の散り際まで魅せる瞬間の様に。 それはまるで、雪が肌に溶けて一粒の雫に変わる瞬間の様に。 ⋯の⋯まで⋯、⋯』 これは、この前の記憶。 『あなたはいつもそう!私のせいにして!』 『君はいつも分かってくれない!』 これは、その前の記憶。 規則正しい機械の音。 心臓に合わせて動いてる機械の音。 これは⋯いつのきおく? 赤い光がキラキラしながら シとソの音を出して近づいてくる。 これ、は⋯いつ

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑥

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑤

          僕は完璧に課題の演技をした。 それなのに⋯ あいつを追い越せない。 いや、あいつの才能にさえ、追いついてはいない。 どうあがいても、その事実が自分に突きつけられる⋯ 何が足りない⋯? どこが⋯まだ⋯ あぁもう⋯ 人混みだからかうるさくて、上手く考えがまとまらない⋯ 自分の悪口言われてるんじゃないかって疑心暗鬼になりそうだな⋯ その時だった。 『⋯あれ?』 周りを見渡すと一面暗い。 いつもの道じゃない。 こんな道⋯あったか? やば!稽古に遅れ⋯ ⋯いや、

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑤

          【書いてみた】短編|神様のキモチ

          『お金持ちになれますように!』 『彼氏欲しい!』 『働かなくてもいい様になりたい!』 ぐぅぅぬぅぅぅぅ⋯ どいっつもこいっつも抽象的すぎな願い方しかしない⋯ もういい加減!我だって『テキトーに叶えてしんぜよーう。』に、なるぜよ!? もっと具体的に願ってよ!言ってよ! そうじゃないと分っかんないし! 叶えて叶えてのギブばっかりも、もうイヤぁぁぁだし! テイク!テ・イ・ク!は!? 叶えてあげる代わりにあんた達は何を頑張るのよ!? テイクをどうするのか!示してよぉぉぉ! ⋯ん

          【書いてみた】短編|神様のキモチ

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で④

          ふと耳をすますと、鈴の音がする。 ⋯あの子の足音が近づいて来た。 あぁ、今日だったんですね。 チリン、とドアベルが鳴る。 あの子が顔を覗かせ、僕にニコッと笑いかけた。 『こんばんは!定期検診デス!』 「あぁ、こんばんは。ありがとう。」 『今日お客さんは?』 「先程おひとり帰られました。今日はもう来ないでしょう。」 『んじゃっ!今がチャンスっすね♪』 あの子はいつも肩に大きなかばんをかけている。 かばんからゴソゴソと取り出したのは 月の形をした音叉と、星の形をかたどったク

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で④