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「プロダクトデザイナーが学ぶ、UX/デザイン思考の基礎」  第5/10回 「ペルソナ/シナリオ法」

今回はペルソナ/シナリオ法です。
講義を聞くとその通りだと思うのに、実務だと気付くと悪い方向でオリジナルにアレンジしちゃってることばかりで今回も耳が痛かったです。

今回は特に肝に命じたいこと2点。

■良いサービスは良いユーザーシナオリオから
普段私はアプリケーションをデザインすることはありません。
なんで世の中のUXデザイナーはシナリオなんて考えてるんだろう?とまで思ってましたが、自社のアプリ、GUIの使い勝手を思い起こしてハッとしました。
私がデザインする商品は私自身が普段使う商品でもあるのですが、なんだか分かりにくいなと思うことが多々ありました。
設定項目が複雑なこともあり、GUI内で情報の整理がうまくできていないのかなと、ぼんやり考えていましたがどうやら違うようでした。
なぜか?
機材の設定やアプリの操作って、操作行為そのものが目的ではなく、自身の目的のためにやるものだからです。
当たり前過ぎるんですが、元々アナログな操作方法だったアイテムほど何も考えずに従来の操作作法を踏襲しているんじゃないかと思います。

写真とカメラの例で言うならば、花火を撮るときの設定と動きの早い鳥を撮る設定って全然違います。撮りたいものを狙い通りに撮るために設定を変える訳です。
ですので、設定情報が整理されていることも大事なのですが、「ユーザーがどんなシーンで、どんなゴールに向かって、どんな手順で設定を変えるか?」を想定してGUIの操作方法を設計する必要があったわけです。
ここでいうユーザーがペルソナ、手順がシナリオです。
簡単な操作作法であっても、なんのために?どんなシーンで?と掘り下げて考える必要があると改めて気付きました。
具体的なシーンを想像できるから、一つ一つの操作を丁寧に設計できる。
シーンを具体的に想像するためには、誰にでも置き換えられるようなペルソナではなく、誰もがその人のクセ、振る舞い、判断基準を具体的に想像できるようなペルソナを想定する必要があります。

■人にとっての本当の幸せとは何か?
会社の新規事業では、つい既存の自社リソースや技術トレンドに則ってアウトプットを出しがちですが、本当にそれで人は幸せになれるのか?
ビジネスモデルを考える時には様々な条件を想定するわけですが、一番大事なのに当たり前すぎて見落としがちな問いだなと思いました。

講義の中で、会議のコツとして「会議が始まってからアジェンダについて考え始めたら遅いんだ」と言う一言がありました。
あるアイデアが出たときに、「本当にそれで人は幸せになるのか?」なんて急に判断できないと思います。
そもそも会議があろうとなかろうと、自身が人生の中で何を実現したいのか?そのために日々どう振る舞うべきなのかを考え続けておくこと、世の中の出来事について自論を持っておくことが重要なのだなと気付きました。


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