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1350字でわかる!PPAPで学ぶプラネタリウム投影機の形

ずっと前から予告していたものになります。
フォロワー数100人達成記念の予定が、結果的に200人記念となってしまい申し訳ありません。

というわけで今回は、何年か前に流行り、皆さんも一度は聞いたことがあるであろうPPAPを使って、プラネタリウム投影機の構造を理解する、という類を見ないテーマでやっていきたいと思います。

こんなやつ(w)↑

実をいうと、明石市立天文科学館の前館長から教わったネタなのですが、より多くの方に知っていただきたいと思い、今回記事にしています。


AppleとPen

プラネタリウム投影機は主に、恒星投影機と惑星投影機からできています。

みなさんがプラネタリウムと聞いて思い浮かべるのは、恒星投影機の方かもしれません。中に電球が入っていて、動かない星、恒星を投影するものです
多くの場合、球形をしています。

それに対して、惑星投影機では、夜空の中を日々動き回る、惑星の運動を再現しています。

和歌山市立子ども科学館HPより

中にはこんな感じの構造物がいくつか(各惑星に対応)入っていて、これで、惑星接近時に惑星が夜空の中を逆に進む様子等を再現しています。

これらは束ねられ、惑星棚と呼ばれる、円筒上の構造物を作っています。

要は、この2つをリンゴとペンに例えて投影機の構造を理解しようということです。

ダンベル型

the プラネタリウム、という感じの形をしているのが、ダンベル型のプラネタリウムです。

その名の通り、ダンベルのような形をしていて、
割と古めのプラネタリウムで多く使われています。
明石市立天文科学館にあるのもこのタイプです。

投影機の構造としては、両端に恒星投影機、中央に惑星棚が2か所に分かれてあるのが分かるかと思います。

雑なイラストでごめんなさい

よって、恒星投影機をA(Apple)、惑星棚をP(Pen)としてあらわすと、APPAとなります。

モリソン型

先ほどのダンベル型とは全く逆の配置で、モリソン型というのがあります。
非常に珍しく、実は私もまだお目にかかったことはありません。

こんなイメージ

重たい恒星投影機が真ん中にあるので、安定するというのが長所だそうです
形としては、PAAPということになりそうです。

スペースシミュレーター型

最近は、スペースシミュレーター型というのが増えてきました。
都会にある新しいプラネタリウムは大体これです。関西でいうと、大阪や神戸の科学館等がこれを採用しています。

大阪市立科学館のもの

真ん中にドーーンと恒星投影機があって、周辺に惑星投影機が数個添えられているようなタイプです。
真ん中にリンゴがあって、周辺にペンが転がっているようなイメージでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
プラネタリウムの構造も、こうやって単純なものに置き換えると簡単だ、というのがお分かりいただけるかと思います。
プラネタリウムには、まだまだ伝えきれていない魅力がたくさんあるので、どこかで記事化できればと思います。

参考文献:
https://www.planetarium-guide.net/type/hard_proj.html

https://kodomo123.jp/astronomy/planetarium/tokubetsuten_MS10/tokubetsuten_MS10.htm

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「折る宇宙」日誌
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