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ゆっくり夢日記 「水の魔法書」「ガーデン!ガーデン!」「青いベタ」2015年 #7

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記録

9月8日
二人の女がある色男を巡って水の魔法書で争っている。力強く歌えば歌うほど指先から水になってしまう。同じ呪詛を吐き合うオペラだ。ひどく共感し涙を流す。最後のシーンでオルゴールの音とともに女達が同じセリフを吐く「なんで私の子じゃないのよォ」終わった瞬間に女達を気持ち悪く思う

詩「水の魔法書」

9月8日
二人の女がある色男を巡って水の魔法書で争っている。
水の魔法は歌うと発動する。
力強く歌えば歌うほど指先から水になってしまう。
水の魔法は一時的に自分の肉体を水に捧げて水を使役する魔法だ。
身体の全てが水に代わってしまうと肉体は行き場を失い消滅してしまう。
水はオペラと不幸を好む、女たちは自分の身の上を歌にし呪詛を吐く。
その内容に共感してしまって私は涙を流す。
女たちは殆ど解けて水になってしまった。水琴窟のような音がメロディを奏でる。水が彼女たちの歌に喜んでいるらしい。
唇だけになったしまった女たちはもう音を聞く事も出来ない。
二人同時に「なんで私の子じゃないのよォ」と叫んだ。
唇が解け、女たちだった水たまりに雨の様に降った。
最後のセリフを気持ち悪く感じて足早にその場を去った。

記録

9月14日
テンプレートな肥満のアメリカ人男性と観光している。
彼はお花が大好きで「ガーデン!ガーデン!」と騒いでいる。壁いっぱいに育てられている花を見て喜んでいる。

詩「ガーデン!ガーデン!」

9月14日
テンプレートな肥満のアメリカ人男性と観光している。
彼はお花が大好きで「ガーデン!ガーデン!」と騒いでいる。壁いっぱいに育てられている花を見て喜んでいる。

記録

9月17日
真っ青な鱗のベタが居なくなった。探すとタンスの中に入っていて80%以上の鱗が剥がれてしまっている。黄色い肉が見えている。さすがに死んでしまうかしらと思いながら水槽に戻して育てる。毎月少しづつ回復している真っ青な鱗がキラリと黄色い肉の上で光る。

詩「青いベタ」

9月17日
真っ青な鱗のベタが水槽から居なくなった。
家中探すとタンスの中に入っていて80%以上の鱗が剥がれてしまっている。黄色い肉が見えている。さすがに死んでしまうかしらと思いながら水槽に戻して育てる。毎月少しづつ回復している。
真っ青な鱗がキラリと黄色い肉の上で光る。

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