御殿場の昔むかし

静岡県御殿場市周辺の昔のお話を色んな角度からアプローチするよ。基本的には資料に基づいてお話するよ。不定期更新。

御殿場の昔むかし

静岡県御殿場市周辺の昔のお話を色んな角度からアプローチするよ。基本的には資料に基づいてお話するよ。不定期更新。

最近の記事

ごてんばの棟札のお話

御殿場の棟札と、いうシリーズがあります。御殿場の図書館行くと読めます。 棟札の記録は、氏子さんたちのご尽力により、各神社の小冊子や、地区史に開催されることもありますが、この本の凄いところは、地区ごととはいえ、満遍なく網羅されていること。 いえ、きっと全部ではないのでしょうが。 既刊は、印野、富士岡、原里の3地区。どうも御殿場の西側から攻めているようです。 冒頭の趣旨を読みますと、 「東日本大震災を受けて、記録保存を意図する」ということのようです。 書籍として記録を残す、という

    • 家康と御殿場の御殿①

      御殿場の御殿伝承 御殿場は、徳川家康が御殿を作ったことに由来する地域名を持つ地域です。 家康が没した直後の元和2年(1616)に沼津代官である長野久左衛門が御殿造営の継続を命ずる文書が残っており、これを徳川家御殿伝承の根拠としています。 この頃の御殿場は、小田原藩稲葉氏支配でもなく、その後の大久保氏でもない。幕府直轄の支配下にありました。 伝承のある土地には現在、吾妻神社(御殿場市御殿場)があります。御殿場高校の校門前にある御殿場区コミュニティーセンターと地続きになっている

      • 御厨八景集の話。

        ※このお話は、既に出版されている本の、すご〜くダイジェスト版だったり、状況証拠からお話しできることをお送りしております。正しくは本を読みましょう。 http://k-bun.co.jp/con_historybooks_13.html ただし、まだうまくまとまっていませんが一部は新発表かなあと思いますよ。 むかしむかし、江戸時代の御殿場に、芭蕉大好きなオジサマがおったそうな。御殿場や小山にいくつかの芭蕉の句碑があります。3つも石碑をたてちゃった素敵なオジサマです。 一

        • 御殿場の大沼、どこ?どんだけでっかいの?(想像です)

          むかしむかし、大沼があったとさ大沼があった。御殿場の歴史を紐解くと必ず出てくるこの話。 でも大沼ってどこよ?っていうのは、わかっていません。 わたしもわかりません。 南小の方まで広がっていた、とか何とか言われますが、実際じゃあ何を根拠に。と思いますね。 船で渡る二岡神社伝承(時代不明)むかしむかし、二岡神社には船で渡らなければならなかった。という言い伝えがあります。 この船の渡し場が現在御殿場インター周辺の地名に残っていると言われています。 そう、「便船塚」です。 今はUN

          和田義盛と御殿場

          大河ドラマを毎週楽しみに見ております。 鎌倉殿の13人の和田義盛、魅力的なキャラクターですね。 当地とのゆかりが紹介されるかと思いきや、全然なので、伝承があるんだよー!とここで声を大にしてお伝えしたいと思います。 「和田道」という道を聞いたことがありますか? 「和田橋」もあるんですよそれも2箇所。 場所は鮎沢と二岡神社の手前。その間を繋ぐ道が「和田道」です。 東田中の浅間神社は、「和田の森」と呼ばれ、和田義盛が逆さに刺した箸が森になったのだ、という伝説があります。(参考:文化

          和田義盛と御殿場

          ところで御殿場と承久の乱

          そろそろ承久の乱が気になり始めました。 大河ドラマに御殿場がずっとでてこないので、富士の巻狩ですら出てこなかったので、もうワンチャン承久の乱かなー!と思いまして。 御殿場というところは、境目の地であることは皆様のご存じの通り。 箱根町(神奈川県)、山中湖(山梨県)に向かう道路が交差しているところでもありますし、江戸時代には小田原藩領。今は静岡県なのにね。 境目の城・深沢城なんてのもありますしね。 ここ、多分承久の乱との関わりのポイントだと思うんですよ。 むかしむかしのこと

          ところで御殿場と承久の乱

          御殿場のむかしむかし。note開設由来記

          知るきっかけを作れたら そもそもtwitterで、短文発信を始めたことが始まり。 簡単な郷土史レファレンスと興味を喚起することができれば、という気軽な思いで開始したのである。 興味を持ったら調べてもらえばいいし、調べてもらわなくても話題提供になればよかった。 皆さんが楽しく地元のお話してもらえれば、あのbotの役割は完了するのである。 Twitterは、きっかけや、話題作り、本当にそれ以上でもそれ以下でもないのである。 もう少し詳しく 「こんなお話がありますよ。」 短文

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