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眠り姫問題/Sleeping Beauty problem 覚書 : (同一性問題としての主観確率/Subjective probability as an identity problem) JPN&ENG
まとめ: この思考実験では、本来1/2のはずの公平なコインで”表”が出る確率が、ある条件つきの睡眠後には1/3に思えるという不思議があります。 この実験で行われる睡眠の条件は特殊ではありますが、それ自体は無矛盾であり十分に可能なものです。その為この矛盾は私たちの持つ”確率”への一般的な理解と定義が不十分だからと考えるのが自然に思われます。 本文では確率的事象を構成する要素を3つに分けて考えます。 一つ目は確率的事象が起こる対象である”確率的構造体とそれの持つ固有確率