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10年間フリーランスを爆走し培った実況アナが共有する "早起きの秘密” (3,675字)
・図らずも生まれた時間と意識
コロナ禍の際に私は何をしていたかというと、ひたすら自分と向き合っていた。外出は控えてくださいという言葉通り必要最低限の外出は控えていたのだけれど、当時担当していたラジオのニュースアナウンサーのお仕事は必ずスタジオで行わなければならないものだったので、ガラガラの電車で都内からみなとみらいまで通っていた。静まり返った商業施設、誰もいない桜木町駅の独特の空気はこの先も忘れないだろうなと思う。その往復以外はほとんど外出せず地方の家族とテレビ電話で会話をしたり部屋中を断捨離したりピザを生地から手作りしたりと比較的ゆったりした時間を過ごした。正直、物心ついてからここまで自由で尚且つ自分だけのための時間を過ごしたのは初めてだったと言ってもいい。
そしてその突如現れた制限はありながらも自由だという時間のなかで私はとにかく沢山の本を読み、手帳やノートにいろんなことを書き綴っていたことで、図らずも自分と向き合うことが増えた。この先何がしたいのか、どういう生き方をしたいのか。幼い頃から将来を具体的に描くことができるタイプだったけれど社会人になって経験したことを踏まえるとより詳細にこれまでを振り返りこれからを思い描くことができた。新鮮だった。リアルに自分の人生を感じた。そのなかで、限りある時間を自分のために費やし快適な生活を送るにはと模索した結果、早起きをすることでなにか変わるのではないかという考えに至ったのである。
・幼少期の思い出
朝の記憶。祖父母と両親、姉との6人暮らしだった船岡家は早くから1日が始まっていた。祖父は釣りが趣味で朝というより真夜中には起き出していたし、その祖父に合わせてなのか祖母も朝は早かった。父は出勤時間より1時間はやく会社に行くような人で(ほぼ単身赴任だったけれど)そのためにもっと早起きする母の生活音で活気ある朝の空気が常。だから早く起きることにマイナスのイメージはなかったけれど、学生時代の私はどうしても部活動や習い事で夜遅くなることが多く、大学生のときも基本的に22時までは部活動で体育館にいたので基本的に生活は夜型だった。
自分に向いているのは夜型なのか朝型なのかいろいろ試してみるべきなのだと思う。向き不向きは確実にある。真夜中にいちばん頭が働くという人もいるからだ。
個人的な体感だけれど、育った家庭の時間の流れや空気は身体に馴染んでいるのだなとも思う。ひとり暮らしの期間が長くなっても、幼い頃こたつでうとうとしながら聞いた早朝のNHKのニュース、祖母が急須で入れる熱い緑茶、父のパリッとしたスーツ姿、母が朝食を作っている音や匂い、朝の記憶を呼び起こすものの多さに我ながら驚いてしまう。
・早起きが楽しみになる本
早起きをしようと決意したはいいが最初はどうにもならなかった。なんのためにこんな辛い思いをして・・・と感じたことも一度や二度ではない。大前提として間違っていたのは、早起きは無理をしないとできないというイメージ。先入観が根本的に間違っていたのだ。早く起きるためには早く眠ればいい。当たり前のことかもしれないけれど、これがすっと自分の中に入ってきたときは驚くべき発見だと思った。時間をスライドさせるだけでいい。(睡眠時間は削らないこと)
朝の時間を何に使うかというところまで考えが至ったときには、さらに具体的に行動すべく朝活と呼ばれる類の本や時間の使い方などに関する本をかなりの量読んだ。そこで学んだのは、なんのために起きるのかを明確にすることと、早起きをイベントではなく習慣にしてしまうこと。この2つさえできれば、朝4時に起きることも日常になる。そしてそのためには早く眠る習慣も必要になるので逆算して動いてゆく。それだけでいいのである。
もちろん日々の生活のなかで毎日決まった時間に眠れるわけではない。第一に私のこのお仕事は時間的にもかなり不規則だし、夜に仕事をしていることもあれば街にいることもある。その場合には習慣のリセットや時間サイクルの修正、仕切り直しが必要になることまでは学んだ。やり方はまだ模索中である。
・朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
キム・ユジン/小笠原藤子(訳)
これを読んだのは比較的最近。朝起きて何をするか、シンプルに理解できるものだと思う。ここまでストイックな生活は厳しいかもしれないけれど、結局のところひとつ曖昧な部分が出ると全体的にうまくいかないケースが多い。どうせやるなら腹を括ってやりきろうという気合いが入る1冊。
・やりたいことを全部やる!時間術
臼井由妃
これは朝活というより時間の使い方になるけれどこれも目的を持って読むことで日々の生活にどんどん活かしてゆける。効率的に動くことでその分また時間ができる。また、時間というと物理的なことを考えてしまうけれど、悩んだりいろんなことを迷ったりする時間ももったいないと思うようになった。1日24時間を過ごすうえで自分の気持ちと向き合いコントロールしていくことも大切。
・もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。
松浦弥太郎
私が弥太郎さんに出逢った大切な1冊。定期的に読み返している。あぁすればよかった、こうすればよかったなんて思うことも人生だけれど、たらればはない。興味があること、行きたい場所、やりたいこと、もちろんやらなきゃいけないことはあるけれどやりたいことを明確にして動いていきたいと強く思う。自分の人生を輝かせていくのは自分しかいない、と叱咤激励されている気持ちになる。
(敬称略)
・これまでの失敗〜あくまで船岡の場合〜
最近は自分のなかでリセットできるようになってきたけれどまだまだ波がある。これまで幾度となく早起きにチャレンジしてきたものの失敗が多かったので自戒も込めて箇条書きでまとめたいと思う。
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