ゆっくり夢日記 「蛙のエディ」2015年7月4日
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記録
7月4日
ふと行きつけに行きたくなり行ってバーテンさんと話す。Fもくる。Fの愚痴を聞く鈴木って誰?バーテンさんの話は昔した会話そのままだ。お客さんがたくさん来て眠くなって寝てしまう。綺麗なお姉さん方だ。
寝て起きると何か恥ずかしくなって店を出てしまう。階段で一階下に降りると(店は7階)地上についてしまう。どうにかエレベーターで戻ろうとするのだが戻れない。私は裸足で、そこら中に雪が積もっているからとても寒い。足が霜焼けになりそうだ。百合と蛙を温泉で育てている狭い温室に入り足を温める。奇妙な灰色の蛙がいる。足を温めてまたそのビルに入ろうとするが入口が分からない。シャチの水槽があるここはどこだろう。ぐるぐると回って入口を探す。やっと入口を見つけエレベーターに乗ろうとすると大量の修学旅行生がいる。みんな虚ろな目だ。白衣を着た先生がいて一番最初に屋上についた方に賞金を渡すと言っている。私も巻き込まれる。エレベーターが混んでいるから階段で登ろうとする。4階まで登ってあたりで苔むした岩地に出てしまった。ハエトリソウがたくさん生えている。湿地?なのか?白衣の教師がこのままじゃ一番になれませんよと言う。私は店に戻りたいだけなんだと言うと方向を示す。7階とかいた看板がある。だが、この岩を登らないと辿り着けない。Fを待たせたらよくないと急ごうとするが体が動かない。白衣が蛙の入ったプラスチックケースを持ってきて語り始めた。アルビノと灰がかった緑の蛙を持って語る。この蛙はある男が育てた蛙です。彼は蛙を飼ってとても嬉しかった。エディと名ずけられた蛙たちは餌を与えられなかったので死んでしまいました。男は悲しんだ。また同じ色の蛙たちを買いました。同じプラスチックのケースに蛙をいれ蛙たちはエディたちの死骸を食って育ちました。男は嬉しくてエディをまた沢山買いました。蛙は蛙を食って育ち卵を産み増えます。蛙を食べない蛙は死に自然淘汰されます。アルビノと灰の蛙たちはそんな蛙達です。僕はそれを人間でやったらどうなるの?と思いました。ふぅん。どうでもいい。と言っても白衣は語る。男は死んでしまいました。この蛙達は、エディは男の肉を食べて育ちました。ひととかえるをたべます。蛙達がケースから逃げる。そこら中にいる蛙も、それかよ。と気付いてゾッとする。でもとにかく七階へ向かわなければ。岩を登っているうちに気づくこのモウセンゴケは皮膚を溶かす。粘液が触れるたび皮膚が焼け溶けていく。足の裏は血がにじんでいる。何度も通る池の中には沢山のおたまじゃくしがいて傷口から入り込もうとする。穿り出して捨てる。傷口を食べられていく。
なかなか上の階へ行けない。
詩「蛙のエディ」
7月4日
今日は飲みに行こう。行きつけのバーに行き、バーテンと話す。
Fもやって来て盛り上がる。でも何かがおかしい。
あぁ、この話は昔した話と同じだ。またループの夢か……。
他のお客さんも来た、とても綺麗な女性だった、何度も同じ会話が繰り返される。
眠くなって来た、全員眠くなってその場に突っ伏して眠ってしまった。
起きると、私以外皆眠っていた。
何か恥ずかしくなって金を置いて店を出た。コンビニで煙草を買ってFを起こして帰ろう。
煙草を買って階段を上ると何故かまた一階に戻ってしまう。
店は7階、エレベーターを使っても一階についてしまう。
どうしたものか。
廊下には雪が積もっていてとても寒い。
直ぐ帰るつもりだったから裸足で来てしまった。
足が霜焼けになりそうだ。
足の感覚がなくなる程彷徨っていると、狭い温室に着いた。
助かった、ここで足を温めよう。
ここでは百合と蛙を温泉熱で育てているようだ。
奇妙な灰色の蛙が沢山いる。
足の感覚が戻ったので、バーに戻ろうと外へ出た。
温室の外の景色が変わっている。
バーのあるビルに入ろうとするが入り口が解らない。
沢山の水槽がある、巨大なシャチの水槽がある。ここはどこだろう?
ビルの周りをグルグル回り入り口を探す。
何とか入り口を見つけエレベーターに乗ろうとすると、
大勢の修学旅行生が乗り込んできた。
皆うつろな目をしている。
白衣を着た担任の教師と思われる人が居て
「一番最初に屋上に着いた方に賞金を渡します」
と言った。すると生徒たちは一目散に走りだした。
私もその人波に巻き込まれる。
エレベーターは使えなさそうなので、階段で上の階に行くことにした。
四階まで登ったあたりで、苔むした岩場に出てしまった。
ハエトリソウが群生している。このフロアは湿地の様だ。
色素の薄い蛙がそこら中に居てゲコゲコ鳴いている。
さっき見た灰色の蛙と同じ種類に見える。
随分珍しい蛙ばかり飼っているんだなと思った。
白衣の教師が現れて、「このままじゃ一番になれませんよ。」という。
私はバーに戻りたいだけで賞金はいらない、上に階へはどう行けばいいか?と聞くと彼は遠くを指さした。
目を凝らすと「七階」と書いた看板が見えた。
しかし、階段の前に巨大な岩がある。
登るしかなさそうだ。Fを待たせてるって言うのに……
お礼を言って立ち去ろうとしたら、体が動かない事に気づいた。
教師がこちらに歩み寄ってくる。
ポケットから白い蛙と灰がかった緑の蛙が入ったプラスチックケースを出し、私の目の前に持ち上げるとこう語りだした。
「この蛙はある男が育てた蛙です。
彼は蛙を飼ってとても嬉しかった。
エディと名づけられた蛙たちは餌を与えられなかったので死んでしまいました。
男は悲しんだ。
彼はまた同じ色の蛙たちを買いました。
エディを飼っていたのと同じケースに蛙をいれると、蛙たちはエディたちの死骸を食って育ちました。
男は嬉しくて新しく沢山の蛙を買い、皆にエディという名前を付けました。
蛙は蛙を食って育ち卵を産み増えます。
蛙を食べない蛙は死に自然淘汰されます。
アルビノと灰の蛙たちはそんな蛙達です。
僕はそれを人間でやったらどうなるの?と思いました。」
そう言い終えると彼はふふと笑った。
「ふぅん。どうでもいい。」
と私が言っても教師は止まらず話し続けた。
「男は死んでしまいました。
この蛙達は、エディは、男の肉を食べて育ちました。
えでぃはひととかえるをたべます。」
彼はケースの蓋を開けた。蛙達がケースから逃げる。
そこら中にいる蛙も、それか。
背中に冷たいものが走る。
でも、とにかく七階へ向かわなければ。
岩を登っているうちに気づく、この岩に生えているモウセンゴケは皮膚を溶かしている。
粘液が触れるたび皮膚が焼け溶けていく。
足の裏は血がにじんでいる。
岩を越えると池があり、そのまた先には大岩。
何度も通る池の中には沢山のオタマジャクシがいて
傷口から入り込もうとしてくる。
穿り出して肉ごとオタマジャクシを捨てる。
傷口から食べられていく。
なかなか上の階へ行けない。