死刑制度 ちんまいブリトーを食べるハムスターを添えて(LastWeekTonight S1 ep.2)
冒頭からロシアによるウクライナ不法占拠と、それに対してオバマが経済制裁を発表する枕を置きつつ、本題は死刑制度。ロイターによればオクラホマ州で薬物注射により38歳の死刑囚の処刑を実行しようとしたところ、薬剤が意図した効果を発揮せず中断。執行開始から40分後に心臓発作で死亡したとのこと。
二回目のエピソードにして死刑制度を?
死刑制度について語ることの難しさ、ハードルの高さ、その問題の複雑さから入ります。自分も学生時代に社会学的な要素の講義も受けた際に、筆頭に上がる冤罪の問題や人道上の問題等、取り組み始めると悩ましい問題が噴出してきて呆然としたのを思い出します。できるだけ避けようとするのはどの国でも同じかもです。
なので、ちっこいブリトーを食べるハムスターの動画をエサに最後までがんばりましょうと…
死刑とはマックリブ(McRib)である
死刑を欲するのは自然であるとともに、絶対的に必要なものではないことを喩えて;
When you can't have it, it's so tantalizing. But as soon as they bring back, you think " This is ethically wrong. Should this be allowed in a civilized society? "
買えないときには食べたくて食べたくてしょうがないのに、ひとたびメニューに戻ってくると、『これは倫理的にまちがってる。果たしてこれは文明社会で許される存在なんだろうか』と思わずにはいられないもの
※マックリブは1981年にメニューに登場し、不人気さに1985年に消滅。89年から2005年にかけてリバイバルし、現在も毎年秋頃に期間限定でカムバックするバーベキュー味のポークリブサンドらしいです。 Wikipedia
2018年に日本に来てたらしいんですが、Wikiには日本語ページすらないですね
巧い喩えだとは思うんですが、いかんせん食ったことないから実感が湧かない…チキンタツタは別にEthically wrong じゃなかろう…
紹介される死刑制度の不都合な現実
米科学アカデミーの調査では死刑囚の4%が無実である可能性が指摘されている
死刑の凶悪犯罪に対する抑止効果は不明であり、充分に証明されていない
死刑執行には多額の費用が掛かる(日本ってこのあたりどうなんでしょう)
※カリフォルニア州では1978年から2014年までで死刑執行に総額40億ドルが費やされており、これは死刑執行1件当たり3億800万ドル(当時のレートで308億円)で、終身刑にかかる費用の10倍相当であるとJohn Oliverは指摘しています。
それでも犠牲者の遺族が死刑を望んだ時、私たち一人ひとりがどう答えるのか、社会としてどう回答していくのか、答えを模索する必要があるのだと結んでみんなでハムスターを観ましょう
以降もLastWeekTonightはちょいちょい死刑の話や、執行に用いる薬物の供給問題などを扱い続けているので、またこの手の話は記事として取り上げるかもですね