ウインターカップ2019
令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会
が開催されました。
今年は出場校が各10校ずつ増えるという
大規模な大会に。
これまで全国大会経験のないチームにも
スポットが当たる
令和初の大会にふさわしい
素晴らしい時間となりました。
私は久しぶりに現場復帰。
高校バスケの熱に圧倒された毎日でした。
・期間、場所
12月23日(月)~29日(日)7日間
・武蔵野の森総合スポーツプラザ
・エスフォルタアリーナ八王子(23、24のみ)
・結果
男子
優勝 福岡第一高校
(2年連続4回目 インターハイ、国体の三冠)
準優勝 福岡大学附属大濠
福岡県勢同士の決勝は史上初
女子
優勝 桜花学園(3年ぶり22回目)
準優勝 岐阜女子
・男子決勝戦
年々、決勝戦のオープニングが迫力を増しています。
過去の映像を観ても分かるように、
試合前のセレモニーは決勝戦への期待感を
より高めてくれるように感じます。
それと同時に、この舞台に立つために3年間
どのような想いで過ごしてきたのだろうと思うと
試合前から涙腺が緩んでしまうのでした。
(以下は試合を観ながら
少しメモを取っていたものの
振り返りなのであしからず・・・)
決勝戦試合開始。
出だしは第一のペースで
スティーブ選手中心に得点。
大濠はシュートを決めきれず。
14-7、4分56秒でタイムアウト。
タイムアウト明けも
難しいシュートが続きますが
大濠は木林選手、田邉選手の
合わせなども決まりだします。
DFも徐々に機能してきますが
エース横地選手が2つめのファウル。
第一も得点が止まってきましたが
やはりスティーブ選手が繋ぎます。
両チーム3Pを沈めて第1Q終了。
23-14第一リード。
第2Qも引き続き第一ペース。
大濠は8分25秒タイムアウトを取り早めの修正。
横地選手のようにリングに
アタックしていくプレーを少し
増やしてもいいのではと思った時間帯。
第一も外角が決まっていなかったので
大濠としてはこの時間で追い上げたかったはず。
しかし、リング下にはスティーブ選手。
ブロックをどうかいくぐるか、その後の合わせの工夫。
大濠はDFも、
スティーブ選手のところへのダブルチームまでは
良かったのですが
そのあとのその一つ先のところで
得点を許してしまっていました。
第一はDFも良かった。
そしてアウトサイドシュートも決まりだします。
35-17、残り5分59秒で第一リード。
大濠は攻めが単発になってしまいますが
西田選手の3Pを皮切りに連続得点。
残り2分で点差を一桁にしたい。
40-27
大濠は横地選手のリバウンド
田邉選手のドライブで食らいつき
42-29、前半終了。
3Qはスティーブ選手のインサイド
河村選手の合わせが決まります。
大濠はシュートを打たせてもらえません。
50-29、7分4秒で大濠タイムアウト。
このQまだ無得点の大濠、どう巻き返すか。
リバウンドは第一がほとんど制している印象。
大濠は田邉選手のリバウンドショット、
素晴らしかった。
この試合、いいところでこの田邉選手
決めていました。
大濠連続得点で53-37
点差が開き始める。
その間、第一小川選手の3P
田邉選手のバスケットカウントなど
いいプレーが沢山。
大濠は河村選手へのDF、ゾーンなどが効き始め
パス回しもスピーディーに。
59-48で最後の10分へ。
最終Q、リバウンドを制す第一。
65-50で大濠後半2つ目のタイムアウト。
スティーブ選手がファウル、これが1つめで驚き。
あれだけブロックしてリバウンド取って
まだ1つめ!本当に器用な選手。
スティーブ選手のブロックで大濠は得点できない。
その間スピードで逆速攻の第一。
69-52。
しかし大濠も巻き返します。
木林選手、横地選手の連続得点で69-57。
第一はファウルがかさみ
大濠はフリースローのチャンス。
10点差まで追い上げるも
第一はスティーブ選手のダンク!
