Tシャツ、靴。さまざまなデザインを実現できる「印刷加工」について
梅雨が明け、これから夏の暑さが本格的になりますね。
夏といえばTシャツを着る機会が増えますが、Tシャツには様々な種類のロゴやイラストなどが印刷されています。
みなさんはその印刷加工の方法について、どのような種類があるのかご存知でしょうか?
今回は印刷加工の種類についてご紹介します!
プリント加工の種類は基本的に下記の3種類があります。
シルクスクリーン印刷
インクジェット印刷
転写印刷
それぞれに独自の特性があります。
詳しく解説していきましょう。
シルクスクリーン印刷とは
シルクスクリーン印刷とは、孔版印刷の一種です。
簡単に言えば、細かい孔(あな)が空いたメッシュ状の版の上にインクをのせ、スキージ(へら)で伸ばしながら圧力をかけ、孔の部分からインクを通して印刷する方法です。
Tシャツやトートバッグ・生地などの布製品に印刷する場合によく使われている手法です。
シルクスクリーン印刷には、プリント加工用のデザイン版が必要です。
一般的にシルクスクリーン印刷は一度に1色しか印刷できません。
なので多色のデザイン画の場合は、その色数の分だけ印刷版を作成する必要があります。作成した印刷版は、繰り返し使用できます。
シルクスクリーン印刷のメリット
布製品だけでなく、プラスチックや紙など幅広い素材に対応
印刷物に直接インクを乗せるので、色味をそのまま再現することが可能
スキージで刷る回数により、印刷部分の厚みを持たすことができ、立体感を演出することも可能
光や温度など周りの環境変化に耐候性があるため、色あせしにくい
くっきりはっきりした仕上がり
シルクスクリーン印刷のデメリット
色数別に印刷版板を作製する必要があるため、色数が多いほどコストアップに繋がる
印刷製版や色定着乾燥等の工程があり、作業時間が長い
複雑なデザインを再現することが難しい
インクジェット印刷とは
インクジェット印刷とは、プリンターで生地の上に直接インクを吹き付ける印刷方法です。デジタルプリントとも呼ばれています。
機械から吹き出すインクを生地の表面へ直接印刷するため生地に馴染み、自然で柔らかい風合いに仕上がります。
製版が不要なので、色数が何色増えても価格は変わりません。
写真などの色数が多いデザイン画に適しています。
インクジェット印刷のメリット
印刷するデザインのデータがあれば印刷版が必要ないため、製版コストが不要
インクを直接吹き付けるため自然で柔らかな風合いで仕上がり、デザインの再現性が高い
フルカラー印刷なので、色数が多いデザインや写真データにも対応できる
インクジェット印刷のデメリット
ポリエステルなど化学繊維が多く含まれる素材には印刷できない
多少にじみのある仕上がりになる
ゴールドやシルバー、蛍光色などの特色インクが使えない
転写印刷とは
転写印刷とは、素材に直接印刷するのではなく、特殊なシートに印刷し、そのシートを生地に熱転写(プレス圧着)する方法です。
印刷したいデザイン画のデータを、専用インクで転写紙に印刷します。
印刷したい位置に転写シートを置きます。
熱圧着プレス機で転写します。
プレス作業後、表面のフイルムを外したら完成です。
転写印刷のメリット
インクでは表現できないような特殊なデザイン効果や複雑な模様も、色鮮やかに綺麗に再現できる
写真などを美しく再現でき、グラデーションなどの鮮やかな表現も可能
くっきりはっきりした仕上がり
転写印刷のデメリット
デザインの形にシートを切り抜くため、細かい部分には白もしくは生地色に似た縁取り部分が必要
ラメや蛍光などの特殊なカラーは表現が難しい
靴制作にも印刷加工は可能です
フットバンクスインターナショナルではこれらの印刷加工方法を活用し、多種類の靴商品を企画製作しています。
この他にも、様々な商品の印刷加工企画が可能です。
印刷加工にご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
ご要望・ご希望に合わせたご提案をいたします。