モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて
に行ってきました。
感じたこと
直行する直線とベタ塗りで構成された《コンポジション》のシリーズが有名なモンドリアンですが、そこに至る過程がわかる展示が面白かったです。
初期には風景画を描いていたモンドリアンですが、「神智学」という神秘的な直感を通じて、神に近づけるとする思想に傾倒するようになりデフォルメされた造形と色彩を用いるようになります。その後キュビズムと出会い、幾何学を用いた抽象化がさらに進みます。
その後「デ・ステイル」に参加し、「新造形主義」打ち立て、直角に交わる直線と三原色からなる抽象絵画にいたり、モンドリアンのスタイルは確立されます。
特にいいなと思った作品
- 幼子 1900‒01
- にわとりのいる農家の庭 1901
- ヘイン河畔─水辺の木々 1906‒07
- 陽の当たる家 1909
- オランダカイウ(カラー);青い花 1908‒09
- コンポジション(プラスとマイナスのための習作) c.1916
- 夕暮れの風車 1917
- 2本のオランダカイウ 1918
- コンポジション(花開く枝) 1921
抽象画はそれ単体だと「これが絵?」となってしまいますが、そこに至るまで試行錯誤が追える展示はすごく良かったです。