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【アドラー心理学】ほめてはいけない、叱ってもいけない

子どもに対して、ほめてはいけない、叱ってもいけない、と
アドラーはいいます。

一方で、子どもはほめた方がいい、と
ほめることが重要だということも
よくいわれています。

ほめてはいけない?
ほめた方がいい?

一体どっち?
と混乱してしまいますね。

そこで

この「ほめてはいけない」について
もう少しわかりやすく説明します。

ほめる、という日本語の意味は
人のしたこと、行いをすぐれていると評価して、そのことを言う

とあります。

ほめるとは「評価」なんです。

では評価とは?
品物の価格を決めること。値踏み。
事物や人物の、善悪・美徳などの価値を判断して決めること。
事物や人物について、その意義・価値を認めること。

評価の意味、とても事務的、機械的で血がかよっていない印象です。

子どもをほめるという意味は
その子どもがやったことのいい悪いを大人が判断して決める。
その子どもの価値を大人の判断で認める。

ということになりますでしょうか。

ほめるの意味を知ると、
他人の価値基準に合っているというだけ、とわたしは思ってしまいます。
そこで終わり、次の意欲につながりません。

評価も確かに一時的にはうれしいです。
でも、他人(親)の評価に基づいた喜びばかりだと
他人(親)の評価を得るため、が目的になってしまうことにもなる。

ほめてはいけない、
なるほど、それはいち個人のものさしではかったことなんですね。

では、どうするのか?

子どもをほめるではなくて、

子どもに「感謝する」ことです。

子どものやったことに感謝する。

子どもが100点とってきた
→わー、ママうれしい。(✖️頭がいいね)

子どもが60点とってきた(前は50点)
→わー、がんばったね、ママうれしい。(✖️✖️なんだ60点か)

子どもがお片づけをした
→お部屋がきれいになって、ママきもちいいなー。
 助かったー、ありがとう。

子どもがお友だちに親切にした
→この子、すごくうれしかったよね。

感謝とは評価ではありません。
絶対的なものです。

誰かと、何かと比べているものではありません。

ありがとうは、ありがとうです。絶対的です。

人間は人のお役にたてたときに幸せを感じる生き物です。
自分の存在に自信が持てます。
もっとできる、やってみようと思います。
そういうように脳ができているのです。




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