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第91回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会 実況



今年もやってまいりました皇后杯!

ファイナルラウンドは
バスケットボールの聖地
代々木第二体育館で開催です。

今年も準々決勝から決勝まで
実況を担当させていただきました。





・準々決勝 デンソーvs東京羽田


昨年悲願の初優勝を果たしたデンソーに
唯一Wリーグフューチャーから
ファイナルラウンドに進んだ
東京羽田が挑む形となりました。

試合はデンソーリードで進みます。
第1Qから高確率でシュートを沈め
34得点と大爆発。
東京羽田はガード陣のアタックから
なとか繋ぎますが
なかなか得点を重ねられず。
栗林選手と髙原選手の出場がなく
インサイドでもなんとか
踏ん張るかたちに。
デンソーは若手のメンバーも躍動し
89-51で勝利、準決勝進出を決めました。


・準々決勝 ENEOSvsトヨタ自動車


レギュラーシーズンでは4戦
ENEOSが勝利。
週末にも試合をおこなっているので
中3日での対戦になりました。
私はこの4試合、すべて実況を
担当させていただいており
個人的にも注目の試合でした。

トヨタ自動車のハードなディフェンスで
ENEOSはターンオーバーが
やや多くなった立ち上がり。
トヨタ自動車は積極的にリングを狙い
リバウンドにも飛び込みます。
ENEOSは長岡選手がさすがのプレーで
繋ぎますが、試合は終始追う展開。
34-40で後半へ。

オコエ選手の気合のバスカン
梅澤選手のインサイドの奮闘などで
追い上げるENEOSでしたが
トヨタ自動車も
岡本選手、田中選手の奮闘や
ガード陣のアグレッシブなプレーで
流れを渡しません。
リードを保ち62-73で勝利となりました。



・準々決勝 他試合結果


トヨタ紡織vs富士通は56-69で富士通勝利。
レギュラーシーズン帯同していなかった
林選手もベンチに。

アイシンvsシャンソンは60-56、
アイシンは初のベスト4進出となりました。



・準決勝 富士通vsデンソー


昨年の同じカード。
富士通vsデンソーはここ数年
デンソーが勝利し皇后杯決勝の舞台へ
進んでいました。

試合はまず富士通が走りました。
9-0のランで始まりますが
デンソータイムアウト、
しっかり修正し追いかけます。
第2Qに入っても接戦変わらず
デンソーがこの試合初めての
リードを奪いますが
31-26と富士通リードで後半へ。

第3Qも拮抗した展開に。
両チームハードなDFで
やりたいことをやらせない、
見応えのある時間が続きます。
勝負所で3Pも沈め45-43。

最終Qじゃ両チームタイムアウトを
使いながら。
富士通はテミトペ選手のインサイド
町田選手の3P
デンソーは髙田選手、ソハナ選手と
得点を重ねます。
高橋選手が3Pで追いかけますが
富士通が守り切り
59-56、決勝進出を決めました。



・準決勝 他試合結果

もうひとつの山はアイシンvsトヨタ自動車。

こちらも最後の最後までもつれこみ
アイシン吉田-渡嘉敷のホットラインで
ねじ込み勝利!
会場は大いに湧きました。




・決勝 富士通vsアイシン


17大会ぶり4度目の優勝を目指す富士通
vs
初のベスト4、決勝と駆け上がったアイシン

注目の一戦はアイシンリードで入ります。
インサイド、3Pとアグレッシブに攻め
勢いのある展開に。
富士通も得意のDFでなんとか
立て直そうとしますが
後手に回ってしまった印象でした。
それでも我慢を続け
宮澤選手を中心として繋ぎます。
29-38で後半へ。

第3Qも富士通はテミトペ選手の
フリースローで粘り強く戦い
アイシンも得点が止まりますが
最後は野口選手のシュートが決まり
43-47で最後の10分へ。

第4Q、きっかけは江良選手の3P。
55-53とこの試合はじめてのリード。
アイシンはタイムアウトで修正しますが
内尾選手、宮澤選手と怒涛の追い上げ。
65-55、逆転勝利で見事頂点に立ちました。








・放送席より/振り返り


まず、ファイナルラウンド開幕前に
沢山の方にシェアしていただき
本当に嬉しかったです。
ご協力いただき、
本当にありがとうございました。

今回の皇后杯、もっともっと盛り上げるには
自身も試行錯誤した1週間でした。

また、今回放送席で感じたことは
自分がどれだけ幸せなのか、ということ。
この熱戦をお伝えできる幸せを
心から噛み締めました。

この感謝をお返しするには
やはり、1つ1つの試合に真摯に向き合い
日々努力を続けることだと思っています。

お世話になった皆様
ありがとうございました!





・「自分がこのチームにいる意味」覚悟と責任




ここのシーンだけでも
本当に胸がいっぱいになります。


準決勝の最後のシュートについて
渡嘉敷選手は
「このシュートを決めないと
自分がこのチームに来た意味はない」
とまで言い切りました。

それだけの想いを背負って
1人1人が立っているこの舞台。


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