71-59。
第一、チームファウル5つ。
残り3分39秒で後半ひとつめのタイムアウト。
横地選手のリバウンドショットに対するファウルで
フリースロー、沈める。
75-62。
大濠、残り2分36秒最後のタイムアウト。
リバウンドを制し続けた第一。
ポジション取り、ボックスアウト
基本の大事さが分かる試合でもありました。
時間と点差でもう追いつけない現実が見える。
大濠横地選手の目には涙が光る。
最後に放ったシュートは綺麗にリングに収まり
試合終了。
75-68。
福岡第一勝利。
史上初の福岡対決の決勝戦。
インターハイも優勝し
圧倒的な強さを見せてきた福岡第一。
切磋琢磨してきた福岡大附属大濠。
両者が称え合う光景は
本当に素晴らしかったです。
・実況
私は今回女子の試合2試合を実況させて頂きました。
Jスポーツさんでは毎年すべての試合を
実況、解説、インタビュー付きで
生中継されていますが
女性実況は初めての試み、とのことでした。
・・・が結果としては
本当に不甲斐ない喋りでした。
担当させて頂いたチームの皆さんには
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
高校3年間の集大成を伝える、という強い気持ちが
空回りしてしまった感も否めません。
取材に協力して頂いた皆さま
本当にありがとうございました。
・インタビュー
女子1試合、男子2試合を担当させて頂きました。
実況も同じことが言えるのですが
取材はすべて自分で行うこのウインターカップ。
試合の前にコーチにお話を伺うことが多いです。
皆さん、いやな顔一つせず
お話を聴かせてくださいます。
試合前の貴重なお時間を頂いて
本当にありがたいです。
勝利インタビューは、
試合が終了するとすぐインタビュアーが選手をつかまえて
カメラ位置まで来てもらいます。
どの選手にインタビューするかは
試合が終わるまで決まっていません。
(Jスポーツさんの場合)
試合が終わる直前に、中継班の方とお話して決まります。
(事前にチームに許可を得ています。)
時間は約1分、質問は3つくらい。
試合直後に選手の想いを聴くのはとても貴重なことです。
その選手の想いが少しでも伝わるように
事前準備をし、インタビューではしっかり言葉を選びます。
試合後、選手をカメラ位置まで連れてきて
実況解説さんへの割り込みで入るまで
ほんの数十秒くらいですが
私は選手と少しでもコミュニケーションを取ることを
心がけています。
試合後ほんの数分でインタビューに答えてくれる
選手の皆さんには本当に頭が下がります。
・まとめ
令和初の高校バスケ、冬の祭典が幕を閉じました。
高校バスケの熱は凄い!と純粋に感じました。
ひたむきにコートを走る彼ら、彼女らの姿が
そこにはありました。
彼らの未来が明るいものでありますように。
そう、願わずにはいられなくなるこのウインターカップ
という大会。
それと同時に彼らの未来を想うがゆえに心配なことも。
もちろんこの場で一区切りの選手もいますが
大学、そしてその先へと進む選手も少なくありません。
彼らが持つ熱量を、ここまで培ってきたものを
きちんと発散できる場所もっともっと成長できる場所を
きちんと確保する必要があるのではないかと感じました。
Bリーグの存在でバスケットボールの未来は大きく開かれました。
大学の途中でBリーグでプレーする選手も出てきました。
海外の学校に進学する選手もいます。
高校生だけでなく大学生、ジュニア世代にも言えること。
彼らの未来を育成の面からどうサポートしていくか。
大きな課題なのではないかと感じています。
私個人としてはありがたいことにいつもボスたちに
色々なことを聞くことができます。
どうなってるんですか?と聞くと想像以上の答えが返ってきます。
でも、それだけじゃダメだなと。
今回自分で色々な方にお話を伺って感じました。
この目で見て学ぶ。感じて伝える。
私も、私にできること、メディアとしてできること、
しっかり勉強したいと強く思いました。
・おまけ
ウインターカップは受け継がれていくのだと感銘を受けた今回の大会。
かつて出場していた選手が指導者として戻ってきたり
運営としてこの場にいたり。
年に一度の大同窓会、のような雰囲気が好きです。
私も多くの再会がありました。
高校時代の恩師。長くこのウインターで審判をされていた窪田先生。
息子さんは九州学院高校の選手でウインター出場。
毎年ウインター会場でお会いするのが楽しみでした。
今年が最後。次は大学の場でお会いできるかな??
知花武彦さん。女子日本代表のコーチ、そして現在はWリーグ
トヨタ紡織のACですが
私が現役のときのアシスタントコーチでした。
蛯名涼くん。キー局で働くばりばりのテレビマンですが
知る人ぞ知る有名人。
津軽中ー洛南ー慶應とバスケ道を進んできた同期。
2019年は会う機会が多くて嬉しかった!
Jスポーツ中継の皆さん。
大学の時にスコアラーをさせて頂いてからのお付き合い。
大好きな皆さんです。
Bリーガーが母校の応援に来ていました。
なんとクリスマスプレゼントだそうで!Tシャツを貰いました。
初めて会った時は高校生だった彼。
試合に出て活躍する姿はとても眩しいです。
いつも応援しています。ファミリー!
中継終わりの打ち上げ。
1週間お疲れさまでした!
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