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Recording with Focusrite - キーボードやシンセの録音

ハードウェアのシンセやドラムマシンが多くあるスタジオでは、オーディオインターフェースはスタジオの中心であり、使い方によってワークフローの効率を高めることのできる大切なアイテムです。キーボードやシンセサイザーの録音は簡単です。これらの楽器には通常ラインレベルの出力があり、オーディオインターフェースのライン入力に直接接続できるので、品質の高い録音をすばやく簡単に行うことができます。ただし、実際の録音の際には考慮すべき点もいくつかあります。この記事では、キーボードやシンセを最大限に活用するための便利なオーディオインターフェース機能をいくつか紹介します。

キーボードやシンセの録音にはどれくらいの入力チャンネル数が必要?

簡単に言うと、答えは「できるだけ多く」です。たくさんの音楽制作マシンがある場合、理想的なインターフェースは、デバイスの各出力に対して1つずつの入力があることです。例えば、ステレオの出力を持つシンセやドラムマシンは、インターフェースの入力chをそれぞれ2つ必要とします。複数の出力を持つ楽器は、個々のトラックやレイヤーを分離できるため、さらに多くの入力ch数を使用することになります。4〜5種類のマシンを使用すれば、どんなに高性能なインターフェイスでも、すべての入力chは簡単に埋まってしまうことが多いでしょう。

もし予算が限られているのであれば、ニーズに合わせて拡張できるオーディオインターフェースの購入を検討してみましょう。デジタル信号のADAT入力があれば、ADAT出力を持つDAコンバーターを追加することで、さらに8ch分の入力を拡張することができます。Focusrite Scarlett 18i8 オーディオインターフェースの場合、ADAT入力を活用して最大18chまで入力を拡張できます。

しかし、入力ch数がそれほど多くない場合でも、心配はいりません。別のシンセを録音したいときは、ケーブルを手動で繋ぎ変えればOKです。すべてのFocusrite Scarlett オーディオインターフェースに見られるように、フロントパネルに入力端子を備えているため、新しいものを接続するたびに、やみくもにデバイスの後ろに手を伸ばす必要はありません。配線の手順をさらに簡単したい方は、パッチベイの使用を検討することもいいでしょう。

オーディオインターフェースとミキサーを併用する

他の方法としては、外部ミキサーを使用して、キーボード、シンセ、その他のマシンをサブミックスすることもできます。この構成では、音楽制作マシンの一部または全部をブレンドし、ミックスされた出力をステレオ出力でオーディオインターフェースのライン入力に送ることになります。この方法の欠点は、一度外部ミキサーで調整したミックスバランスは、録音した後のやり直しがきかないことです。

キーボードやシンセを録音するときの音量レベル設定

オーディオ信号をインターフェースに入力するとき、まずはキーボードやシンセなどの出力レベルを最大レベルの70%程度に設定してみましょう。一般的には、これくらいのレベルがインターフェースの入力を歪ませることもなく、録音品質的にも十分なレベルの信号になります。ただし、機材によっては出力されるレベルが大きかったり小さかったりすることもあるので、常に入力レベルをチェックし、ちょうどいいレベルの信号が得られていることを確認しましょう。Focusrite のScarlettオーディオインターフェースに搭載されているゲインヘイロー機能は、レベルを手早く設定するのにとても役立ちます。ヘイロー(入力ゲインのノブ外周に沿って点灯するLED)が常に赤になっている場合は、入力信号が大きすぎることを示しています。また、Focusrite Control ソフトウェアを使えば、すべてのアナログ入力の入力レベルを正確に測定できるので、録音を始める前に適切な調整をすることができます。24ビットで録音する場合は、-12dBFSをピークとするのがよい基準となります。

オーディオインターフェースのMIDI接続を最大限に活用する

オーディオインターフェースの中には、MIDI の入出力ポートを備えているものがあり、DAW と MIDI ハードウェアの間の簡単な接続を可能にしています。MIDI機能をインターフェースに搭載することで、配線の集約、ラックスペースの削減、その他のスタジオ環境の簡素化に役立ちます。

オーディオインターフェースをミキサーとして使用する

Focusriteのオーディオインターフェースに付属するFocusrite Control ソフトウェアは、Mac®、PC、iOS用の優れたツールで、オーディオ信号のルーティング、キューミックスの設定、ループバックを使用したコンピュータ内のオーディオの録音が可能です。また、Focusrite Controlを使用して、ライブ用のカスタムミックスを作成することもできます。ライン出力の数が多いオーディオインターフェースを選べば、別ミックスや楽器のサブミックスをFOH(フロント・オブ・ハウス)のエンジニアに簡単に送ることができるので、重宝されるでしょう。

Recording with Focusrite

プロから愛好家まで、世界中で何百万人もの人々が毎日Focusriteのオーディオインターフェースを使って音楽を制作しています。このシンプルな赤いボディの録音機材は、クリエイターに自分たちの音楽を世界と共有する力を与えてくれます。オーディオインターフェースが技術的に優れていることはとても重要ですが、それよりも大事なことは、機材はあくまでもクリエイター自身を輝かせるためのツールだということです。

どんな楽器を録音するにしても、録音のテクニックには常に大事となる基本原則があります。Focusriteの設計開発チームでは、ユーザーの方々がこれらの原則を守りながら簡単に録音できるレコーディングツールの提供を目標としています。世界中に愛好者のいるFocusrite Scarlett インターフェースは、ユーザーの知識や経験を問わずに、様々な場面で良い音の録音を実現できるよう設計されています。このRecording with Focusriteの記事シリーズでは、具体的な楽器やシーン別の録音方法を入門的に解説しています。これらの記事がユーザーの方々のクリエイティブな旅路のガイドとなり、音楽制作の手助けになることを願っています。

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