みずほ銀行の金融庁介入について
あおい銀行の仕事をやっていたから、正直ややこしい問題。
皆様、本日もお疲れさまでした。
記事を見つけてくれて、ありがとうございます。
今日は、ニュースやtwitterでも取り扱っていた
みずほ銀行の金融庁介入についてお話ししようと思います。
あくまで、たいしたこと言えない技術者視点の意見です。
(そこまで詳しくはないです。)
はじめに
ちなみに、自分が鬱病になったのは、このあおい銀行さんのプロジェクトでのこと。今でも思い出すのも嫌になるくらい、あおい銀行さんには関わりたくないです。
ですが、鬱病になったことで本格的にこのプロジェクトに参画することを避けられたと思っているので、不幸中の幸いだと今は思っています。
それだけ、このプロジェクトは色々と問題だらけなんです。
みずほ銀行は 第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併してできた銀行です。合併をしたらよいのではと思うのですが、残念ならがこういうのは人間のプライドとかそういったものが複雑に絡まって問題をややこしくしてしまっています。
合併をするということは、3つある会社がひとつになります。
でも、社長は一人になるので、かならず2人社長にはなれません。
そうなると、新しいポジションを用意したりしないといけないし、人間関係のゴタゴタをなんとかまとめないといけません。
半沢直樹の世界でも、合併前の銀行の派閥が存在していたように、一つにまとめるのは非常に大変なんです。みんな自分達の意見を通したいし、周りをコントロールできる権限を持ちたいんだなと虚しくなりますが、これが現実。
人間の醜い争いが、トラブルを引き起こします。
IT業界のサグラダファミリアと呼ばれる理由
当時のみずほ銀行のシステムは
「3行のシステムを合体させてつぎはぎで突貫工事したもの」
と揶揄されますが、その通りです。
一つのシステムに統一すればよいという話ですが・・・・
ここには複雑な問題がありました。
「メンツの問題」と「費用の問題」
・システムを一つにまとめるという足並みを合わせられなかった。
・コストが恐ろしいことになる。(新規だとえげつない金額になる。)
本来は1システムに顧客の情報を移管するなりしてやらなければいけないのですが、一つのシステムにするというのはほかの二つのシステムはなくなり、人間としてのポジションがなくなるので、反発する。あとはコストがかかるのでそれは痛い。一回でも止まると、日本への打撃も半端ない。
結局、一枚岩になれずに、つぎはぎのシステムで対応しましたが
東日本大震災の義援金が想定以上の量の取引で処理ができずに止まるという大惨事を引き起こしました。
それが、きっかけで大刷新となったわけですが、一般の人間には想像できないトラブルや、予定の納期も何回も何回も変更したことで
「IT業界のサクラダファミリア」と呼ばれるようになりました。
3年前に新しいシステムがリリースしたけれど、トラブル起きるし、何のためにみんな頑張ってきたんだと言いたくなってしまう。
技術屋からみた、古いプログラムの実力
プログラムってきくと、JAVAとか新しいものを想像すると思いますが
金融系のプログラムにはCOBOLという日本で誕生したプログラム言語が現在も使われているところが多いです。古い言語だからさっさとあたらしいJAVAとかのシステムにすればよいではないかという論争が起こりますが、実はこれが大きな間違いなんです。
・古いプログラム言語だけれど、計算はもっとも正確。
・ただし処理は遅い。
想像してみてください
「ATMの残高が100万円あるのに、翌日残高照会したら99万円になっている。」なんてあったら最悪ですよね。(極端な例ですが・・・)
COBOLという言語の最大のメリットが
数値の計算がJAVAなどの新しい言語よりも正確。
なので、よく保険業界のシステムの計算もほとんどがCOBOLです。それだけ重宝されている言語です。
昔、仕事の雑談で聞いた話ですが
本来COBOLは古い言語なので、将来はJAVAなどの言語が台頭してなくなると言われてきましたが、気が付けば令和の時代まで生き残っています。
それだけ実は優秀な言語なんです。だからCOBOLは覚えておけば重宝されると言われました。
なので、金融庁の刷新で新しい言語になると
処理自体は早くなるのですが、計算が正確でなくなるので
下手をしたら、お金の計算が合わなくて損失が出ることも可能性としては残ります。
しかも、また刷新となるとその分また技術者の犠牲が増える。
個人的には、介入して新たな言語へ回収となったら、計算の事故が怖いので
ATMは給料などが入金されたら、全部違う銀行に移し替えることをやろうと思っています。
システムトラブルで、ある日ATMの残高が減っているということもあり得るので・・・。
まとめ
そんな、あおい銀行についてのお話でをしました。自分は、どんなに高い給料を積まれてもここのプロジェクトには二度と関わりたくないです。
へっぽこな技術者の視点からの話しなので、もっと詳しい方の記事の方が詳細はわかると思います。
ですが、今回の問題は
人災だと断言します。
これば、自身を持って言えることです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
ふぉあぐら