【書いてみた】短編|コトノハの訳し方~I Love You編~

今日もセカイにコトバが溢れる。
同じ言葉でも、コトバが枝分かれし
人によって、意味が違ってくるらしい。

そんな言葉達を、ワタシは少しずつ集める。

[I Love You]を、アナタのコトバで訳すと?

ほら、ほら、集まって溢れ出てきた。

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「明日退院していいそうだ。」
『すみませんでした、ご迷惑おかけして⋯』
「⋯別に迷惑じゃない。仕事だって料理だって掃除だって、ちゃんと一人で出来てる。」
『⋯』
「でも、その」
『⋯はい?』
「⋯あ、やっぱり君が、いて、くれない、と⋯」
【格好つかなくて、悔しい】

『ではお母さん、お預かりいたします。』
「やだぁ!ここやだァ!おがあじゃんといるのー!」
『大丈夫ですよ、お仕事頑張って⋯体調には気をつけて下さいね?』
「いーやー!」
『お母さんお仕事行ってカッコイイねぇ!お外寒いから中入ろっか!』
「わぁぁぁんおがあじゃぁぁぁん!」
【ひとりにしないで】
【あなたといっしょにいたい】

「タロー!タロー!ごめんよ遅くなったゴメンねぇ!わっこらごめんってば!」
“ワンっワンっ!くぅーん、くぅーん⋯”
【名前を呼ぶ声】
【貴方の手はあたたかい】

「はぁ⋯あの言葉とか態度⋯俺どう思われてるんだろ⋯こんなに存在が大きくなってるなんて⋯気づきたくなかったなぁ⋯」
【君の言葉ひとつひとつに一喜一憂してる】
【君を想うと苦しくて仕方ない】

「ちゃんと毎日連絡してよね?」
『うん、ありがとう。』
「月1回は遊びに行くから。」
『うん、あ⋯もう行かなきゃ。じゃあ⋯』
「⋯」
【私を忘れないで】
【緩やかな崩壊】

「⋯ううっ⋯ぐしっ⋯ぐずっ⋯ん?」
“ゴロゴロゴロゴロ、グルルルル”
「⋯あったけぇなぁ⋯オメーはいつも、もふもふだよなぁ⋯」
【いつもそばにいてくれてありがとう】

「今度の新曲ハンパない!あーもうダメ推しがかっこよ過ぎて過呼吸で瀕死状態だからちょっと救急車呼んで⋯」
『んな事で救急車呼ぶな⋯お願いだからちゃんと息してくれよ⋯』
「あっ、我が友よ⋯もう推しが尊過ぎて⋯ぐずっ⋯」
【常識を遥かに超えてるこの気持ち】
【私を幸せにしてくれてありがとう】

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⋯今日もセカイにコトバが溢れる。

言葉が枝分かれし、同じ言葉でも。
人によって、意味が違ってくるらしい。

そんな言葉達を、今日もワタシは少しずつ。

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