ゆっくり夢日記 「野菜だと思う」2015年5月2日
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5月2日
不思議な作物を売っている。黄色い花でぐねぐねした葉っぱをつけた野菜がある。品目は「野菜だと思う」民家の中でおじいさんが肉を焼いている。甘い油の香りが充満している。物欲しそうな目で見ていたのか、焼けたから。と言って一枚くれた。この肉の何と美味しい事!解けるように赤身、蕩ける脂。
一口噛んだだけで、この世のものとは思えぬ味が口に広がる。美味しい。なんて美味しい肉なんだろうと味に夢中になっていると、おじいさんがこの肉の醍醐味は喉越しだよ。という。あまり噛まずに飲めとの事だ。この味を味わっていたい気持ちを泣く泣く抑え、飲み込む。
喉にぬたりと絡みつき苦しいような切ないような異物感が通り抜ける。嚥下に幸福を感じた事があったろうか?なんて、素敵な肉だろうか。私の後ろでは食卓の準備が進んでいる。おじいさんが食べていけというので、従う。あの肉は、ない。
食事が揃う。お皿にはゴキブリがいる。サラダの裏にもいる。一気に気持ち悪くなる。猫サイズのアシダカグモとオオゲジがゴキブリを獲っている。アシダカグモに体当たりされると痛い。
詩「野菜だと思う」
5月2日
露店で不思議な作物を売っている。
黄色い花でぐねぐねした葉っぱをつけた野菜がある。
品目は「野菜だと思う」だ。
奥の民家の中でおじいさんが肉を焼いている。
甘い油の香りが充満している。物欲しそうな目で見ていたのか、焼けたから。と言って一枚くれた。
この肉の何と美味しい事!解けるような赤身、蕩ける脂。
一口噛んだだけで、この世のものとは思えぬ味が口に広がる。
激しい旨味と何層にも変わっていく五味。
美味しい。なんて美味しい肉なんだろうと味に夢中になっていると、おじいさんが「この肉の醍醐味は喉越しだよ。」という。
あまり噛まずに飲めとの事だ。
この味を味わっていたい気持ちを泣く泣く抑え、飲み込む。
肉は喉にぬたりと絡みつき苦しいような切ないような異物感が通り抜ける。
嚥下に幸福を感じた事があったろうか?なんて、素敵な肉だろうか。
私の後ろでは食卓の準備が進んでいる。
おじいさんが食べていけというので、従う。あの肉は、ない。
食事が揃う。お皿にはゴキブリが乗っている。
サラダの葉の裏にもいる。一気に気持ち悪くなる。猫サイズのアシダカグモとオオゲジがゴキブリを獲っている。
巨大アシダカグモに体当たりされると痛い。